ノルウェージャンフォレストキャットの特徴
ノルウェージャンフォレストキャットの特徴は豊かな被毛
ノルウェージャンフォレストキャット最大の特徴は豊かでゴージャスなダブルコートの被毛です。原産国である北欧の厳しい寒さに適応したこの被毛は厚くハリがあり、水をはじくために皮脂も十分にまわっています。
耳の中にあるタフト(Tuft)と呼ばれる房毛、先細りの尾を覆う豊富な被毛、首周りの飾り毛などもノルウェージャンフォレストキャットの特徴といえますね。ゴージャスで気品あるもふもふの被毛と、愛嬌のある顔つきがかわいいと日本国内でも人気が高まっています。
ノルウェージャンフォレストキャットの大きさ
ノルウェージャンフォレストキャットの平均的な体長はオスで45cm~60cm、メスで40cmとされており、ロング&サブスタンシャルタイプに分類されます。ロング&サブスタンシャルとは大型で骨太かつ筋肉質で全体的にたくましい印象を与える体型をさします。
ノルウェージャンフォレストキャットは一般的な猫よりも大きい体を持ち、前足よりも後ろ足がやや長く、腰高なシルエットとなっています。
ノルウェージャンフォレストキャットの年齢別の特徴
年齢 | 人間の年齢 | 特徴 |
---|---|---|
生後10日 | 生後1ヵ月 | まだ目が開いていない |
生後2週間 | 生後6ヵ月 | 目が開く 耳が曲がり始める |
生後1ヵ月 | 1歳 | 歩き出す 乳歯が生え始める |
生後2ヵ月 | 3歳 | 離乳が終わる |
生後3ヵ月 | 5歳 | 動きが活発になる |
生後6ヵ月 | 10歳 | 発情期を迎える 毛吹きが始まる |
生後7ヵ月 | 12歳 | 永久歯が生え始める |
1歳 | 15歳 | 骨格や毛並みが整い始める |
2歳 | 24歳 | 体重推移が緩やかになる |
3歳 | 28歳 | 骨格が安定し始める |
6歳 | 40歳 | 白髪が出てくる |
7歳 | 44歳 | シニア期 肥満に注意 |
9歳 | 52歳 | 老猫となる |
10歳 | 56歳 | 歯が抜け始める |
12歳 | 64歳 | 病気にかかりやすくなる |
14歳 | 72歳 | 白内障などが出てくる |
16歳 | 80歳 | 痴呆症が出てくる |
ノルウェージャンフォレストキャットの成長過程については生活環境や体質による個体差があるため上記の表はあくまでも目安ではありますが、その成長過程には一般的な大きさの猫と異なる部分が多くあります。
まず、一般的な大きさの猫は生後9ヶ月頃に成猫とほぼ同じ大きさになり、生後1年を過ぎると成長が止まることが殆どです。
しかし、大型に分類されるノルウェージャンフォレストキャットの場合は2年~3年、個体によっては4年以上成長を続けます。つまり、成長期が長いということですね。
また、ノルウェージャンフォレストキャットは生まれてすぐに長毛であるわけではありません。生後5ヶ月頃までは短毛であり、生後6ヶ月~1年頃に始まる毛吹きによって徐々にゴージャスでもふもふな毛並みへと成長していきます。
体格や体重はもちろん、毛並みも数年を掛けて成長を続けるため、全身状態の把握を常に心がけましょう。
ノルウェージャンフォレストキャットの子猫の体重推移
ノルウェージャンフォレストキャットの平均体重は、オスで5.5kg~8kg、メスで4kg~6kgとされていますが個体によっては10kgを超えることも。
この平均体重を見てもわかるようにノルウェージャンフォレストキャットの体重は性別や個体の体格などによって差が大きいため、愛猫にとっての適正体重の見極めが重要となります。
生後9ヶ月を過ぎると将来的なおおよその体格を推測することが可能となることが多いため、かかりつけの動物病院などで体重管理について相談しておくと安心です。
成長期が長いノルウェージャンフォレストキャットですが、やはり急激に体格が成長するのは生後1年頃までです。大きく健康で丈夫な体作りの基礎となる時期でもありますので、自宅での体重測定を習慣づけておきましょう。
ノルウェージャンフォレストキャットの性格
- 穏やか
- やさしい
- 賢い
- 友好的
- 遊び好き
- 忍耐強い
ノルウェージャンフォレストキャットはとても穏やかで優しい性格をしています。非常に利口で社会性も高く友好的なため、他の猫や動物とも仲良くすることができます。
また、のんびり屋でありながら、高貴なハンターの気質を持ち、遊び好きで高い場所に登ることや家族とじゃれ合うことを好みます。非常に忍耐強く少々のことでは物怖じすることはありませんが、さみしがり屋な一面もあるため長時間の留守番などは得意ではありません。
性別による性格の違い
ノルウェージャンフォレストキャットは、性別によって性格に違いがあるといわれています。もちろん個体差はありますが、主に以下のような違いが挙げられます。
オスの性格
ノルウェージャンフォレストキャットのオスの性格は、わんぱくで人懐っこく、甘えん坊な性格が多いとされています。
これはノルウェージャンフォレストキャットに限らず言えることですが、オスの性格は去勢手術が大きく関係することもあり、去勢済のオス猫の場合はいつまでも子猫のような性格であることが多いようです。
メスの性格
ノルウェージャンフォレストキャットのメスの性格は落ち着きがありクール、自立心の高い性格をしていると言われています。もちろん、全く甘えることがないというわけではなく所謂「ツンデレ」といったような猫らしい性格であることが多いようです。
ノルウェージャンフォレストキャットの性格がわかる動画
ノルウェージャンフォレストキャットの毛色
ブラウン
ブラウン系の毛色はバラエティ豊かなノルウェージャンフォレストキャットの毛色のなかでも多く見られるカラーであり、ホワイトとのバイカラー(2色)やマッカレル、パッチドなどのタビー、額の色が八の字に分かれるハチワレなども存在します。
ホワイト
前述したようなバイカラーやタビーのイメージが強いノルウェージャンフォレストキャットですが、ソリッドカラー(単色)も存在します。なかでもソリッドホワイトと呼ばれる真っ白で美しい毛色を持つ個体は左右で目の色が異なるオッドアイをもって生まれることもあり、その姿は非常に神秘的です。
ブラック
ソリッドホワイト同様にブラックソリッドと呼ばれる黒一色の毛色も存在します。ブラック系の毛色にはティッピングと呼ばれる2色構成になった被毛によってソリッドブラックよりもやや薄みがかってみえるブラックスモークなどもあります。
キャリコ
キャリコとは日本で一般的に「三毛(猫)」と呼ばれる赤(オレンジ)、黒、白の3色で構成された毛色のことをさします。
キャリコのパターンには一般的な色のハッキリした毛色の他に「ダイリュートキャリコ」と呼ばれるパステルカラーのキャリコも存在しますが、ノルウェージャンフォレストキャットにおいては比較的珍しい毛色であるため、そう簡単にお目にかかることはできないかもしれません。
クリーム
ホワイトよりも濃く、レッド系よりも淡いクリームの毛色はノルウェージャンフォレストキャットのもふもふとした愛らしさをより際立たせる人気色です。
クリーム系の毛色にもホワイトとのバイカラーやタビーなどがありますが、なかでも赤みがかったクリーム系のカラーは珍しい毛色とされています。
ノルウェージャンフォレストキャット、アメリカラインとヨーロッパラインの違い
ノルウェージャンフォレストキャットには「アメリカライン」と「ヨーロッパライン」の2つの系統が存在します。
これはノルウェージャンフォレストキャットのルーツに深く関係しており、簡単に言えば各血統登録団体の定めている基準に沿って個体の持つ身体的特徴を参考にアメリカとヨーロッパどちらで育種された血統であるかを分類します。
ノルウェージャンフォレストキャットはもともとヨーロッパのみで繁殖が行われていました。後にアメリカへと輸出され繁殖が行われるようになったことで、アメリカラインとヨーロッパラインの2系統に分かれるようになったと言われています。
2系統それぞれの特徴に関してはヨーロッパラインの場合、がっしりとした骨格に長めのボディと尾、真横から見ると額と鼻先までのラインが一直線になっており、全体的にたくましい野性的な印象を持ちます。
対してアメリカラインはヨーロッパラインに比べて華奢な体つき、ボディも短く顔立ちも柔らかい雰囲気を纏います。
ヨーロッパラインは「Wild(野性的)」、アメリカラインは「Pretty(可憐)」といったところでしょうか。現在、日本国内で飼育されているノルウェージャンフォレストキャットの殆どがアメリカラインであるとされています。
ノルウェージャンフォレストキャットの子猫の値段・相場
ペットショップ | ブリーダー・キャッテリー | 里親 |
---|---|---|
15万円~30万円 | 20万円前後 | 1~4万円(医療費のみなど) |
ノルウェージャンフォレストキャットの子猫の相場については、20万円前後であることが多いようです。ペットショップでの価格差は非常に大きく5万円~35万円、ブリーダーやキャッテリーの場合は15万円~30万円程度となっています。
また、ノルウェージャンフォレストキャットを里親制度でお迎えする場合、生体価格は無償であることが多いものの、既に完了しているワクチン接種やノミダニ予防などの医療費を一部負担する必要があることも少なくありません。
価格差が生じる理由
ノルウェージャンフォレストキャットの価格差が生じる理由には血統や月齢、毛色、体格などが挙げられます。
特に子猫の親がキャットショーなどでチャンピオン経験がある場合などは価格がかなり高額になる傾向にあり、他にも人気の高いブルー系や希少価値の高いソリッドホワイト、ダイリュートキャリコなどの毛色を持つ子猫の場合はその価格が50万円を超えることも珍しくありません。
ノルウェージャンフォレストキャットの子猫の迎え入れ方と選び方
ペットショップ
ノルウェージャンフォレストキャットの子猫をペットショップからお迎えする場合のメリットには、いつでも自由に子猫の見学をすることが可能であることやすぐに自宅へ連れ帰れること、同時に必要な猫用品を購入できることなどがあります。
ノルウェージャンフォレストキャットは日本国内でも人気の高い猫種ではありますが、ペットショップでの販売については地域によっても偏りがあるため、事前にノルウェージャンフォレストキャットを販売しているペットショップをチェックしておくと良いですね。
また、ペットショップからノルウェージャンフォレストキャットをお迎えする場合は、ペットショップの衛生管理状態だけでなく、必ず出生元のブリーダーや親猫、健康状態など子猫の来歴について確認するようにしましょう。
この時に曖昧な返答をする場合、健全なブリーダーの元で生まれた子猫ではない可能性もあるため注意してください。
ブリーダー
ノルウェージャンフォレストキャットは日本国内でも人気の高い猫種であるため、全国にブリーダーやキャッテリーが存在しています。
ブリーダーやキャッテリーからノルウェージャンフォレストキャットの子猫をお迎えするメリットには、事前に子猫が生活する環境や親猫を見学させてもらえることやアフターフォローの期待などがあります。
また、優良ブリーダーの元で生まれた子猫は健全な離乳はもちろん、適齢期まで母猫や兄弟猫と共にのびのびと暮らせることから社会性が高く、性格の良い個体が多いとも言われています。
ただ、残念ながらすべてのブリーダーが優良ブリーダーというわけではなく、悪徳ブリーダーと呼ばれる存在もあります。理由なく事前見学を拒否したり、親猫についての質問をはぐらかしたりするブリーダーには十分に注意してください。
里親
ノルウェージャンフォレストキャットを迎え入れるとき、血統に強いこだわりがないという場合は里親制度を利用するというのも一つの方法です。
人気の高い猫種であるが故に、ブリーダー崩壊や飼育放棄、やむを得ない事情などで新しい家族を探しているノルウェージャンフォレストキャットは全国に数多く存在しています。
ただ、里親募集しているのは子猫よりも成猫が多く、なかには虐待などを理由に心に傷を負っている子もいます。また、お迎えするためには家族構成や年収、住居環境などの個人情報の提供が必要になることもあるためそれらを覚悟しておく必要があるのも事実です。
しかし、ノルウェージャンフォレストキャットは非常に穏やかで人懐っこい性格をしているため、成猫からお迎えしても問題なく慣れてくれたというケースも多々あります。
事前の見学やトライアルなどが可能な場合もありますので、まずは近隣でノルウェージャンフォレストキャットの里親募集がないかどうかだけでも是非チェックしてみてください。
ノルウェージャンフォレストキャットの飼い方
環境
ノルウェージャンフォレストキャットは穏やかな性格をしていながらもハンターの気質を持ち、高い場所に登ったり、じゃれ合いっこやハンターごっこをしたりするのが大好きです。特に本棚や食器棚など高い場所に強い興味を示すことが多いため、安全管理は徹底しなければなりません。
遊び好きであるためあまり狭い環境での飼育は向いておらず、高い場所で安全に寛げるように大きめのキャットタワーやキャットウォークなどを準備してあげるのがおすすめです。
また、屋外を好む個体も多いためリードを装着してお散歩に連れ出す飼い主さんも多いようです。ただ、ノルウェージャンフォレストキャットのお散歩は必ずしも必要なわけではなく、かえって脱走癖などに繋がる可能性もありますので個体の性格や生活環境に応じて慎重に行ってください。
室温管理
寒冷気候に適応するために進化を経たノルウェージャンフォレストキャットの被毛は非常に厚く、防水性や防寒性に長けています。そのため寒さには強いものの暑さには弱く、高温多湿な環境を苦手とします。暑い季節にはエアコンや除湿機などを利用して室温管理を行いましょう。
ちなみに猫が快適と感じる室温については20度~28度、湿度は50%~60%とされています。寒さに強いノルウェージャンフォレストキャットの場合は25度前後を目安にすると良いかもしれません。
しつけ
ノルウェージャンフォレストキャットは非常に利口なため、しつけ自体はそう難しくありません。お迎えしたばかりの頃に飼い主がしなければならないしつけと言えば、トイレや爪とぎの場所、入ってはいけないところなどを教えてあげるくらいのもので、あとは自然に生活力を身につけることが殆どです。
ただ、寂しがり屋な一面を持ち、お留守番を不得意とする個体も多いため子猫期から少しずつお留守番に慣れさせておくことが大切です。
シャンプー
ノルウェージャンフォレストキャットのゴージャスなダブルコートの被毛は日々のブラッシングが欠かせません。
シャンプーに関しては必ずしも必要というわけではありませんが、防水性に長けた被毛は皮脂で覆われているため、長期間放置していると皮脂汚れが溜まったり、被毛のもつれの原因となったりする場合もあります。
胸周りやしっぽなど汚れやすい部分の被毛も長く、換毛期には毛球症の心配もあるため、子猫期からシャンプーに慣れさせておくと良いかもしれません。
ただ、あまりに頻繁にシャンプーをするのは愛猫の負担になりますので、できるだけブラッシングなど毎日のケアで被毛を清潔に保てるよう心がけましょう。
また、ノルウェージャンフォレストキャットを自宅でシャンプーする場合は必ず猫用シャンプーを利用するようにしてください。
ノルウェージャンフォレストキャットの子猫の飼い方
ノルウェージャンフォレストキャットの子猫はわんぱくで遊び好きな個体が多いため、様々な遊びを通してコミュニケーションを図りましょう。
大型に分類されるノルウェージャンフォレストキャットの見た目は一般的な大きさの猫に比べて早い月齢で赤ちゃんっぽさが抜けてきますが、生後1年頃まではまだまだ悪戯盛りです。
高い場所に登るのが好きで、自分では降りられない場所に登ってしまうこともありますので、子猫が過ごす室内の安全管理に気を配りましょう。
また適応力や社会性に長けたノルウェージャンフォレストキャットは、子猫期から知らない猫や動物、知らない人などと触れ合うことで少々のことでは物怖じしない性格になる可能性を秘めています。
お家や家族に慣れてきたら、あまり過保護にせず色々な音を聞かせてみたり、友人に遊びにきてもらったりと社会性を伸ばすための経験を積ませてあげるのも良いでしょう。
ノルウェージャンフォレストキャットのお手入れ
ブラッシング
ノルウェージャンフォレストキャットのゴージャスな被毛を美しく保つためには、毎日のこまめなブラッシングが大切です。部位ごとに長さが異なるため長毛種用のピンブラシやスリッカーブラシなどを使い分けながら1日1回~2回丁寧にコーミング、ブラッシングしましょう。
ただ抜け毛を除去するだけでなく、皮膚への通気を意識してケアするのが重要です。毛玉ができてしまっているときは無理に引っ張らず、その部分だけをハサミで切ってしまうのも一つの方法です。
耳掃除
ノルウェージャンフォレストキャットの耳は大きく、比較的通気性は良いもののタフトと呼ばれる房毛があるため汚れが付きやすいとも言えます。耳垢などの汚れを放置していると外耳炎などのトラブルを引き起こすことがありますので、定期的な耳掃除を行いましょう。
日頃の耳掃除は濡らしたコットンやガーゼなどで拭き取るだけでも十分ですが、汚れが目立つ場合は猫用のイヤークリーナーを利用するのもおすすめです。
歯磨き
「3歳を超える猫の8割が歯周病」と言われるほど、猫にとって口腔内トラブルは身近なものと言えます。口の中を触られるのを嫌がる猫は非常に多いため、子猫期から歯磨きの習慣をつけておくことが重要になります。
猫用のデンタルケア用品にもおやつタイプや液体タイプ、歯ブラシタイプ、シートタイプなど様々な種類がありますので、毎日の歯磨きが愛猫にとって負担になりにくいものを見つけてあげましょう。
ノルウェージャンフォレストキャットの食事の与え方
子猫
ノルウェージャンフォレストキャットの子猫の食事については、1日の総給餌量を「体重(㎏)×160kcal~240kcal」で計算し、これを1日3回~4回に分けて与えるようにしましょう。
生後1年間はノルウェージャンフォレストキャットの丈夫で大きな体の基礎づくりとなる大切な時期です。この時期は少々目安量より食べ過ぎることがあっても特に問題はありません。
むしろ、目安量を下回って食べないことや体重が増えないことの方が心配なため、良質な食事をたっぷり与えることを意識してください。
また、猫は生後6ヶ月までに食べたものしか受け付けなくなる「ネオフォビア現象」がしばしば見られるため、子猫のうちに様々な種類のフードに慣れさせておくと良いですね。
成猫
ノルウェージャンフォレストキャットは一般的な大きさの猫に比べて成長期が長く、成猫とされる生後1年を過ぎても成長を続けます。そのため成猫用フードへの切り替え時期の見極めは慎重に行わなければなりませんので、かかりつけの獣医師と相談しておくと安心です。
また、ノルウェージャンフォレストキャットは食欲旺盛な個体が多いものの、運動量が少ないと太りやすい体質を持つため肥満には十分に注意しましょう。
また、エサ選びについては皮膚や被毛の健康、毛球症対策(ヘアボール)、関節サポートなどノルウェージャンフォレストキャットの特徴にあわせたものを選ぶのがおすすめです。
ノルウェージャンフォレストキャットに限らず、成猫の1日の給餌量はおおよそ「体重(㎏)×80kcal」で計算されます。生後1年を過ぎれば食事回数は1日2回でも問題はありませんが、あまりに何度も催促するようであれば3回程度に分けて与えるのも一つの手です。
老猫
老猫になると固い粒や大きな粒などのフードを食べにくくなるだけではなく、食そのものへの興味が薄くなってしまう場合もありますので、食べやすさや健康面のサポートはもちろん、愛猫が少しでも食を楽しめるように嗜好性にも配慮してフードを選んであげましょう。
現在ではレシピもネット上でチェックすることができますので、猫用の手作りごはんに挑戦してみるのも良いかもしれません。
ノルウェージャンフォレストキャットの飼育に必要なグッズ
トイレ
ノルウェージャンフォレストキャットの飼育に必ず必要になるのが猫用のトイレです。猫用トイレにも一般的なトレイタイプやシステムタイプ、自動タイプなど様々な形状のものがありますが、ノルウェージャンフォレストキャットの場合はその大きさに注意が必要です。
ノルウェージャンフォレストキャットに限らず、猫はトイレ環境が変わることを極端に嫌う個体が多いため、成猫になっても使い続けられるように大きさに余裕のある猫用トイレを選びましょう。
トイレ砂
猫用トイレに入れて使用するトイレ砂、通称「猫砂」も紙やおから、木質ペレット、シリカゲル、鉱物系など非常にバリエーション豊かです。この猫砂に関しても個体の好みが分かれますので、使いやすさや掃除のしやすさよりも猫が慣れているものを選ぶのが無難と言えます。
ケージ
ケージの必要性は生活環境によっても異なるかと思いますが、来客時や緊急時などに愛猫が安心して過ごせる場所、逃げ込める場所として設置しておくのをおすすめします。
ケージを設置することで、災害などの緊急時にパニックになった愛猫がどこに隠れてしまったか分からないという状況に陥る可能性を軽減させることもできます。また、ノルウェージャンフォレストキャットをケージの中でお留守番させる場合は、2段以上の大きめのケージを準備してあげましょう。
ベッド
愛猫が安心して寛げる猫用ベッドをいくつか設置しておきましょう。ノルウェージャンフォレストキャットは高い場所で寛ぐことを好むため、キャットタワーとベッドが一体化されたものもおすすめです。
食器
食器類は食事用と水飲み用の2種類を準備しましょう。一般的な猫よりも大きくなるノルウェージャンフォレストキャットの場合、重みのある犬用のフードボウルを利用するのも良いでしょう。
また、低い食器では屈むような姿勢で食事をしなければならなくなるため、高さのある食器やフードテーブルなどもおすすめです。
爪とぎ
爪とぎは室内に複数設置してあげましょう。爪とぎ器にも段ボールタイプや麻縄タイプなど様々な種類、形状のものが販売されています。ノルウェージャンフォレストキャットは高い場所で爪とぎをすることも多いため、高めのポールタイプやキャットタワーと一体型になったものなどがおすすめです。
キャットタワー
キャットタワーは高い場所が大好きなノルウェージャンフォレストキャットにとって必須アイテムと言えます。ただ、一般的な猫よりも体が大きくなるため大きめの安定したキャットタワーを選ぶことが重要です。大型猫対応の突っ張りタイプやどっしりとした据え置きタイプを選びましょう。
キャリーバッグ
動物病院などへ外出する際に必要になるのがキャリーバッグです。キャリーバッグにも様々な種類がありますが、体の大きいノルウェージャンフォレストキャットの場合は犬用のキャリーバッグを選ぶと良いでしょう。重さが気になる場合はリュックタイプやスリングなども便利です。
首輪と迷子札
ノルウェージャンフォレストキャットをお迎えしたら、首輪と迷子札を用意しましょう。なかには首輪は激しく嫌がる子もいますが、万が一脱走してしまった時のためにもできるだけ装着しておきたいですね。
首輪を引っ掛けてしまう事故を防ぐためにも必ずセーフティバックルを採用した首輪を選ぶようにしてください。
ノルウェージャンフォレストキャットの飼育に必要な費用
初期費用
猫の購入費 (生体費用) |
ワクチン接種費 | ノミダニ予防費 | 健康診断費 | 不妊手術費 | 日用品購入費 |
---|---|---|---|---|---|
15万円~25万円 | 10,000円 | 1,800円 | 5,000円~10,000円 | 15,000円~30,000円 | 50,000円前後 |
ノルウェージャンフォレストキャットをお迎えするために必要な初期費用について、生体費用を除いても向こう数ヶ月で10万円以上の費用が必要になります。生体費用を含めると30万円~40万円程度になることもあり、決して安いものではありません。
毎年かかる費用
ワクチン接種費 | 健康診断費 | ノミダニ予防費 | 食費 | 保険料 | 雑費 | 生涯でかかる費用 |
---|---|---|---|---|---|---|
5,000円~10,000円/1年 | 5,000円~10,000円/1年 | 1,000円~2,000円/1ヶ月 | 5,000円~8,000円/1ヶ月 | 500円~3,000円/1ヶ月 | 1,500円~3,000/1ヶ月 | 120万円~170万円程度 |
ノルウェージャンフォレストキャットと暮らすために必要な費用には、1年に一度の健康診断やワクチン接種、毎月のノミダニ予防だけではなく、ご飯やおやつ、その他の雑費などを含めて1ヶ月あたり10,000円~15,000円程の費用が必要になります。
一般的な猫よりも大きな体を持つノルウェージャンフォレストキャットは、食費や雑費が高額になることも珍しくありません。
また、年齢を重ねるごとに健康診断は半年に1回、病気を患えば高額な治療費が必要になる可能性も。ただ可愛いというだけの安易な気持ちで迎えることは絶対に避け、一生に責任を持つことができるのかをしっかり考慮してからノルウェージャンフォレストキャットをお迎えしたいですね。
ノルウェージャンフォレストキャットがかかりやすい病気
グリコーゲン貯蔵病(糖原病)
猫のグリコーゲン貯蔵病(糖原病)とは、グリコーゲンと呼ばれる筋肉や肝臓に溜め込まれる糖分がうまく利用されず、過剰に貯蔵され続けることで全身に様々な症状を及ぼす遺伝性疾患です。
その症状は筋力の低下や運動時の過剰な疲労、低血糖などがありますが、他の遺伝性疾患と比べて発症が稀であるため、まだまだ情報が少ないのが現状です。
しかし、症状が進行することで低血糖による昏睡や肝臓肥大などを引き起こし命に関わる可能性があるため、早期対応が重要となります。他の純血種と比べても遺伝性疾患が少なく、丈夫な猫種とされるノルウェージャンフォレストキャットですが、何か少しでも異変を感じたらすぐに動物病院を受診するようにしてください。
糖尿病
猫の糖尿病とは、ホルモンの一種であるインスリンが不足したり、体のインスリンに対する反応が低下したりするなど働きが悪くなることで血液中の糖が過剰になってしまう病気のことをさします。
糖尿病の症状としては、多飲多尿や体重減少、毛艶が悪くなる、食欲不振または増進などがあります。糖尿病を完治させる治療法は存在せず、食事療法やインスリン注射を用いた対症治療が主となります。
糖尿病の場合、早食いや肥満が原因となることも多いため、太りやすい体質を持つノルウェージャンフォレストキャットの場合は十分に注意しなければなりません。糖尿病に限らず、肥満は万病の元となりますので徹底した体重管理を心がけましょう。
眼瞼内反症
猫の眼瞼内反症(がんけんないはんしょう)とは、眼瞼(まぶた)が内側に反り返った状態のことをさします。
内側に曲がったまぶたはまばたきをする度に眼球を刺激し、傷つけるため目ヤニや充血などの結膜炎、角膜炎症状や、まばたきの回数が増える、目を執拗にこする、まぶたの痙攣などの症状が現れます。
眼瞼内反症の治療方法としてはまぶたの被毛を剃ったり、内反矯正手術と呼ばれる外科的治療が用いられます。
眼瞼内反症の原因には遺伝性や外傷、慢性的な眼病などがあるため、どの年齢のノルウェージャンフォレストキャットでも発症する可能性があります。少しでも目を気にする様子があればしっかりと観察し、なるべく早く動物病院を受診しましょう。
毛球症
ゴージャスなダブルコートの被毛を持つノルウェージャンフォレストキャットは、日々のブラッシングなどを怠るとグルーミング(毛繕い)の際に飲み込む毛量が過剰になり、毛玉を吐いたり、排便したりすることも困難になる毛球症(ヘアボール)を引き起こす可能性があります。
毛球症そのものはすぐに寿命に関わるような重篤な病気ではありませんが、症状が悪化すると外科手術で毛玉を除去しなければならなくなる可能性もあります。初期症状としては食欲不振や便秘、お腹まわりを触られることを嫌がる、吐きそうな素振りを見せるなどがあります。
軽度な毛球症であれば、ヘアボールコントロール対応のフードやおやつ、猫草などを利用するだけで改善できる場合もありますが食欲不振が続く、排便できないなどの症状がある場合は早急に動物病院を受診してください。
ノルウェージャンフォレストキャットを飼っている有名人
ダレノガレ明美
- 名前:coco美ちゃん
- 毛色:キャリコ
ダレノガレ明美さんが溺愛しているノルウェージャンフォレストキャットの「coco美ちゃん」♪ソマリのジジ吉くんと共にインスタグラムにも度々登場しています。
TOKIO 長瀬智也
- 名前:みーちゃん
- 毛色:不明
残念ながらSNSなどはありませんが、ノルウェージャンフォレストキャットの「みーちゃん」を溺愛していることで有名です♪
ノルウェージャンフォレストキャットの歴史
北欧を代表する猫種ともいえるノルウェージャンフォレストキャットは、スコグカッテル(Skogkatter)、スコウカッテル(Skaukatter)、さらに「ノルウェーの森林ネコ」という意味を持つノシュク・スコグカット(Norsk Skogkatt)などと呼ばれます。「ノル」「ウェジー」「NFC」などの愛称も。
非常に古い歴史を持つ猫種であり、北欧神話に登場する「雷神トールでさえ持ち上げられなかった猫」や「女神フレイヤが車を牽かせるために用いた2匹の猫」などのモチーフもノルウェージャンフォレストキャットであると考えられています。
「森の妖精」と表現されるゴージャスで愛らしいその姿はノルウェーの地への自然適応で誕生したものであり、1930年代頃まではノルウェーで広く愛されたものの、品種としての認識はなかったようです。
後にノルウェーの愛猫家がノルウェーを代表する猫種としてノルウェージャンフォレストキャットの保護、保存に乗り出しますが、第二次世界大戦の影響によりそれらは中断、1970年頃までには絶滅の危機に陥ることとなります。
しかし、愛猫家の尽力により絶滅の危機を逃れ、1977年にはヨーロッパの猫種登録機関へ登録。1979年にはアメリカへと渡り新天地での繁殖が開始、1984年には正式に品種として公認されることとなりました。
この時に原産国であるヨーロッパと新天地となったアメリカでそれぞれ繁殖、育種された血統をヨーロッパライン、アメリカラインの2系統として分類、呼称します。
ノルウェージャンフォレストキャットに似た猫の種類
メインクーン
メインクーンはノルウェージャンフォレストキャットとよく似たロング&サブスタンシャルの体型とゴージャスな被毛を持つ猫種であり、穏やかで知的、遊び好きな性格もよく似ていると言われます。
ノルウェージャンフォレストキャットはメインクーンの先祖であると言われることもあり、そのルーツには深い関わりがあると考えられます。
ノルウェージャンフォレストキャットとメインクーンの見分け方としては、メインクーン特有のジェントルカーブと呼ばれる鼻筋のカーブやリンクスティップと呼ばれる耳の先端に生えている被毛などが挙げられます。
サイベリアン
サイベリアンはロシア北東部を起源の地とする猫種でノルウェージャンフォレストキャットと同様に寒冷地への自然適合を経て誕生したものと考えられており、サイベリアンフォレストキャットの異称を持ちます。
その見た目も重量感のあるロング&サブスタンシャルタイプでゴージャスな被毛を纏いますが、ノルウェージャンフォレストキャットと比べてアーチ型で背高、樽のようなずんぐりとした体型を持ちます。性格も温和で利口、社会性は高いものの、少々気難しい部分を持ち合わせることも。
ラグドール
「ぬいぐるみ」という意味を持つラグドールは、その名の通り「抱かれることを好む」という猫のなかでは珍しい気質を持つ猫種です。
ロング&サブスタンシャルのがっしりとした体格を持ちますが、10kg前後にまで成長する個体は稀であり、ノルウェージャンフォレストキャットに比べて小さめの体格であることが多いようです。
ノルウェージャンフォレストキャットのかわいい画像
でかいノルウェージャンフォレストキャットの画像
大人のノルウェージャンフォレストキャットの画像
今日のねこちゃんより:ルナ / ♀/ 1歳/ 4.3kg