ノルウェージャンフォレストキャットのヨーロッパラインの特徴

ノルウェージャンフォレストキャットのヨーロッパラインの特徴

ノルウェージャンフォレストキャットにはヨーロッパラインとアメリカラインという2タイプの系統があるということをご存知でしょうか。ノルウェージャンフォレストキャットのヨーロッパライン、アメリカラインそれぞれの特徴を明らかにしながら、それぞれの良さを考えてみましょう。

ノルウェージャンフォレストキャットのヨーロッパラインとアメリカラインの特徴

2匹の猫

ノルウェージャンフォレストキャットにはヨーロッパラインとアメリカラインという二つの系統があります。

ペットショップなどでノルウェージャンフォレストキャットと出会う機会があっても、通常、ヨーロッパラインとアメリカラインなど詳しい系統まで知る機会はそう多くはありません。以下では、ノルウェージャンフォレストキャットという猫種の発生と保護の過程を辿りながら、改めてヨーロッパラインとアメリカラインの系統の変遷をみていきましょう。

ノルウェージャンフォレストキャットのヨーロッパラインの体の特徴

ノルウェージャンフォレストキャットのヨーロッパラインの特徴は自然発生的な野生本来の姿を保っているか?ということになります。

  • ボディ、手足、尻尾が長め
  • 全体的に長方形
  • 頑丈な骨格
  • たくましい
  • 額から鼻先までのラインが真横から見ると一直線
  • 首まわりとしっぽの毛が長い
  • 顔立ちが野性的な印象

ノルウェージャンフォレストキャットのアメリカラインの特徴

比較的、日本に多く見られるタイプ。

  • 顔が正三角形
  • ヨーロッパラインよりやや短めのボディ
  • ヨーロッパラインよりは華奢な雰囲気
  • 穏やかでかわいらしい印象の顔立ち
  • ボディ全体のバランスはヨーロッパラインよりも早く成長し、完成する

ノルウェージャンフォレストキャットのヨーロッパラインとアメリカラインの比較

ノルウェージャンフォレストキャットのゴージャスな美しさはどちらも同じだといわれています。ヨーロッパラインは、自然発生的な野性味を残していますが、アメリカラインは比較的マイルドな印象だといわれています。

ノルウェージャンフォレストキャットのヨーロッパラインの発生

ハチワレの猫

ノルウェージャンフォレストキャットのヨーロッパライン、アメリカライン、何故二系統?

  • 元々ノルウェージャンフォレストキャットはヨーロッパにしかいない猫種だった
  • 第二次世界大戦後アメリカでノルウェージャンフォレストキャットのブリーディングが始まったのがアメリカラインの始まり

ノルウェージャンフォレストキャットがブリードする猫種として注目されるようになったのは、1930年代のことです。もともとノルウェージャンフォレストキャットは人の手が入らない自然発生の猫種です。

ところが、農場などで飼われている短毛種の猫との交雑が頻繁になってきたため、長く愛されてきたノルウェージャンフォレストキャットの遺伝的な形質が失われる可能性があったため、猫種の保護の重要性が見直しされました。

1932年から1938年のことです。しかし、保護活動は第二次世界大戦が始まったため、一時的に中断することになりました。1970年代に入ってから、再びノルウェージャンフォレストキャットの育種と保護が始まりました。

アメリカに初めて輸出されたのは1979年のことです。ノルウェーを起点としてヨーロッパのみで繁殖されていたノルウェージャンフォレストキャットが、このような経緯の元、アメリカに渡り、積極的に繁殖・改良が行われ、いっそう愛される猫種となっていきます。

ペットショップにいるノルウェージャンフォレストキャットは「ヨーロッパライン」と「アメリカライン」どちらが多い?

この過程で「ヨーロッパライン」と「アメリカライン」という二系統が生まれることになりました。このようにしてノルウェージャンには二系統のタイプがあるわけですが、日本においてはペットショップなどで見かけるノルウェージャンフォレストキャットはアメリカラインが多いといわれています。

キャットショーでは「ヨーロッパライン」と「アメリカライン」どちらが多い?

また日本でノルウェージャンフォレストキャットのブリードをしているキャッテリーでは、特にヨーロッパラインにこだわりをもち、海外でのショーへの参加はもとより、ヨーロッパラインのブリードタイプのノルウェージャンフォレストキャットを地元ヨーロッパから日本へと連れてくるケースも多くみられます。

ヨーロッパラインのノルウェージャンフォレストキャットを実際に見る、飼うという場合には、ノルウェージャンフォレストキャットを専門にブリードするキャッテリーに連絡を取ってみるのがよいでしょう。

自然発生の猫種、ノルウェージャンフォレストキャット

ノルウェーの伝説、神話、おとぎ話に登場するノルウェージャンフォレストキャット。常にノルウェーの自然に、時代に寄り添いながら厳しい気候を生き抜いた猫だといえます。

文字どおりノルウェーの自然が生み出した「森の妖精」といわれる猫なのですが、ノルウェージャンフォレストキャットこそ、自然発生の美しさと賢さを兼ね備えた猫種です。自然発生の名残りは、たとえばノルウェージャンフォレストキャットの前足が、わずかに外側に開いているところに見ることができます。

これは他の猫種には見られない特徴のひとつで、ノルゥエージャンフォレストキャットが他の猫種よりも遥かに木登りが得意なこと、森の中に生きていた証といわれています。

まとめ

ブルーの猫

ノルウェージャンフォレストキャットが人気のある猫種として名前があがるようになりましたが、ヨーロッパライン、アメリカラインという二つの系統があることは、あまり知られていないのではないでしょうか。

しかしノルウェージャンフォレストキャットのブリーダーは、『ヨーロッパライン』『アメリカライン』この違いを熟知し、自覚した上で、ノルウェージャンフォレストキャットの美しさを引き出す努力をしています。

具体的には愛猫家協会におけるスタンダードの違いによってブリードする際の基準も異なっています。そのようなスタンダードの違いを踏まえつつキャットショーに出すことを計画しているのであれば、両親の特徴、傾向、血統を見極める目も必要となってくるでしょう。単純にカワイイ、キレイ、ゴージャスというだけでなく、ノルウェージャンフォレストキャットの歴史には美しさ、愛らしさを追求したという過去がありました。

この過去こそ、ヨーロッパライン、アメリカラインという二系統となって象徴的にノルウェージャンフォレストキャットの歴史に刻まれています。専門的な視点から、ノルウェージャンフォレストキャットの特徴や魅力を探ってみるのも良いでしょう。

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  • 猫種
  • ノルウェージャンフォレストキャット
投稿者

30代 女性 のりちゃん

ヨーロッパラインの特徴にあるように、アメリカラインよりも、頑丈な体をしていますね。
とても、明るい性格で飼いやすいみたいです。
単独行動が苦手ですので、いつも兄弟や仲間と仲良くかたまっていることが多いようです。
ご飯はなんでも食べるので、カリカリにトッピングを色々してあげたらたべっぷりがよくなるかもしれませんね。
せっかくなので、ゆでたお野菜やお肉を少し小さく切ったものをトッピングしても、いいでしょう。
食欲がないときには、カリカリにとろみをつけてあげても食べやすくて喜ぶでしょうね。
病気は、早期発見が大切なのであまり長い間食欲がないときには獣医師の診断を受けると安心ですね。

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