猫をブリーダーからお迎えする時のポイント

猫をブリーダーからお迎えする時のポイント

猫を家族に迎える方法のひとつに、ブリーダーさんを通して譲ってもらうという方法があります。見学をすることで子猫の性格が分かったり、気軽に猫についての相談にのってもらえるなど、メリットがたくさんあります。しかし、中には悪徳ブリーダーもいるので、注意が必要です。猫をブリーダーから迎えるときの注意点、選び方を紹介します。

ブリーダーから猫を探すためのポイント

説明中の女性

自分が希望する猫を探して問い合わせ

自分が欲しい猫種や、気になる猫ちゃんを見つけた場合は、さっそくブリーダーさんに連絡をしてみましょう。ちなみに2013年から、動物の購入前には必ず対面することが義務づけられました。一目惚れして、「絶対にこの子がいい!」と思っても必ず見学をして、猫ちゃんの性格や相性を見ましょう。

猫の見学

ワクワクの猫ちゃんとのご対面です。猫ちゃんの性格や飼い主との相性はもちろん、健康状態や猫ちゃんの飼育環境もさりげなくチェックしておきましょう。悪徳ブリーダーだと感じたら、そこからは購入しないようにして下さい。

ブリーダーが遠方の場合、ブリーダー出張などのサービスを行っている所もあります。便利なシステムですが、小さな子猫には移動の負担も大きなものでしょうし、普段の猫ちゃんの様子を見られないかもしれません。できるだけ近くのブリーダーを探すか、どうしても遠方にすむブリーダーの猫が欲しい場合は、自分から見学に向かうなど、できるだけ子猫の負担にならない方法を探すようにしましょう。

「この猫を迎えます!」

実際の子猫を見て、「この子に決めた!」と思ったら、ブリーダーさんに伝えましょう。見学の際に決断したのでしたら、予約金を支払い譲渡日を決めます。ワクチンの接種や各種書類の用意など、取引のために必要なものを用意しましょう。子猫を譲り受けたら、いよいよ猫ちゃんを家族として新しい生活が始まります。愛情を持って生涯かわいがって下さいね。

猫をブリーダーから迎えるメリット

2頭の子猫

猫の様子や性格を見ることができる

ブリーダーから猫を迎えるメリットがいくつかあります。ペットショップをのぞいてみても、子犬や子猫は眠っているばかり、ということが多いのではないでしょうか。ママと引き離されたのが寂しくて、遊んだりする気にもなれないのかもしれませんね。

その点ブリーダーさんの元から猫を迎える場合、見学をすることで子猫の様子を見ることができます。普段の性格や、兄弟猫との接し方など、素顔の子猫を見ることで「この子とは相性が良さそう」という判断もしやすくなりますね。

困ったことがあったら、ブリーダーに相談できる

特に初めて猫を迎える場合、「えっ、こんな状態だけれど大丈夫!?」と心配になったり「トイレをちゃんと覚えてくれない…」といった、困った状況になることも少なくありません。そんな時、猫を本当に愛しているブリーダーさんでしたら、親身になって相談に乗ってもらえます。もちろん動物病院に行けば教えてもらえることもありますが、飼い方のコツなどは、数ヶ月前でも子猫を見ていたブリーダーさんの方が詳しいこともあります。

また猫に対して愛情を持っているブリーダーさんでしたら、養子に出した「我が子」がどんな様子なのか、知りたいかもしれません。報告がてら、簡単な相談をすると喜んで教えてもらえますよ。

ペットショップよりも若干安価に購入できる

ペットショップで動物を購入すると、数十万円の値がついていることもあります。「そんな大金は出せない」という人は、ブリーダーさんから購入することをお勧めします。ペットショップと違いブリーダーから直接購入することで、中間業者を通さず猫を購入できます。

そのため血統書のついた猫でもペットショップより安価に購入することができるのです。もちろん、キャットショーなどでの受賞経験があるような猫ちゃんですと高価な子も多いので、注意して下さい。

猫のブリーダーの探し方と見分け方

虫眼鏡を覗き込んでいる人

近辺にいるブリーダーを探す

ブリーダーを探す場合、まずは自分が住んでいる地域の周辺にブリーダーがいないか、探してみましょう。運良くブリーダーが近所にいればラッキー!気軽に見学に行けますし、困ったことがあったら相談することもできますね。しかし、中には悪徳ブリーダーもいるので、事前に評判を調べてから猫を譲り受けるようにして下さい。

ブリーダー登録サイトから探す

インターネットのブリーダー登録サイトから探す人も多くなりました。欲しい猫種やブリーダー名、ブリーダーの居住地など様々な方法で検索をして、条件に合ったブリーダーから猫を譲り受けて下さい。住んでいる場所によっては、ブリーダーさんの元へ行くための交通費などが必要となることもあります。

パピーミルを許さない!かわいそうな猫がいることを知って下さい

拒否のポーズ

悪徳ブリーダー、パピーミル

元々パピーミルは「子犬工場」を意味します。その名の通り、子犬は「商品」、母犬は「子犬繁殖機」としか見ていない悪徳ブリーダーで、犬や猫などを劣悪な環境下に置いて、大量に繁殖させるブリーダーを言います。猫を扱うブリーダーのすべてが、猫を愛しているとは限りません。残念ながら、商売道具としてしか猫を見られない人がいて、その酷い環境でかわいそうな思いをしている猫もいます。

私たちにできることは、そういった悪徳ブリーダーから猫をもらわないこと、パピーミルにおいしい思いをさせないことです。では、どういったブリーダーがパピーミルなのでしょう。

相場に比べると異常に値段が安い

すべてがそうだとは言えませんが、相場に比べて異常に子猫の値段が安すぎる場合は、警戒しておきましょう。「たとえ安くとも、代わりになる子猫はたくさんいるから」といった考えかもしれません。決まった猫種を探す場合は相場価格をある程度調べて、安すぎるブリーダーからは購入しないようにして下さい。

猫舎の見学を断る・嫌がる

パピーミルの猫舎は、親猫が狭いケージに押し込まれた劣悪な環境下で子どもを育てているかもしれません。そのため猫舎の見学を申し出ることを非常に嫌がります。後ろ暗いところがなにもないのであれば、どこを見られても恥ずかしくないでしょう。「猫舎の見学をさせて下さい」と申し出て、良い反応が得られない場合は、そのブリーダーから猫を購入することは避けておきましょう。

見学の際には、

  • 猫舎が清潔で掃除が行き届いているか
  • 悪臭などの臭いはしないか
  • 動物取扱業者の標識は見える場所にあるか
  • 繁殖期を過ぎた猫はどういった扱いをされているか
  • 繁殖猫用のお墓はあるか、きちんと手入れはされているか

といったことをチェックしておきましょう。

専門的な知識はありますか?

本当に猫を愛しているブリーダーであれば、専門としている猫種の特徴や知識を惜しげもなく披露してくれます。パピーミルブリーダーはそういったことに無関心ですので、質問には答えられません。猫種によっては慢性疾患が出やすい子、飼う際に注意するべきことがある子など、個体差があります。そういった質問に答えられないブリーダーは、パピーミルブリーダーと判断しても良いでしょう。

生活環境について質問されましたか?

猫を大切にしているブリーダーであれば、「猫を飼うことに家族は賛成しているか」、「終生にわたって世話を見られるか」といったことをしつこいくらいに確認します。命のやりとりをするのですから、当たり前のことですよね。

パピーミルブリーダーになるとそういったことに関心は薄いので、「とにかく売れさえすれば、後はどうでも良い」といった考えをしています。「何だかこのブリーダーさん、おかしいな」と感じたら、そこから購入することは控えて下さい。

優しい人は「こんな酷い環境から子猫を救い出したい」と考えるかもしれません。もちろんそれもひとつの意見です。しかし、悪徳ブリーダーにお金儲けをさせる必要はありません。後々トラブルの種を引き起こす可能性もありますので、できるだけパピーミルブリーダーには関わらないようにして下さい。

猫をブリーダーからお迎えするまとめ

スキンシップ中の猫と飼い主

猫をブリーダーから迎える方法や、注意点、パピーミルブリーダーの見分け方について紹介しました。ブリーダーさんを自分で探すのは大変ではありますが飼育環境や親猫の事を知る事ができるので、ペットショップで迎える時とは違ったメリットがありました。

良いブリーダーさんは猫ちゃんを愛し、わが子のように大切にお世話しています。ブリーダーに限らず新しく猫を家族として迎える場合は、「生涯面倒を見られるか」「家族の協力は得られるか」といったことをきちんと考えて、かわいそうなペットを少しでも減らすようにして下さい。

良いブリーダーさんと知り合い、猫ちゃんと幸せな生活を送って下さいね。

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  • 猫種
  • マンチカン
投稿者

30代 女性 みつえ

最近、友人がブリーダーさんに猫ちゃんを紹介していただきまして、家族に新しく猫ちゃんが加わりました!
ブリーダーさんに、子猫さんを見せていただき気の合いそうな子猫さんを選んだそうです。
今では、少し成長しすっかり家族の一員で餌にも好みがあって、気に入らなければ食べないときもあるので、しつけ中なのだそうです。
出会いはいろいろなものがありますが、ひとつの選択肢として、ブリーダーさんから猫ちゃんを紹介してもらうのもいい手段だと思います。
育児に困っても連絡して相談も可能な場合もありますので、心強いですね。

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