スコティッシュフォールドの性格や特徴、値段や飼い方とは

スコティッシュフォールドの性格や特徴、値段や飼い方とは

折れ耳がかわいい人気のスコティッシュフォールド。折れた耳とまん丸の目とのバランスが良く、穏やかでとても愛嬌のある猫の種類です。スコティッシュフォールドを飼いたいと考えている方も多いようですが、飼う時に覚えておきたい知識がいくつかあります。この記事では、スコティッシュフォールドの性格や主な特徴、ペットショップ等での値段や平均寿命、おすすめの飼い方などについて記載しています。スコティッシュフォールドが欲しいと考える前に、まずは目を通してみてください。

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スコティッシュフォールドについて

座っているスコティッシュフォールド

スコティッシュフォールドは、スコットランド原産の猫です。スコティッシュフォールド最大の特徴である「折れ耳」は、遺伝率が30%程度と言われています。ですから、同じスコティッシュフォールドでも、約70%は普通の猫と同じ、立ち耳になります。

ちなみに折れ耳のスコティッシュフォールドでも環境や体質により、途中で立ち耳になる事もあるようです。立ち耳になってしまっても、また折れ耳に戻る事もあるそうで、何とも不思議な耳をスコティッシュフォールドは持っています。

スコティッシュフォールドの性格

こちらを見ているスコティッシュフォールド

人懐っこく甘えん坊な性格

スコティッシュフォールドは、人懐っこくて甘えん坊な性格をしています。猫と言うよりかは、どちらかと言うと犬の性格に似ています。常に飼い主の側にいたがるような可愛い猫です。その分、あまりにも留守番が長かったり、構って貰えなかったりすると、寂しさからストレスを感じてしまう事もあります。留守番をさせたら、スコティッシュフォールドに構ってあげる時間を作りましょう。

おっとり穏やかで落ち着きのある性格

スコティッシュフォールドは普通の猫とはちょっと違い、のんびり屋で穏やかな性格をしています。また、感情をあまり表に出さない傾向にあり、喧嘩もあまりしません。愛猫とゆっくり時間を過ごしたい方や、大人しい性格の猫が飼いたい人に、スコティッシュフォールドはおすすめの飼いやすい猫と言えます。

温厚で優しく心が広い性格

スコティッシュフォールドは温厚で優しい性格なので、他の猫や動物、人に対しても分け隔てなく接してくれます。小さな子供がいても他のペットがいても来客があっても、スコティッシュフォールドは寛容な性格なので安心です。もちろん個体差がありますので、合わない場合もあるかもしれませんが、そこは充分に相性を見極めてあげてください。

オスメスによる性格の違い

スコティッシュフォールドはオス猫かメス猫かによっても性格が若干異なります。オスのスコティッシュフォールドは甘えん坊な傾向が強い性格と言われており、メスのスコティッシュフォールドはマイペースでツンデレな傾向が強い性格と言われています。しかしメスのスコティッシュでも甘えてくることもあり、個体差が大きいですのであくまで参考程度と捉えましょう。

去勢手術後の性格の変化

スコティッシュフォールドは去勢手術を行うことにより性格に変化が現れることもあります。これはスコティッシュフォールドに限られた話ではありませんが、去勢したオス猫は縄張り意識が薄れたり、威嚇等の攻撃行動が少なくなる傾向にあります。また、成長ホルモンの分泌が止まりますので、子猫の時に去勢手術を行うと、子猫の性格のまま成猫へと成長していくと言われています。マーキングやマウンティングなどの問題行動を抑える事にも繋がります。スコティッシュフォールドの去勢を考えている方は覚えておきましょう。

スコティッシュフォールドの値段

スコティッシュフォールド

スコティッシュフォールドの値段は、平均して10万円~20万円ほどが相場です。ただし、チャンピオン猫などの血筋を持っていると20万円以上の値段がつき高額になります。

スコティッシュフォールドの値段は、「耳の種類」によっても変動します。
スコティッシュが飼いたいと考えている方は、やはり折れ耳を求めています。ですので、折れ耳のスコティッシュフォールドは値段が高いことが多いです。逆に、立ち耳のスコティッシュフォールドは値段が安い傾向にあります。折れ耳と立ち耳で、10万円以上の値段の差があることも珍しくありません。

また、ペットショップで販売しているスコティッシュフォールドの値段とブリーダーでの値段には差があります。ペットショップはブリーダーを介してスコティッシュフォールドの子猫を入手しているので、ブリーダーからスコティッシュフォールドを購入したほうが安くなります。ですので、近年ではブリーダーから直接スコティッシュをお迎えするひとも増えています。

スコティッシュフォールドを手に入れるもう一つの手段としては、里親になることです。里親になる場合の値段については、スコティッシュフォールドの「生体代」が無料になることが多いですので、大幅な費用削減に繋がります。ただし、里親になるための条件をクリアしなければならないため、猫は初めて飼うという人にとっては少しハードルの高い選択肢と言えます。

スコティッシュフォールドの大きさ

驚くスコティッシュフォールド

スコティッシュフォールドの大きさは、成猫になると小型~中型程度になります。小さすぎず、大きすぎず、中くらいのサイズです。体長も60cmほどと、平均的な猫の大きさと言えるでしょう。

スコティッシュフォールドの平均体重と推移

スコティッシュフォールドの平均体重は、猫全体と比較しても大きな差がありません。平均的な猫の体重だと思って問題ないでしょう。具体的な平均体重は、以下の通りです。

  • オスの体重:3.0kg~6.0kg
  • メスの体重:2.5kg~5.0kg

また、スコティッシュフォールドの子猫の体重推移は以下になります。

年齢 オスの体重 メスの体重
生後1ヶ月 400グラム 300グラム
生後2ヶ月 900グラム 700グラム
生後3ヶ月 1,500グラム(1.50キロ) 1,150グラム(1.15キロ)
生後4ヶ月 2,050グラム(2.05キロ) 1,550グラム(1.55キロ)
生後5ヶ月 2,500グラム(2.50キロ) 1,900グラム(1.90キロ)
生後6ヶ月 3,000グラム(3.00キロ) 2,200グラム(2.20キロ)
生後7ヶ月 3,250グラム(3.25キロ) 2,400グラム(2.40キロ)
生後8ヶ月 3,500グラム(3.50キロ) 2,600グラム(2.60キロ)
生後9ヶ月 3,750グラム(3.75キロ) 2,800グラム(2.80キロ)
生後10ヶ月 3,900グラム(3.90キロ) 2,920グラム(2.92キロ)
生後11ヶ月 4,000グラム(4.00キロ) 3,000グラム(3.00キロ)
生後12ヶ月(1歳) 4,000グラム(4.00キロ) 3,000グラム(3.00キロ)

※あくまで目安としてご活用ください。

スコティッシュフォールドは体重が増えやすい

一般的に、スコティッシュフォールドは運動量が少ないため、体重が増えやすいと言われています。上記の体重を大幅に上回っていたら、肥満になっているかもしれません。また、体重がなかなか減らないときや、食べさせても体重が増えない場合は、何らかの病気を患っている可能性も否めません。

体重は健康のバロメーターです。平均値から大きくずれないように、スコティッシュフォールドの体重管理を行いましょう。もし体重に異変を感じたら、動物病院へ行き獣医さんに診察してもらうのが一番です。また、定期的な健診も健康のためになるので、積極的に行いましょう。

スコティッシュフォールドの体重を毎日計測して記録するのも一つの健康管理法です。体重の推移を把握できる、数値の変化に気付きやすい、などのメリットがあります。

スコティッシュフォールドの被毛

黒い毛のスコティッシュフォールド

スコティッシュフォールドの被毛はしっとりしており、柔らかいのが特徴的です。長さは「短毛種」と「長毛種」に分かれていますが、一般的にはほとんどが短毛種です。スコティッシュフォールドの長毛種が生まれるのは稀であり、とても縁起がいいとも言われています。

スコティッシュフォールドの主な毛色

  • 茶色
  • グレー

スコティッシュフォールドの毛色は種類が多く、カラーによっても性格が違うとも言われています。単色では、上記の毛色が多いです。また、「シェーデッド」と呼ばれる毛の先端の半分程度だけ色がついていたり、「タビー」と呼ばれるしま模様など実に様々です。

スコティッシュフォールドの毛色やガラの組み合わせや模様は種類が非常に多く、それぞれ個性的であり魅力的です。多くの愛猫家にスコティッシュフォールドが親しまれる理由の一つと言えるでしょう。

スコティッシュフォールドの寿命

こちらを睨みつけているスコティッシュフォールド

スコティッシュフォールドの平均寿命は、10年~13年ほどになります。猫全体の平均寿命が15歳ほどなので、スコティッシュフォールドの寿命は短いと言えます。

スコティッシュフォールドの寿命を延ばす方法としては、やはり日々の生活習慣を意識することが重要です。猫は体が小さい分、食事や運動などの影響が出やすいのです。人間にとっての数百グラムは、猫にとっての数キロだと考えても過言ではありません。

スコティッシュフォールドは運動量が他の猫と比較すると少ないため、肥満になりやすい(個体差あり)と言われており、肥満は寿命に大きく関係しています。ですので、食事の管理が非常に大切と言えます。スコティッシュフォールドの平均体重や適切な食事量を把握し、しっかりと管理してあげましょう。

また、完全室内飼いをするとスコティッシュフォールドの寿命は長くなる傾向にあります。ですので、ストレスを貯めこまないように室内の生活環境を整えてあげることもスコティッシュフォールドを長生きさせるコツになります。運動と同時にストレス解消につながるグッズを揃えてあげる、甘えてくるときは構ってあげる、ブラッシングをするなど、その猫に合った対策をしてあげてください。

スコティッシュフォールドの飼い方

スコティッシュフォールドの子猫

スコティッシュフォールドは、総じてそんなにお手入れが大変な猫種ではありません。ですが、押さえておきたい飼い方のポイントがいつくかありますのでご紹介します。

1日に1~2回ブラッシングをする

スコティッシュフォールドの短毛種と長毛種によりブラッシングの頻度は異なります。短毛種の場合は1日1回のブラッシングをしましょう。長毛種は、1日2回はブラッシングをしてあげると良いでしょう。そこまで神経質にはならなくても大丈夫です。スコティッシュの抜け毛を取り、毛玉になるのを防いであげれば充分ですが、コミュニケーションに繋がるので積極的に行いたいお手入れです。

優しく耳掃除をする

立ち耳のスコティッシュフォールドであれば、汚れていたらコットンにイヤークリーナーを含ませて軽く拭いてあげる程度で大丈夫です。折れ耳のスコティッシュフォールドは湿気が溜まり、外耳炎などの原因となりやすいので注意が必要です。まめに耳の中をチェックして、汚れがついていたら耳掃除をしてあげましょう。ただ耳の中は皮膚がデリケートですので、あくまでも優しく、こすらないように掃除しましょう。

1~3日おきに歯磨きをする

スコティッシュフォールドに限った話ではないのですが、猫は3歳位になると歯周病が増えてくると言われています。歯垢を取らずに放っておくと歯石となり、歯周病になってしまう事があります。歯周病の原因は実ははっきりとは分かっておらず、歯石だけが原因ではない事もあります。子猫の頃のウイルス感染等でも、歯周病を煩う事があります。ですが、歯磨きは口の中を清潔に保つ為にも行ってあげましょう。出来れば、毎日食後にしてあげるのが理想ですが、難しければ歯垢が歯石になる前に、1〜3日に1度は行ってあげると良いでしょう。

爪切りをする

爪切りも、爪の先端が尖ってきたらカットするとスコティッシュフォールドが引っ掛けてケガをしたり、飼い主が引っ掻かれてケガをしたりする事を防げます。ポイントは手早く、嫌がったら直ぐに解放してあげる事です。全部の爪を一気に切らなくても大丈夫ですので、なるべくスコティッシュフォールドに負担をかけないように行ないましょう。無理矢理押さえつけて行うと、信頼関係を崩す原因にもなり兼ねません。一気に済ませてしまいたくなってしまいますが、スコティッシュフォールドの気持ちを最優先するのが大切です。

スコティッシュフォールドがかかりやすい病気

病院で座るスコティッシュフォールド

スコティッシュフォールドは遺伝性疾患にかかりやすい猫の種類といわれています。

骨瘤(遺伝性骨形成異常症)

スコティッシュフォールドのかかりやすい病気としてとくに多いとされているのは、骨瘤(遺伝性骨形成異常症)という軟骨にコブのようなものができる病気です。骨の成長に伴って発症することが多く、主に関節痛と歩行困難などの症状を伴います。

骨瘤は折れ耳タイプの猫同士の交配によって起こる遺伝性の疾患です。そのため、スコティッシュフォールド同士を交配させないことが唯一の予防法と言えます。

実は、スコティシュの折れ耳の形はもともと、この骨瘤が原因でうまれた一種の奇形なのです。その可愛らしい見た目を残すために近親交配が行われ、無理な繁殖を繰り返してきた結果と言えます。

内臓疾患全般

スコティッシュフォールドは内臓疾患が起きやすい猫種といわれています。内臓疾患は見た目からはわからないので、日頃からよく観察し、仕草や行動に異変を感じた際はなるべく早く動物病院を受診しましょう。早期発見・早期治療がスコティッシュフォールドを治療する一番の近道です。

スコティッシュフォールドが「スコ座り」をする理由

廃材の中にいるスコティッシュフォールド

スコティッシュフォールドは、「スコ座り」というおじさんのような座り方をする事でも有名です。別名「ブッダ座り」「おっさん座り」とも言われています。これは「スコティッシュの体が柔らかいから」というウワサがありますが、実は少し違うようです。

2016年にアメリカとオーストラリアの共同研究チームによって行われたDNA検査で、スコティッシュフォールドの折れ耳などを起こす遺伝子が特定されました。それにより、重度の骨軟骨異形成を持つスコティッシュフォールドでは、手足の関節が変形している事が分かったそうです。

人間でもその異常を起こしている遺伝子がある場合には、せむしと言われる脊柱後弯症や扁平椎など、負担がかかる脊椎に異常が出ます。猫では手足の先端に負担がかかるので、手足の関節に異常が出るのです。異常がある、という事は痛みがある、という事でスコ座りをするのは「手足が痛いから」と推測されます。もし飼っているスコティッシュフォールドがスコ座りをしていたら、一度骨に異常がないか確かめに、動物病院を受診した方が良いかもしれません。

スコティッシュフォールドの歴史

毛布の上で座っているスコティッシュフォールド

1匹の耳折れ猫「スージー」がスコティッシュフォールドの誕生

元々は、1960年代に突然変異で誕生した1匹の折れ耳猫から歴史が始まったスコティッシュフォールド。当時「スージー」と呼ばれていたその猫が産んだ子猫も、同じように耳が折れ曲がっていました。折れ耳が遺伝性だと気がついたロス夫妻が子猫を譲り受け、ブリティッシュショートヘアと交配しました。その後、遺伝学者のパット・ターナーが、アメリカンショートヘアと交配される事で、現在のスコティッシュフォールドの原型を作ったとの事です。

また、折れ耳の猫は実はスージーが初めてではなく、18世紀の中国の文献にも記録があるそうです。もし18世紀の中国で誰か折れ耳猫を繁殖させていたら、スコティッシュフォールドではなく、チャイニーズフォールドになっていたかもしれませんね。

スコティッシュフォールドの猫種としての承認

スコティッシュフォールドの特徴でもある、この「折れ耳」は、「骨の異常から生じている」とされており、長い間猫の血統登録団体などに認められてきませんでした。
ですが、折れ耳でも健康なスコティッシュフォールドを目指して研究が続けられ、ついに世界最大の愛猫協会、CFAに1980年頃承認されたのです。ただ、ヨーロッパ最大の猫登録団体であるFIFeやイギリスのGCCFでは未だに「スコティッシュフォールドの折れ耳は骨軟骨異形成の結果だ」として、正式な猫種として認められていないのが現状です。

耳折れと遺伝の関係性・健康問題

スコティッシュフォールドの折れ耳に関しては色々と物議を醸し出しており、折れ耳にしている遺伝子が骨の形成異常を発症する可能性がある、と指摘されています。ですから、可愛い折れ耳を持つ子は、同時に骨の形に異常が生じる可能性があるのです。

特に太くて短い尾の子は、異常がある事が多い、と言われています。日本でスコティッシュフォールドが販売されている場所ではあまり明らかにされていませんが、実は手足の先に痛みを抱えている事もあります。イギリスでは、スコティッシュフォールドの繁殖を行っても骨の異常で苦しむ子がいる為に、この猫種の繁殖自体を禁止しています。とても考えさせられますね。

日本では人気がある故に、このような事実を明らかにせず、利益目的の繁殖業者や販売業者が次々とスコティッシュフォールドを生み出している感は否めません。人間の満足の陰には、骨の異常で苦しんでいるスコティッシュフォールドがいる事を忘れないで頂きたいのです。

まとめ

リラックスしているスコティッシュフォールド

スコティッシュフォールドの外見の可愛らしさだけではなく、温和な性格から、「飼いたい!」と思う方も多いでしょう。前述したように、遺伝子による骨の異常を持っている可能性もあります。

もちろん健康な子もいますので、スコティッシュフォールドを迎える時には、親猫が遺伝性疾患を持っていないかなど、身元がきちんと確認が出来る所で購入などした方が安心かもしれません。これから可愛いスコティッシュフォールドを飼いたいと考えている方々に、良いご縁がありますように。

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