子猫の里親になるときの心得
誕生して間もない子猫。小さくて、かわいらしいですよね。子猫の里親を募集していたら、思わず飼いたくなるかと思います。
でも、子猫の里親になるにあたっては、考えなければならないことがあります。猫を飼うには餌やトイレの他、必要なグッズを揃えなければいけません。
小さいと思っていた子猫の成長は早く、あっという間に大きくなりますし、猫は20年近く、長生きな猫ではそれ以上生きることもあります。
その間には、病気やケガをすることもあるでしょう。年を取れば、猫も介護が必要になることもあります。
20年の間には、飼い主の方にも様々な変化が起きてくることでしょう。20年先も見越して、子猫の里親になってからこの先もずっと飼っていけると判断したら、子猫をお迎えするようにしましょう。
子猫の里親になるには、子猫を家族の一員として大切に育てていく覚悟が必要です。
里親サイトで子猫を探す
子猫も募集している里親サイト
ネコジルシは、猫好きのためのSNSコミュニティで、猫の里親を募集するとともに、猫との新生活を応援するサイトです。
里親探しをしたい人と猫の里親になりたい人が、サイト内メッセージ機能で情報交換することができます。
全国の里親を募集している猫の写真が掲載されており、子猫・幼猫で検索すれば、里親募集中の子猫が見つかりますよ。
ペットのおうち
国内最大の里親募集サイトで、月間150万人が利用しています。
ペットを飼えなくなり、里親を募集したい飼い主さんと、新しく里親になりたい人をつなぐ交流サイトです。子猫で検索すると、里親募集中の子猫の写真を見ることができます。
里親サイトの使い方
里親サイトを利用したい場合、まず会員登録が必要です。ログインして、お迎えしたい子猫を探します。
子猫が見つかったら、募集情報の掲載者にサイト内のメッセージ機能を利用して連絡しましょう。
譲渡までの流れ
里親サイト内のメッセージ機能で掲載者と里親希望者がやり取りをし、子猫の里親になることが決まったら、双方の話合いで子猫の譲渡日時や場所を決めます。譲渡には、譲渡誓約書が必要です。
子猫の里親サイトでかかる費用
基本的に子猫の里親募集サイトの登録やサイト利用料は無料でできますが、子猫の受渡しにかかる交通費が発生します。その他予防接種費用を負担する場合もありますので、確認してください。
里親カフェで子猫を探す
猫の里親カフェ
浅草猫園
東京浅草の猫カフェです。猫カフェとしてだけではなく、猫の保護や里親募集もしています。
こぢんまりとした園内には、11~20匹の猫たちがいます。里親募集中の子猫は、ブログに写真が載っています。
カフェブラン
神奈川県横浜市にある里親募集型猫カフェです。ここの猫たちは、動物愛護ボランティア団体「ちばわん」の保護猫たちです。
訪れた人が猫たちと触れ合える猫カフェであると同時に、里親を探す場、猫たちが家猫としての生活に慣れるためのリハビリの場になっています。
カフェスペースと猫スペースは分かれており、喫茶メニューも充実です。2歳以上の成猫が多いですが、里親募集中と卒業していった猫には1歳未満の子猫もいます。ホームページで写真を見られますよ。
こねこカフェ サンクチュアリ
岐阜県各務原市の保護猫カフェです。保健所で殺処分されてしまう予定の子猫たちを保護し、里親を募集。他県からも多くの方が訪れる保護猫カフェです。
施設では、常時80~100匹の保護猫がおり、お店には30~50匹の子猫を含む猫が出ています。毎月30匹ほどの猫ちゃんが、新しいおうちに迎えられているそうです。店内や子猫たちの様子は写真で確認できます。
ねこの木
大阪十三の保護猫カフェねこの木の猫スペースには、40匹以上の子猫を含む猫たちがおり、小さな子猫はケージに入っています。里親希望の場合は、まずスタッフにその旨を伝えておきましょう。
里親になりたい子猫がみつかったら、子猫との相性を確認するために3度の来店が必要です。保護者同伴なら、小さな子供も来店可能ですので、ご家族で訪れてみてはいかがでしょうか。
カフェスペースにはフードやスイーツもありますよ。ねこの木では、キャットシッターやキャットホテルも運営しています。子猫の里親になった後も、いろいろと相談できそうですね。
かごにゃん
熊本のキャットシェルターかごにゃんでは、親猫がおらず、衰弱して命の危険がある子猫を優先的に保護しています。
成猫では新しい環境になじみにくいため、里親を募集している猫は、基本的には子猫です。新市街店と並木坂店の2店舗展開で、子猫を含む猫たちとお店で出会えます。
里親になりたい子猫が見つかったら、スタッフに相談してください。一定の条件をクリアすれば、子猫の里親になることができます。
基本料金は入店料と飲食代ですが、パック料金もあり、ゆっくりしたい方におすすめ。ピザやパスタなどフードも充実です。ホームページでは、里親募集中の猫たちの写真を掲載しています。
里親カフェの利用方法
里親カフェは、一般的な猫カフェとほぼ同じ利用方法になり、放し飼いにされた猫たちと触れ合うことができます。
一般的な猫カフェと違うのは、そこにいる猫たちが、里親を待っている保護猫たちということです。
フリードリンク制で、時間によって料金が変わるカフェもあれば、カフェスペースと猫スペースが分かれていて、通常のカフェのように利用でき、フードやスイーツメニューが充実している所もあります。
里親カフェで子猫を譲渡する流れ
里親カフェで、里親になりたい子猫が見つかったら、スタッフさんに声をかけましょう。書類審査などを経て、実際に子猫を飼ってみるトライアルを行います。
無事にトライアルが終了したら、子猫の譲渡という流れです。子猫の里親になるには、条件がありますので、各里親カフェで確認してくださいね。
里親カフェでかかる費用
- 里親カフェの利用料金:1時間1,000円~1,500円前後
- 里親カフェで子猫を譲渡する際の費用:30,000円
里親カフェでフリードリンク制の場合、1時間1,000円~1,500円前後の所が多いようです。猫スペースの利用料金の他に、ドリンク代がかかる場合もあります。
子猫の譲渡費用については、健康診断やワクチン接種代などの一部負担金として、30,000円程度がかかることがありますので、事前に確認してくださいね。
譲渡会で子猫の里親になる
譲渡会の出席方法
動物愛護団体では、定期的に里親譲渡会を行っています。譲渡会に出席するには、事前に申込みが必要です。各団体のホームページから申込みができます。
また、子猫の里親になるには条件がありますので、事前に確認しておくといいでしょう。猫が子猫を産むのは4~5月、9~10月くらいです。
この時期から2~3か月後の譲渡会に出席すると、子猫に出会える確率が高くなります。生まれたばかりの子猫は体調を崩しやすく、まだワクチン接種もできないので、生後二か月くらいたってから里親を募集することが多いようです。
子猫の譲渡までの流れ
里親譲渡会では、多くの子猫と触れ合い、相性が良いかどうか確かめましょう。気に入った子猫がいたら、スタッフと面談、書類審査などを行います。
必要な手続を経て、子猫を当日連れて帰れることが多いですが、譲渡までに1週間ほどかかる譲渡会もあります。
子猫はスタッフが里親の自宅まで連れて行き、子猫の飼育環境が整っているか確認することもあります。
その際、気になることがあればスタッフに相談しましょう。また、子猫の里親になった後も相談に乗ってもらえますよ。
子猫の譲渡にかかる費用
里親譲渡会で子猫をお迎えする際の費用は、健康診断やワクチン接種代としておよそ20,000円~30,000円の所が多いです。
明確な金額が定まっていない譲渡会では、寄付をお願いしている場合があります。
里親で子猫をお迎えしたときの飼い方
寒さに弱い
生後一か月くらいまでの子猫は、寒さに弱く、体温の高い母猫のそばにいて体を温めています。
譲渡会場などから子猫を直接連れ帰る場合、寒い時期であればキャリーバッグにタオルや使い捨てカイロを入れてあげるなど、子猫の体を冷やさないようにしましょう。
子猫が生活する部屋にもペット用のベッドなどを置いてあげましょう。
始めはケージに入れる
ケージに子猫を入れるのはかわいそうな気もしますが、その方が子猫が落ち着ける場合があります。新しい環境に慣れるまでは、怖がって部屋の隅に潜り込んでしまうことがありますので、最初のうちはケージに入れ、少しずつ部屋に慣らしていきましょう。
トイレのしつけ
子猫のトイレのしつけのタイミングは、生後一か月から三か月がベストです。トイレを覚えさせるには、まずトイレをわかりやすく、静かな場所に置きます。
子猫をトイレにつれていき、子猫の手を取って砂をかくようにし、これを何度も繰り返します。
また、子猫がトイレサインといって、床を引っ掻くような仕草をしたら、トイレにつれていきましょう。トイレでおしっこやうんちができたら、褒めてあげてください。
一度トイレでおしっこができれば、自分の匂いがつきますので、そこがトイレだと覚えてくれるでしょう。
トイレには、里親を募集していた動物保護団体や保護猫カフェで使っていたのと同じ猫砂を入れるのがおすすめです。
子猫用のフード
生まれたばかりの子猫は、母猫のお乳で大きくなります。ドライフードが食べられるようになるのは、歯が生え揃ってからです。
それまでは、子猫用の離乳食を用意してあげます。子猫の歯が生えそろうのは、生後一か月ほどです。
里親募集を開始するのは生後二か月を過ぎてからのことがほとんどなので、里親募集でお迎えした子猫はすでにドライフードも食べられる子が多いですが、その場合も子猫用のキャットフードを与えてくださいね。
人に慣れさせる
生後三か月くらいは、子猫の性格が決まる大事な時期といわれています。この頃までに、十分に人に慣れさせておきましょう。
たくさん遊んでもらい、スキンシップをしてもらった子猫は、人間が好きになります。
まとめ
子猫の里親になりたい場合、譲渡会や里親カフェへ出かけていくと、子猫と出会うことができます。自宅にいながら、インターネットを使って子猫を探すこともできます。
小さな子猫はかわいくて、すぐにでも連れて帰りたくなりますが、子猫を里親として迎えるのは、しっかりと準備を整えてからにしましょう。
里親になってからの猫との生活は長いものです。これから、子猫を責任と愛情を持って、家族の一員として大切に育てていく心構えも必要です。
里親になる用意が整ったら、子猫をお迎えに行きましょう。待っていてくれる小さな子猫との、運命の出会いがあるかも知れません。