7か月の猫の育て方!体の特徴や食事、留守番、避妊去勢について

7か月の猫の育て方!体の特徴や食事、留守番、避妊去勢について

7か月の猫はどのくらい成長していると思いますか?体の大きさも身体能力も大人の猫とほとんど変わらなくなります。そんな7か月の猫の体の特徴、食事、留守番、避妊去勢手術についてまとめました。7か月の猫の特徴を知って楽しく過ごしましょう。

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記事の監修

日本獣医生命科学大学卒業。北海道の大学病院で獣医師として勤務。一般診療をメインに行いながら、大学にて麻酔の研究も並行して行う。「動物と飼い主さんに寄り添った治療」を目標に掲げ、日々診療に励んでいます。

7か月の猫の特徴

伏せをしているキジトラ猫

7か月の猫を人間に換算すると?

7か月の猫を人間に換算すると、9~15歳です。猫の種類、生育環境、猫の個体差、年齢の計算方法の違いなどがあるため、7か月のころは9~15歳と開きがあります。ちなみに、生後1か月で0~1歳、2~3か月で2~4歳、4か月で6~8歳、6か月で約10歳と換算されます。

体の大きさ

一般的には1歳未満の猫は「子猫」として扱われることが多いですが、もう少し細かく見ると7か月の猫は「子猫期」から「青年期」に変わる時期です。7か月ころには体の成長期も終わりが近づき、体の大きさは大人の猫と同じぐらいになってきます。7か月のころの平均的な体重は3~4kgです。骨格によっては7か月で5kgほどと大きく成長する猫もいます。もちろん個体差もありますし、猫の種類にもよりますので、参考程度にしておきましょう。

身体能力

猫が7か月にもなると、大人の猫と同じくらいのジャンプ力がついてきます。7か月は好奇心旺盛な時期でもあるので、色々な場所へ飛び乗ろうとチャレンジもするでしょう。

発情期

7か月になると、発情期を迎えるメス猫が多くなります。生後6か月ごろから発情期を迎え始めますが、早い猫だと生後4か月には初めての発情期を迎えることもあります。オス猫の性成熟も、6~7か月ごろです。

7か月ごろになりメス猫が発情期を迎えると、普段よりも大きな声で鳴いたり、ニオイの強いおしっこをしたり、オス猫へアピールするための行動をとります。室内飼育の猫は外へ行こうとするため、そのころの猫は脱走に注意が必要です。7か月のオス猫は、メス猫の発情期の鳴き声や、おしっこのニオイを察知すると、ニオイの強いおしっこを壁などにするマーキングをして縄張りを主張したり、大きな声で鳴くようになります。

7か月の猫にはお留守番させても大丈夫?

窓際で眠る猫

7か月の猫にお留守番をさせても大丈夫です。ただし、注意点があります。

誤飲・誤食に注意

7か月の猫は好奇心旺盛で遊び盛りです。ジャンプ力も大人の猫に近くなり、色々な場所へ行きたがるでしょう。また、7か月ころには興味を持ったものを口にすることもあります。小さいものや紐、コード類をかじって飲み込んでしまうと、開腹手術をしなければならなくなる場合もあるので、そういったものは片付けて、誤飲・誤食を防ぎましょう。登られて困る場所、危険な物がある場所には柵を取りつけて猫が近寄れないようにしたり、短時間ならケージの利用も有効です。

室温に注意

7か月の猫に限らず、留守番の時の室温には注意が必要です。夏はエアコンの使用や、部屋の中で涼しい場所に移動できるようにして、熱中症を防ぐようにします。冬は、湯たんぽや暖かい毛布用意しておきましょう。

飲み水、トイレ

7か月の猫は遊び盛りです。走り回って遊んでいるうちに、飲み水の容器を倒してしまう可能性があります。7か月の猫に留守番をさせるときは、倒しても大丈夫なように飲み水の容器を複数設置しておきましょう。また、トイレは掃除されていないと我慢したり、トイレ以外でしてしまったりすることがあるので、猫の数より一つ多く用意しておきましょう。

7か月の猫には避妊去勢手術を受けさせるべき?

スコティッシュ・フォールド(オス)

生後7か月はメス猫、オス猫ともに、避妊去勢手術を受けるのに適した時期です。繁殖する予定がなければ、避妊去勢手術を受けた方が、発情期に猫にかかるストレスを減らせたり、病気の予防になります。また、発情期特有の鳴き声や、縄張り主張のためのスプレーを減らすことができます。

7か月を迎えたら健康状態やワクチン接種が済んでいるかなど、獣医さんと相談のうえ手術時期を決めましょう。

7か月の猫の食事

舌で口の周りを舐める猫

7か月の猫の食事の量、回数

7か月の猫は大人の猫と同じような大きさですが、まだ成長期です。カロリーの計算式はいろいろありますが、だいたい体重kg×80~100kcalが一日に必要なカロリーの目安です。あくまで大雑把な目安ですので、その子の体調や体格に合わせてごはんの量を調節しましょう。

7か月の猫の食事の回数は、少しずつ食べる猫なら、ドライフードを一日分出しておく方法でもいいですが、一気に食べてしまう猫の場合、一日2~3回に分けて与えましょう。食事の時間はいつも同じにしてあげると猫が安心します。

おすすめフード

ロイヤルカナン FHN キトン

FHN キトン 子猫用
2,798円(税込)

商品情報
健康的な発育、消化の維持に

ペットショップ、ブリーダーからすすめられることが多いフードです。未発達な消化器に合わせ、消化の良いタンパク質や食物繊維を配合しています。

ピュリナ ワン 1歳までの子ねこ用

1歳までの子ねこ用 妊娠・授乳期の母猫用
1,512円(税込)

商品情報
たんぱく質40%DHAとビタミンEを配合

消化の良いタンパク質や、子猫の脳の発達のためのDHAが配合されています。

7か月の猫の問題行動としつけ

甘噛みしてじゃれつく茶白ねこ

噛みぐせ、ひっかく

7か月の子猫の問題行動で目立つものが、噛むことです。3~7か月は永久歯が生えてきており、乳歯が抜ける時期です。その頃は歯茎がムズムズするため、なんでも噛もうとします。7か月を迎えたら噛んでもよいおもちゃで遊んであげましょう。

また、遊びたい、じゃれたい気持ちが抑えられないと噛んでしまうことがあります。飼い主さんの手で遊ぶと、噛みぐせが直らないので、必ずおもちゃを使って遊びましょう。もし、猫が噛んできたら、騒がずに無視をしてその場から立ち去るなど冷静な対処が効果的です。

爪とぎ

爪とぎ器を用意しても、ねこちゃんによってはそこで爪をとぐものだと理解していないことがあります。猫の手をそっと持ち、爪とぎ器で爪をとぐように教えてあげましょう。肉球のニオイがついて、爪をとぐ場所だと分かってくれます。または、紙、布、木など爪とぎの素材を変えてみるのもいいでしょう。

まとめ

6匹の子猫

7か月の子猫は子猫のようなあどけなさを残しつつも、体格は大人の猫のようです。7か月は性成熟の時期を迎え、避妊去勢手術を受ける目安の時期でもあります。また、好奇心旺盛で身体能力も大人の猫のようになるので、7か月の猫を留守番させる際は十分な注意が必要です。7か月を迎えたころには噛みぐせや爪とぎのしつけをして、成猫までのあと少しの期間を楽しく過ごしましょう。

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