子猫の乳離れの時期
乳歯が生えてきたら乳離れ
子猫の乳離れの時期は、乳歯が生えてくる頃の生後3週間から5週間です。目安としては、生後1ヶ月近くで乳離れをさせるということになります。この離乳期には、乳歯が生えそろうのに合わせて、ミルクから離乳食に移行していってあげる必要があります。
乳歯が生えてきたかチェックする方法
母猫が育ててくれている場合にはお任せしておけば良いですが、子猫を人間が育てる場合には、子猫の様子をよく観察して、乳離れをスムーズにさせてあげたいものです。母猫がいなければ、離乳前の子猫はほぼ24時間飼い主さんがつきっきりでお世話をしてあげる必要がありますので、それだけ子猫に接していれば、乳歯の確認も同時にできるでしょう。
生後3週頃からは、与えていたミルクの、哺乳瓶に対する吸いつき行動が弱くなってくる頃です。さらに口を開けると、うっすらと乳歯が前歯から生え始めてきているはずです。
子猫の行動と乳歯の生え具合を見ながら、乳離れの準備をしていくと良いでしょう。乳離れは急にミルクから離乳食に変えるのではなく、日数をかけて徐々に移行していくようにします。
子猫に乳離れさせた方がいい時期
子猫の乳歯が生えそろっていれば、もう乳離れをさせた方が良い時期だと言えるでしょう。子猫の乳歯は前歯から生え始め、左右の大きな犬歯が生え、その他の臼歯が生えてきます(奥の方の後臼歯は乳歯にはないので生えない)。
乳離れする猫の特徴
また、乳離れをさせた方がいい時期の子猫は、次のような行動を見せます。
- ミルクを飲みたがらない、あまり飲まない
- 哺乳瓶を噛む
乳歯の生え方と、子猫の行動を見て、乳離れしてもいいかどうかを判断してくださいね。さらに、特にミルクを嫌がらずに飲む子猫でも、生後6週頃にはすべての乳歯が生えそろって伸びきっている時期なので、乳離れさせた方が良い時期だと言えるでしょう。
離乳食をお皿に入れて与えてみて、嫌がらずに舐められるようであれば、乳離れさせても問題ないと言えるでしょう。ミルクから離乳食に変わる乳離れの時期には、便の状態も変化してきます。猫の便は必ずチェックして、下痢をしていないかどうか確認するようにしましょう。
子猫に乳離れをさせる方法
生後3週(生後15日〜21日)頃からミルクと離乳食を混ぜたものを与えていきます。乳離れのさせ方はいくつか方法があります。
お皿から食べさせる方法
まず指でミルクを舐めさせ、その後に離乳食を少量、同じ指から与えてみます。最初は食べ方がわからずに口の周りを汚すだけかも知れませんが、何度か繰り返します。あまり長時間やると子猫が疲れますので様子を見ながら離乳食を与えてみます。
そのうちうまく食べられるようになったら、お皿に離乳食を乗せて与えてみます。お皿は、子猫が突進してもズレたり、こぼれないような重さのある安定したものにしてください。
食べない時の対処法
なかなか指から食べられない時には、ミルクと離乳食を混ぜてペースト状にしたものを、ほんの少し口周りに塗って舐めさせます。鼻の穴に塗らないように注意しましょう。
口周りについた離乳食を舐めるようになったら、お皿から与えてみます。最初のうちはうまく食べられずに、離乳食まみれになるかもしれませんが、続けていくことで食べられるようになります。
栄養が足りているかチェックする
乳離れをさせている期間には、子猫が離乳食を食べられずに栄養不足になることがないように、食べた量を確認し便の様子も確認するようにしましょう。
離乳食を嫌がる時の対処法
歯も生えて成長しているのに離乳職を嫌がってなかなか乳離れできないという時には、ミルクを多めにして離乳食と混ぜたものをお皿に入れて、子猫に与えてみましょう。ミルクをお皿から舐められるようになったら、離乳食の量を少しずつ増やしていって乳離れをさせます。
子猫の便の様子は必ずチェックするようにして、もし下痢をしたらすぐに動物病院で診てもらいましょう。子猫の下痢は命の危険につながるので、迷わずにできる限り早く獣医さんに診てもらってくださいね。
子猫が乳離れしたら離乳食を与える
離乳食の与え方
子猫がミルクをあまり飲まないようになれば、乳離れが始まっているので離乳食を与えます。与え方として、最初はミルクと離乳食を混ぜ、離乳食をぬるま湯でふやかして与えます。問題なく食べるようであれば、離乳食をほぐす程度にしてそのまま与えてみましょう。
離乳食の量は、タイプや子猫の体重によっても変わってきますので、パッケージに記載されている量を目安に与えてください。
乳離れし始めたら、離乳食を与える回数は1日に3回から4回ほどが目安です。乳離れするまでの期間は、1週間ほどが目安です。個体差はありますが、必ず離乳食を食べられるようになるので、根気よくお世話をしましょう。
おすすめする3つの離乳食
ジェーピースタイル 幼猫用離乳食
お湯に溶かして、子猫の成長にあわせて、柔らかさや量を調整できる粉末タイプの離乳食です。高カロリーで子猫の成長に必要な栄養素が取れます。
ロイヤルカナン ベビーキャット
総合栄養食の幼猫用ウェットフードで、子猫の離乳食として与えられます。乳離れの始まりに与える時には、潰してミルクやぬるま湯を混ぜて与えると良いでしょう。
デビフ 子猫の離乳食 ささみペースト
鶏ささみと鶏レバーを主原料とした国産の猫用離乳食です。ペースト状なので食べやすく、ミルクとも混ぜやすいので乳離れの時期に与えるのに適しています。生後20日から、子猫の主食として与えることができます。
まとめ
生後間もない野良猫の子猫を保護した時や、親猫が何かの理由で育児ができないなどの場合には、ミルクを与えて、その後に乳離れもうまくさせてあげなければなりません。
乳離れが必要な子猫を育てる時には、飼い主さんは餌の与え方を工夫して、子猫がうまく成長できるようにしてあげてください。
大変なこともあるかも知れませんが、乳離れが完了するまでに必要な期間は1週間ほどと短いので、大切な期間だと思ってお世話してあげてくださいね。