猫の食事がゆっくりなのは?
猫はどうして食べるスピードが遅めなのでしょうか?子猫の頃に比べると遅くなったり、ほかの猫よりも遅いと感じたりすることがあります。食べるのが遅いのはどんな理由からか見てみましょう。
1 ちょこちょこ食べたい
猫のご飯の時間を決められている家庭も多いと思います。1回の食事を何回かに分けて与えていても、その量を完食しない猫もいます。それは、猫の習性からきているようです。
2 食べにくい大きさや形
猫の口は小さいので、ごはんの形状が大きいことや食べにくいことも遅くなる理由のひとつと考えられます。
3 周りが気になる
周りが気になってしまい、集中して食べられないのも理由としてはあげられるでしょう。飼い主さんがウロウロしたり、物音を出したりしてしまうと、猫も気が散って食べられません。また、同居猫が気になってしまうケースもあります。ほかの猫が食べている様子が気になる猫もいるようです。
4 猫の性質的なもの
食べるのが遅いのは、マイペースな性格や早く食べるのが苦手などの性質からきていることもあるようです。早食いの猫もいるように、食べるスピードが遅い猫もいます。人も食べるのが速い人もいれば遅い人もうるように、猫によってもそういった個性がある可能性があります。
5 フードに飽きている
あまり好まない味、そそられない匂いなど、猫は食に対してこだわりを持っていることが多いです。「そろそろ味に飽きたな」と思う気持ちから、嫌々食べているのかも知れません。仕方なく食べているような猫は、食べるのも遅くなるのでしょう。
6 フードが変わった
いつも食べているフードを変えた途端に、食べるスピードが早くなる猫がいます。前よりも美味しい匂いにつられたか、味が好みだったのでしょう。フードが変わり食べるスピードが遅くなる猫は、前のフードの方が好みだったのかも知れません。もしくは、新しいものに対する警戒心、不安から慎重になってしまっているようです。
猫の食べ方やスピードで注意する病気
猫が食べるのが遅くなった場合には注意が必要です。特にごはんを変えたなどのきっかけが思い当たらなければ特に注意しましょう。猫のご飯の食べ方やスピードから、病気が発覚されるケースもあります。病気が進行したり、悪化したりする前に早急に対処できるように、気になる病気を見ていきましょう。
歯周病
猫の食べ方やスピードに違和感を抱いたら、口内の中に異常がないか確認しましょう。猫に多い病気には、歯周病があります。歯周病は、歯の表面に付いた細菌が、歯や歯肉だけではなく、その周りの歯周組織などに対しても悪影響を与えてしまう病気です。病気です。歯周病が悪化すると、歯茎が赤くなる、口臭がする、出血、歯が浮いたようになるなどの症状を伴い、食べるのが遅くなる原因になります。
猫口腔顔面痛症候群
あまり聞きなれない言葉ですが、三叉神経が関連していると考えられており、神経に発生した障害によって痛みを伴う病気です。簡単に言うと、口を動かすと痛みを感じてしまう病気になります。
この疾患は、診断方法も細かく確立されておらず、治療も難しいと言われています。猫がご飯を食べる、毛づくろいをしたときに痛そうな素振りを見せないか注意してみてください。 原因は詳しくは解明されていない点も多いですが、遺伝的な要因も考えられており、特にバーミーズでは発症が多いとされているためバーミーズもしくはバーミーズの血が入ってる可能性がある子は注意したほうがいいかもしれませんね。
口腔内腫瘍
猫の口の中に腫瘍ができることが猫ちゃんには見られることがあります。皮膚の細胞のいずれかの部分がガン化してしまう病気です。よくみられる腫瘍としては、繊維肉腫やメラノーマ、扁平上皮癌などが見られます。
口腔内腫瘍は悪性のことが多いので、転移が早くリンパ、肺などにも病変が見られることがあります。 原因ははっきりしていない部分も多いので予防することは難しいですが、なるべく定期的に可能であればお口の中をチェックしてみましょう。
まとめ
猫が食べるのが遅い理由を紹介していきました。食べ方にもそれぞれ個性はあります。フードに問題がある、環境に問題があるなど、食べるのが遅くなる理由は猫によって様々ではあります。むしろ、猫が食べるスピードが早いよりは、ゆっくり食べてもらう方が体への負担は少ないとも言えます。
しかし、怖いのが病気ですよね。病気が原因で食べるのが遅くなるということを頭に入れておいてください。時々、猫の口の中に異常がないかを確認しておくと、早期発見もできると思います。病院でこまめに診察してもらうのも、病気を早期発見する手段になるでしょう。