猫が少食になる8つの原因と対策

猫が少食になる8つの原因と対策

猫が少食になってしまうと「体重が減ってきたな...」「病気なのかな」と心配になってしまいますよね。では、猫が少食になる原因はどのようなことが考えられるのでしょうか。今回は「猫が少食になる8つの原因と対策」についてご紹介させていただきます。

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記事の監修

日本獣医生命科学大学卒業。北海道の大学病院で獣医師として勤務。一般診療をメインに行いながら、大学にて麻酔の研究も並行して行う。「動物と飼い主さんに寄り添った治療」を目標に掲げ、日々診療に励んでいます。

猫が少食になる理由

餌を食べている子猫

猫が少食になる原因には、どのようなことが考えられるのでしょうか。

  • 猫が今までキャットフードを食べていたのに突然食べなくなる
  • だんだんと食が細くなる

これらのようなことがあると「病気かな?」と心配になってしまいますよね。では、猫が少食になる理由にはどのようなことが考えられるのでしょうか。考えられる理由をいくつかご紹介させていただきます。

キャットフードに飽きていることで猫が少食になる

キャットフードに飽きていることが原因で、少食になってしまうことがあります。猫にいつも同じキャットフードばかりを与えていませんか?

猫も人間と同様で、「同じものばかりを食べている」と飽きて食べなくなってしまうことがあります。キャットフードを食べないと飼い主さんが心配して、「違うキャットフードがもらえる」ということを猫が学習して、少食になってしまうことがあります。

しかしそのままにしていると猫の体重も減ってしまうのできちんと対策をしなくてはいけません。

キャットフードが冷たいから猫が少食になる

冬場に特に多いのですが、キャットフードが冷たいことによって猫が食べなくなってしまうことがあります。

猫が少食になるのを防ぐためにも冬場は冷蔵庫から出したような冷たいキャットフードなどは与えずに、ラップをして、ほんの少し電子レンジで温めてあげましょう。
そうすることで匂いをたつので食欲の刺激にもなります。

キャットフードが好きではないことで猫が少食になる

いま食べていたキャットフードが口に合わず、嫌いだったりすると食べずに少食になってしまうことがあります。

キャットフードを入れると猫が喜んで近寄ってくるのに、ごはんの匂いをかぐととどこかへ行ってしまうときなどには、キャットフードが嫌いである可能性があります。

キャットフードが不衛生であることで猫が少食になる

猫がキャットフードを食べていないからといって、「キャットフードをそのまま長時間放置」していませんか?

キャットフードを放置していると、酸化などをして不味くなって、不衛生になってしまうので猫がますます食べなくなって少食になってしまいます。

キャットフードが食べにくいことで猫が少食になる

猫は器の位置が低いなど「食べづらい」ことが原因で少食になってしまうことがあります。またそれだけでなく、猫の年齢に合ったキャットフードを与えていないといったことでも食べにくく小食になる可能性もあります。

夏バテによって猫が少食になる

猫は、7~9月の暑い時期になると元気がなくなり、ぐったりとしてしまうことがあります。これは夏バテによるもので、食欲や活動性がおちてしまうことがあります。

他に何かを食べたから猫が少食になる

猫は、キャットフード以外のもの、例えば人間の食べ物をどこかでつまみ食いしてしまっているとキャットフードを食べなくなってしうこともあります。

もしお外に行くような子が他のおうちや人からごはんをもらっていれば、体重が減って痩せてしまうようなことはないのですが、人間の食べ物などの味を知ってしまうと薄味のキャットフードを食べなくなってしまうので、あまり良くありません。

口内炎や歯肉炎によって猫が少食になる

猫は口腔トラブルを抱えている場合にも、口の中が痛くて少食になってしまうことがあります。その他にも、

  • よだれがでる
  • グルーミングが少ない
  • 口内に腫れがある

これらのような症状があるときには口腔内のトラブルを疑いましょう。

少食な猫にできる対策

餌の前で座り上を見上げる猫

少食な猫のためにできる対策には、どのようなことがあるのでしょうか。太るとまではいきませんが、少食な猫をみていると心配になってしまいますよね。そこでここでは、少食な猫のためにできる対策についてご紹介させていただきます。

キャットフードの種類を変える

猫がキャットフードを食べなくなって少食になってしまうときには、

  • キャットフードに飽きている
  • キャットフードが口に合わない

などの原因があげられます。

ですので、そのようなときには猫に与えるキャットフードの種類を変えてみてください。もちろん体調が悪く食欲が落ちていることもあるので、しっかり観察してあげましょう。いつも同じもを与えるのではなく、いくつかのキャットフードをローテーションであげるのもおすすめですよ。

キャットフードを入れ直す

猫がキャットフードを食べないから、同じものを入れたままにすると、カリカリが乾燥をして不衛生になってしまっていることもあります。そのようなときには、

  • 器をきちんと洗う
  • キャットフードを入れ直す

ということを試みてみましょう。器や餌を変えてみたりすると、すんなりと食べてくれることがあります。

口腔内トラブルがないかを確認する

猫が口内炎や歯肉炎になっていると、口が痛くてキャットフードを食べたいのに食べられなくなってしまっていることがあります。

そのようなときには、まず動物病院で検査をしてもらいましょう。必要に応じて処置をしてもらえれば、猫の食欲も元に戻るでしょう。

まとめ

食後に舌を出す猫

猫が少食だと心配になってしまいますよね。猫が少食になってしまう原因としては、

  • キャットフードに飽きたから
  • キャットフードが冷たいから
  • キャットフードが好きでないから
  • キャットフードが不衛生だから
  • 器が低くて食べにくいから
  • 夏バテをしているから
  • 他のものを食べたから
  • 口腔内トラブルがあるから

などによってキャットフードを食べなくなってしまうようです。みるみる猫の体重が減ってしまって心配なときには、早めに動物病院へ相談をしてみてくださいね。

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