猫のご飯は時間を決めて与えるべきなのか

猫のご飯は時間を決めて与えるべきなのか

猫にご飯をあげる時間を決めていますか?この記事では「猫のご飯は時間帯を決めておいた方が良いのか」や「ご飯を与える際はどの時間帯がおすすめなのか」について紹介しています。

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記事の監修

山口大学農学部獣医学科卒業。山口県内の複数の動物病院勤務を経て、ふくふく動物病院開業。得意分野は皮膚病です。飼い主さまとペットの笑顔につながる診療を心がけています。

猫のご飯は時間帯を決めた方が良い?

ごはんを食べるグレーの猫

猫のご飯の時間は決めた方がいい!

猫にご飯を与える場合、時間帯を決めて与えたほうが良いです。時間帯を特に決めず、ご飯のお皿がからっぽになったらキャットフードを与える方法もありますが、この方法だと猫が一日にどのくらい食べたか把握することが難しくなります。

そのため、体調不良で食が細くなっている時など、異変に気づきにくいといったデメリットがあります。

猫のご飯の時間を決めると健康管理が楽になる

ご飯を与える時間帯を決めておき、毎回同じ量を与えていれば、食が細くなっている場合にすぐ気がつくことができます。猫の病気の中で、食欲不振が症状のひとつとして出ることはよくあるので、食事の様子を把握するということはとても大事なのです。

猫のご飯の時間を厳密に決める必要はない

ただし、猫は本来であれば、ご飯の時間帯は決めずに獲物が捕れた段階で食事をします。一日の間でちょこちょこと食べる習性を持っているため、厳密に「〇時に与えなくてはいけない」とシビアになる必要はありません。

「だいたい〇時に与えよう」といった程度のルールで良いので、猫のご飯の時間は決めておきましょう。

猫のご飯を与えるのに適した時間

壁にかかった時計

猫はライフステージによって、ご飯の回数が変化する生き物です。そのため、それに伴ってご飯の時間帯も変わってきます。子猫や成猫、老猫でどのようにご飯の時間帯が変化するのかについて、以下にまとめたのでぜひ参考にしてみてください。

子猫の場合はご飯の時間を多く設定する

子猫の場合、生後5か月頃までは一日の食事回数を4回に設定することをおすすめします。この頃の猫の胃はまだ発達途中にあるため、一度に多くの食事量を消化することが難しいです。

なので、だいたい朝、お昼、夕方、夜といった時間間隔で食事を与えましょう。それに加えて体重をしっかり測りながら体重に見合った量のフードを与えることも大切です。食べたいだけ食べさせてしまうと脂肪体質になってしまい、将来太りやすくなってしまいます。肥満になると様々な病気の原因になります。
肥満になりやすいかどうかは実は子猫のころの食生活も大いに関連しています。 。

成猫の場合

生後5か月以降になり、離乳食から一般的なキャットフードに移行できたら食事回数は2回にしましょう。基本的に朝と夜に一回ずつ与えることをおすすめします。

ただし、猫によっては成猫になってからも一度に多く食べられない猫もいるため、元々食の細い猫の場合は、食事の時間を朝、昼、晩の3回にしても良いです。

老猫の場合もご飯の時間を増やす

猫は歳をとると一度に食べられる食事量が低下する傾向にあります。そのため、猫が食べられる量に応じて、1日3回~4回与えましょう。1日3回与える場合は朝、昼、晩に与え、1日4回与える場合は朝、昼、夕、晩もしくは朝、昼、晩、夜中などに設定しても良いです。

飼い主さんのライフスタイルに合わせて、ご飯を与えられる時間を決めましょう。

猫にご飯を与えるのは就寝前の時間帯でも良い?

満月と白猫

寝る時間の前にご飯を与えても問題無い

人間の場合は就寝時間の前にご飯を食べると肥満になりやすい傾向にあります。しかし、猫の場合は就寝時間の前に食事をとらせても問題ありません。そもそも猫は夜だけでなく昼間も寝ることが多い生き物です。

猫はご飯を食べて寝る習慣がある

猫は「食べてはひと眠り」の繰り返しをする習性を持っているため、就寝前にご飯を食べることについては心配しなくてもよいでしょう。夜中に帰宅する習慣がある飼い主さんの場合などは、猫の就寝時間前にご飯を与えておくというのもおすすめです。

成猫や老猫がご飯の時間以外に催促してきたら?

ボウルに入ったご飯を食べる太った猫

猫のご飯の時間以外は与えない方が良い

子猫がご飯を時間ではないのに催促してきた場合については先述した通りですが、健康な成猫や老猫がご飯を時間前に催促してきた場合、猫のわがままに応えて満足するまでご飯を与えることは避けましょう。どうしてもの場合は次の日の分から減らすなど差し引きすることを忘れないようにしてください。

ご飯の時間以外で与えると起こるリスク

猫が満足するまでご飯を与えてしまうと肥満になる可能性が一気に高まり、糖尿病などの病気などを招く原因にもなりかねないため、決まったご飯の量を時間を決めて毎日与えることが重要です。

どうしてもしつこくご飯を催促してくる場合は、とてもカロリーの低いおやつを少量だけ与えるか、遊ぶことによってご飯を取り出せる仕組みになっている猫用おもちゃを与えるなどの対策をとるのもおすすめです。

まとめ

ご飯を食べる茶色の猫

猫のごはんの時間帯については、基本的に飼い主さんのライフスタイルに合わせて決められた回数と食事量を与えていれば問題ありません。

また、猫のライフステージも考慮して、それに合ったご飯の回数と時間帯を決めておきましょう。

猫によってはご飯をしつこく催促してくる場合もありますが、基本的にご飯の与えすぎは猫にとって良くないためおすすめできません。

投稿者

30代 女性 かなこ

我が家の猫ちゃんが、仔猫の頃にはごはんは、1日4回与えていました。
成猫になると、1日2回にしました、1回に与える回数が少な目です。
我が家の猫ちゃんは、夫婦揃って少食なので、1回のご飯量を少な目にしそのかわりに、1日2回にしました。
すっかり、そのペースに慣れて回数はかかりますが、しっかり食べてくれるようになりました。時間は、まちまちです。

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