成猫の食事量
健康な猫の摂取カロリーにつきましてはアイシアの公式サイトに掲載されている体重別の摂取カロリーを参照し執筆しております。
体重別による摂取カロリー
成猫が健康に生きていくための栄養を含め、一日に必要な摂取カロリーを満たす食事量はほぼ決まっています。猫種や一日の運動量によっても食事の量は変化します。様々なメーカーのドライフードやウエットフードには猫に与える餌の目安が記入されている事も多くあります。
猫の体重を計りほぼ一定の数値を示していれば食事量に問題ありません。痩せてくる場合は摂取カロリーを増やし、肥ってくる場合は摂取カロリーを減らしダイエットをします。
- 1kgの場合 52〜75kcal
- 2kgの場合 83〜119kcal
- 3kgの場合 109〜157kcal
- 4kgの場合 132〜190kcal
- 5kgの場合 153〜220kcal
- 6kgの場合 173〜249kcal
- 7kgの場合 192〜276kcal
- 8kgの場合 209〜302kcal
- 9kgの場合 227〜327kcal
- 10kgの場合 243〜350kcal
食事の回数や量
健康な成猫の場合は一日1〜2回が理想の食事回数と言われています。しかし食事と食事の間が長いと吐いてしまう場合や、大食いで吐いてしまう猫の場合は少ない量を与え回数を一日3〜4回に増やす必要もあるでしょう。
一日の食事量が必要な摂取カロリーを満たせば大丈夫ですので猫の食べ方を見て決めるようにします。
ライフステージによる摂取カロリー
子猫につきましては次項で説明いたします。健康な成猫であっても年齢を重ね運動量が減ってくれば食事の量は変化してきます。おおよそ7歳くらいを目安にしてシニア猫用のフード計算に切り替えるようにしましょう。
子猫の食事量
ペットショップやブリーダーより子猫を家族に迎える場合は2ヶ月齢以下の子猫を引き取る事はできませんので2ヶ月以降の食事の量からご覧下さい。
子猫が0〜2週齢
子猫が0週齢の食事量は2〜3時間おきのミルクで一日約70mlを約一週間与えます。次の週の食事量は3〜4時間おきのミルクで一日約90ml必要になり、2週齢の子猫の食事量は4〜5時間おきで一日約120mlを必要とします。
体重は2週齢でおおよそ400gになるように目安にします。体重があまり増えない時は食事量を見直します。
子猫が3〜4週齢
ミルクから離乳食へ移行する時期ですから徐々にミルクを減らし離乳食の食事量を増やしていきます。体重は500gになるように目指します。
子猫が6〜7週齢
子猫が離乳食から子猫用フードへ移行する時期です。一日に必要なカロリーは200〜300kcalです。子猫が約500〜1kgの体重になるのが目標です。
子猫が2〜4ヶ月齢
子猫用フードを一日3〜4回に分けて子猫の体重にあわせた量を与えます。ドライフードを置きっぱなしにしても大丈夫です。
子猫が4〜12ヶ月齢
子猫用のドライフードやウエットフードは大変高カロリーにできていますので4ヶ月を過ぎる頃には子猫に与える食事量を規定量にしましょう。
ほぼ成猫時の体重にまで成長し安定期に入る約1歳を目安に大人用フードのごはんに切り替えます。子猫用のフードを与え続けると高カロリーのため肥満になりやすくなりますので注意してくださいね。
持病がある猫の食事量
猫に持病がある時は療法食を取り入れると良いでしょう。
肥満猫の食事量
食事量と運動量が見合っていないと摂取カロリーが多くなり体重が増え肥満になります。脂質の少ないフードを取り入れたり、食事量を少し減らすなど適切にダイエットをできるキャットフードを猫に与えます。急に減らすと猫の脂肪肝である肝リピドーシスなどになるといわれていますので、急激に量やカロリーを減らさないよう注意が必要です。
糖尿病を患う猫の食事量
糖尿病に罹患した場合は糖尿病用の療法食を与える方が良いでしょう。食事量は猫の体重により摂取カロリーが違いますので注意してくださいね。
腎臓病を患う猫の食事量
食欲があまりない腎臓病に罹患している猫の場合はごはんの消化吸収を良くするために食事回数は3〜4回と多目にします。猫の体温である38〜39℃に温めるとごはんへの嗜好性も高まります。
腎臓病が進行すると、尿毒症の影響などから猫が食べなくなることもあります。一番よく食べる腎臓病用の療法食を選んであげましょう。
猫のおやつを与える量
猫に与える総合栄養食で一日の食事量が満たされますので、おやつを与える場合は食事に支障がないように与えます。与えたおやつの摂取カロリーを通常の食事量からマイナスして肥満にならないように気をつけましょう。
まとめ
猫の食事量、どのくらいが適切?子猫や持病がある猫のケースも紹介についてお伝え致しました。猫の時間は人間の4倍のスピードと言います。食事の量も刻々と変わってきますので日々猫の様子を観察する事が必要でしょう。
肥った猫はかわいいという飼い主さんも多く、食事の量を考えずに猫が要求するまま食べさせてしまうようです。しかし肥満は人間と同じく猫にも万病のもとなのです。
適切なごはんと食事の量で愛猫の健康を維持したいものですね。