猫が餌に飽きてしまう9つの理由と対処法

猫が餌に飽きてしまう9つの理由と対処法

飼い猫がいつもの餌に飽きてなかなか食べなくなってしまうことがありませんか。なぜ猫は餌に飽きるのでしょうか?そして猫が餌に飽きると、飼い主さんとしてはどのように対処すると良いのでしょうか?猫が餌に飽きる時、飼い主さんがとるべき対処法についてご紹介します。

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記事の監修

日本獣医生命科学大学卒業。北海道の大学病院で獣医師として勤務。一般診療をメインに行いながら、大学にて麻酔の研究も並行して行う。「動物と飼い主さんに寄り添った治療」を目標に掲げ、日々診療に励んでいます。

猫が餌に飽きる9つの原因

餌のボールと見上げる猫

同じ餌を与え続けている

猫を飼っている人の中には、ずっと同じ餌を与えているという飼い主さんも多いことでしょう。
たとえ栄養的に完全な餌を与えていても、一定の期間ずっと与え続けると他のものが食べたい、という欲求が起こることがあります。

これは子猫でも成猫でも起こることで、餌に飽きるのは自然なことです。人間も同じものをずっと食べていると、飽きてしまいますよね。

餌を変えてばかりいる

ごはんをコロコロ変えることが悪いわけではありませんが、猫ちゃんのごはんを食べない原因にもなることがあります。猫の味覚は幼少期に決まるといわれており、特に母親の影響を大きくうけるようです。小さなころからいろんなごはんを食べることは悪いことではないですし、逆にメリットもあるのですが、あまりにもコロコロ変えてしまうと飽きる原因の一つにもなりかねませんので注意しましょう。

餌を食べた時に嫌な思いをした

餌を食べた時に何か嫌な思いをすると、同じ餌を食べなくなる現象があり、これを味覚嫌悪と言います。猫が餌を食べている時に叩かれた、食べたあと具合が悪くなった、などの状況が考えられます。

嫌な思いをしたことと、餌とが結びついてしまうことにより起こるので、今まで問題なく食べていた餌でも起こります。そのため飼い主さんにとっては、飼い猫が餌に飽きるようになったなと感じることになります。

食べムラがあるだけ

猫は餌を少しずつ時間をかけて食べる習性があるため、餌を出しても食べ切らず、一旦離れてしまうことがあります。
しばらくするとまた戻ってきて餌を食べ始めることをしますが、その際に、飼い主さんは餌に飽きるのだと思ってしまうことがあります。

季節や体調による食べる量の変化

季節や体内のリズムによる周期によって猫の食べる量が変化することがあるため、餌に飽きているように見えるときがあります。

季節によっては、春の食事量が夏になると減り、秋にはまた戻り、冬には大食いになる、といったように変化することがあります。猫の運動量や外気温、日照時間などが関係して、餌を食べる量が変化すると考えられていますが、はっきりとした理由はまだわかっていません。

また、夏には猫でも夏バテすることがあり、体調が優れないために食欲が落ちることもありまので、ただの飽きっぽさなのか、病気なのか勝手な判断はせず迷ったら獣医さんに相談しましょう。

餌が傷んでいる

いつも同じ餌を与えている場合に、大量に買った餌が傷んでいるため、同じ餌でも食べなくなり、飼い主さんにとっては餌に飽きているように見えることがあります。

痛みにくいとされるカリカリフードですが、保存状態によっては、長く置いておけば匂いが減ったり、味が落ちたりする可能性があります。長期保管によって餌がまずくなった、ということでも餌を食べなくなるので、餌に飽きるように見えることもあります。

餌を食べる環境が良くない

餌に飽きるのではなく、餌をゆっくり食べられないという状態である可能性があります。常に飼い主さんが歩いたり、他のペットに邪魔されたりするような場所に餌を食べる場所があると猫は落ち着いて食べることができません。
また、食器がぴかぴかと光るものであったり、前の餌が残っていて嫌な匂いがしたり、といったことでも猫の食欲がなくなることがあります。

繁殖期によるもの

繁殖期により、猫のホルモンバランスが変わって食事量が変化することがあり、餌に飽きているように見えることがあります。

オス猫もメス猫も、お互いにパートナーを求めている発情期には食欲がなくなる傾向にあります。発情期の猫は食べることよりも、相手を見つけたい、相手が気になる、という気持ちが勝るのでしょう。餌に飽きるというよりも、餌どころではなくなるのかも知れませんね。
妊娠したメス猫はその後、子供を育てるために食欲が増えていく傾向があります。

病気により食欲が落ちたため

猫は病気になると食欲不振になることがあります。少食になることで、飼い主さんは猫が餌に飽きるように見えてしまうことがあります。食欲不振になる病気としては、口内炎、感染症、内臓の病気など様々なものがあります。

餌に飽きる猫にできる5つの対処法

餌を前にする2匹の子猫

餌を変えてみる

餌に単純に飽きていると考えられる場合には、餌を変えてみるのも方法の一つです
ただし餌を全て変えるのではなく、以前からあげている餌に少しずつ混ぜたり、トッピングしたりするようにしましょう。

急に餌を変えると、猫が受け付けない可能性があるほか、お腹を壊して、吐いたりすることも考えられます。更に餌をころころと変えると、最初は食いつきが良くても、また餌が変わることを期待して、飽きるどころか食べなくなるということもあります。餌は必ず猫の栄養に適した総合栄養食を与えるようにしてください。

おやつは食べるからといって、食いつきが良いおやつタイプの餌ばかりあげていると、必要な栄養素を十分にとることができませんので、気をつけてください。

ドライフードとウェットフードを混ぜる、おやつをトッピングするなど、今までの餌に少し変化をつけるという方法もあります。また、総合栄養食は同じでも、味付けや形状の違うものを用意しておき、猫が飽きるようになったらローテーションするという方法もあります。

レンジを使って少し温めるのもいいですし、パック状になった鰹節をごはんの袋の中にいれて匂いを移すのも方法の一つです。

食べている猫の様子を観察する

猫ちゃんがごはんを食べなくなったことに、別の原因があれば餌を変えても効果がありません。
猫が餌を食べている時、どのように食べているのかを観察しましょう。その際、体調不良がないか、口腔内に問題がないかなども観察してください。もちろん、ふだんの様子で何か変わったことがないかもよく見て、何か気になることがあれば、動物病院で診てもらいましょう。

環境を良くする

餌に飽きているわけではなく、食べる環境が良くない可能性があります。
夏であればエアコンをつけて過ごしやすくしてあげるようにしましょう。餌を食べる場所が、騒がしい場所であったり、日光が常に当たる場所であったりすれば、落ち着けるところに移動してみてください。

食器を変えてみる

新しい食器に変えてみたり、食器が汚れていたりする場合にも、餌を食べなくなることがあるので、食器を清潔で食べやすいものに変えてあげてみてください。餌の皿の縁が高かったり、皿の位置が低かったりすることでも、猫が餌を食べなくなることがあります。

動物病院に連れていく

猫が餌を食べない場合、飽きることが原因でなく、病気や怪我などが理由である場合も多くあります。
飼い主さんが猫の見た目だけで判断することは難しいので、1日半ほど猫が餌を食べないようであれば、動物病院に連れていってみるようにしましょう。

餌をすぐ飽きる猫におすすめな3つの商品

缶詰とドライフードをみる猫

猫が餌に飽きるのを改善するために、トッピングのおすすめをご紹介します。

フジサワ カニかま140g

フジサワ カニかま140g
1,004円(税込)

商品情報
・本体サイズ (幅X奥行X高さ) :21×4×29cm
・本体重量:160g
・原産国:日本

かまぼこにかに肉をプラスした猫用のおやつです。食べやすいように小さくスライスしました。フードにトッピングしたり混ぜたりして与えることもできます。



ママクック フリーズドライ・ササミ猫用

ママクック フリーズドライ・ササミ猫用
648円(税込)

商品情報
・本体サイズ (幅X奥行X高さ) :14×2.5×23cm
・本体重量:30g
・原産国:日本

生の国内産鶏ささみの旨味と栄養を、ダイレクトフリーズドライ製法でそのまま閉じ込めました。調味料や保存料などの添加物は一切使用していません。猫のおやつ、ドライフードのトッピング、またそのままでも、小さく裂いても、水で戻しても、ふりかけにしても与えることができます。

猫が餌に飽きる理由と対処法のまとめ

餌を食べ終えた3匹の猫

猫が餌に飽きることがあっても、一定期間同じ餌を与え続けていたとしたら、自然なことだと受け止めましょう。

その際には、基本の総合栄養食だけは変えずに、トッピングや少しだけ他の餌を混ぜるといった対処法を試してみてください。

猫の体調にも気をつけて、食欲不振が続いたり、元気がないなどの異常があったりすれば、早めに動物病院へ連れて行きましょう。

投稿者

女性 匿名

私は無視します。
食べてなくても一定時間経ったら器ごと下げて、次の時間には同じ内容の食事を出し、これを繰り返します。
もちろん、水はあげますが、おやつや他の食事は絶対にあげません。

朝夜の2食ですが、今まで4食目を欠食されたことはありません。
食事は空腹は食事が最も美味しくなる最高の調味料だと思っています。
投稿者

30代 女性 ふく

最近ご飯に飽きてしまったのか、食欲が無いので、鶏削り節を少し混ぜてあげるようにしました。
人間は色んな味のご飯を自由に食べてるのに、猫だからって一種類のみじゃ可哀想だなと。
そしたら食べてくれるようになりました。

長寿を願い健康面を考えられて、ちょっとしたおやつも与えられず、特に食に楽しみがなくただ生きていく一生が幸せなのか、
それとも美味しいおやつを与えられ、嬉しくて喉を鳴らすような時間がある一生か…
(最近は無添加のおやつも多いです)

人それぞれ価値観は異なりますが、
何が、愛するペット(家族)の幸せかどうかですね。
私は、おやつは大切だと思う派です。
たくさん遊んで楽しかったなぁ、たくさん美味しいもの食べたなぁって最期には思って欲しいものです。
投稿者

女性 にこ

私もフード替えのローテーションやおやつなど一切無しの方向になりました。
うちのお猫様は元々食が細く、気に入らないと平気で絶食するので、成長期で心配でフードを替えたりウェットを混ぜたりなんとか食べてもらっていた結果、ウェットがないと食べない、毎食同じご飯はダメ、そのうち一食のうち3回は味を変えなきゃダメ、一度食べた味は5日は経たないと食べない、というような状態にまでなりました。
限度がないんです。
最終的に獣医に相談しながら一種類しか出さないを徹底してなんとか改善に至りました。
37時間のハンスト後、10粒程食べてまた10時間ほどハンスト後、今度は20粒程度、というような感じでなかなか心が折れそうでしたがそこから2日で諦めたのか毎食しっかりと食べるように。
こういう本物のワガママ猫さんもいますので、このようなタイプの子は最初から甘やかさない方がお互いの精神衛生上良いと思います。
ちなみに親戚や友人などが泊まりに来て余計なモノを与えるとほんの2日で振り出しに戻ります…

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