あたりに響き渡る子猫の鳴き声……初めての猫との暮らしで知ったこととは?

あたりに響き渡る子猫の鳴き声……初めての猫との暮らしで知ったこととは?

最近では、外で暮らしていた猫を保護し、家族に迎える人も増えてきました。飼い主さんと保護猫ちゃん、どのように出会って、どんなふうに共同生活を築き上げているのでしょうか?飼い主さんのリアルな声をお届けします!

【みんなの保護猫物語〜るなちゃんのお話〜】

威嚇の声が可愛いるなちゃん

あどけないるなちゃん

画像提供:@Runa_nekoneko8

飼い主さんとるなちゃんが出会ったのは、日曜日の早朝のこと。前日の夜から聞こえていた鳴き声が小さくなっていく様子が気になり、探しに出たそうです。

「ゴミ捨て場の裏に植え込みがあって、その裏にある側溝の中に、小さな子猫がいました」と発見時の状況について教えてくれました。

さらに「最初は地面の方ばかり見ていたので、なかなか見つけられませんでした。るなちゃんは、一生懸命、威嚇していました」というエピソードも振り返ってくれました。

また、「これまでほとんど猫と触れ合った経験が無かったので、猫の威嚇って「シャー」じゃなくて「パッ」「パッ」って言うんだなと思ったのを覚えています」という思い出を語ってくれました。

威嚇こそしていたるなちゃんでしたが、飼い主さんに攻撃することはなく、すっと手の中に収まって保護できのだとか。抱き上げると震えていたそうです。

タオルの中で爆睡

膝の上でくつろぐるなちゃん

画像提供:@Runa_nekoneko8

帰宅後は、体が砂まみれだったるなちゃん。とりあえず、以前、飼育していたモモンガのケージに入れて隔離しようと思ったそう。

しかし、ケージが大きため家族が起きてくるまでの間、るなちゃんをタオルに包んで玄関に座り込んでいたのだとか。

当時について、「なんとぐっすり眠っていました。タオルを捲っても起きないし、口をモグモグしながら眠っていたので、お腹が空いているのかな、疲れていたのかな、と思いました」と振り返ってくれました。

るなちゃんは翌日に診察を受け、ノミの駆除や怪我のチェックを受けたそうです。飼い主さんが休日明けに迅速な対応をしてくれました。

帰宅後、数日間はモモンガのアクリルケージで過ごしていたるなちゃん。当初、飼い主さんは静かな場所が良いのでは?と思ったそうですが……。

「人の姿が無くなると鳴くので、リビングにケージを移動させ、にぎやかな中で、落ち着きました」と人間好きを予感させる出来事があったようです。

さらに、「家族に対しても環境に対しても、怖がりなところはありましたが、神経質すぎるところは無く、すぐに慣れているようでした」と振り返ってくれました。

飼い主さんによると、「不思議とトイレは初めからきちんと理解していて、一度も粗相をしたことがありません」とお利口さんなエピソードも。ちなみに、シャンプーも暴れることなく良い子にできるそうですよ♡

人が大好きな性格

ヘソ天するるなちゃん

画像提供:@Runa_nekoneko8

かわいらしいるなちゃんの様子は、こちらの記事 「3.7万人が大絶賛!保護後初めてご飯を食べた子猫の『ウマイ』連呼に感動の嵐」 でも、ご紹介をさせていただきました♡

飼い主さんにるなちゃんの性格についてうかがうと、「人が好きみたいです。離れて暮らす家族も、可愛い一報を聞いて、おもちゃを手に、次々会いに来ましたが、すぐに打ち解けていたようです。初対面なのに、肩の上に乗って眠っていたこともありました」と教えてくれました。

一方で、ヤンチャな面もあるのだとか。「人の手足にじゃれつくのが好き」だというるなちゃん。飼い主さんが獣医さんに相談したところ、「よく噛んできますが、今は歯がむず痒い時期で、大きくなれば自然と治まってくる」と言われたそう。

「噛んでも跡にもならないくらい優しい噛み方なので、そう言うものなのかなと思い噛まれ続けています」と、るなちゃんの成長をあたたかい目で見守っているようです。

また、「一度眠ったら、抱き上げたくらいでは起きず、首も座らない状態で寝続けます。まだまだ手乗りサイズなのでとても愛おしいです」と、るなちゃん愛が止まらない飼い主さん。

るなちゃんとのこれまでの暮らしで、印象に残っている思い出についてうかがうと、“猫の飼育本を読む中で浮かんだ疑問と、その真相が合致した時”のことについて教えてくれました。

猫と暮らすことが初めてだった飼い主さんは、「深夜に運動会」というワードが気になっていたそうです。

「運動会って何?運動会への説明はゼロ?と不思議だったのですが、その謎が解けた時が印象深いです。部屋中の探検に満足した頃、突然始まりました。確かに運動会でした。そして今では、毎日、開催されています。るなちゃんの場合は、早朝が多いです」と、猫ちゃんと一緒に暮らしたからこそわかる発見があったよう。

帰宅するのが楽しみに!!

おもちゃで遊ぶるなちゃん

画像提供:@Runa_nekoneko8

るなちゃんをお迎えしてからは、「私が外出から帰宅すると、ニャオニャオ鳴いて走って寄って来てくれるので、大きな声で「ただいま〜」と言うようになりました(笑)お家に帰るのが、楽しみになりました」と、ほほえましい日課ができたそう。

3人のお子さんと、るなちゃんは、「撫でるのが上手く、すぐにるなちゃんが眠る長男、鳴けばすぐに駆けつける次男、追いかけっこなど体を使って一緒に遊ぶ長女、それぞれ違う関わり方をしているなと思いました」と良好な関係が築けているようです。

一方で、るなちゃんのほうも、「子供たちの特性を理解しているのか、したいことをしてくれる人のもとへ行くような気がします」とそれぞれのお子さんたちとの関わり方を熟知しているようなのだとか。

きょうだいならではの強い絆が結ばれているようです。

「猫と暮らすこと」について…

おすまし顔のるなちゃん

画像提供:@Runa_nekoneko8

るなちゃんという初めての猫を迎えられた飼い主さんご家族。

思いがけずはじまった“猫との暮らし”について、「お家の中には、思った以上に、危険箇所が多くて驚いています」と、話す飼い主さん。

そのほかにも、「緊急時や避難が必要になった際の準備や預け先など、人間だけの暮らしとはまた違ったことを、たくさん考えておく必要があるんだなと思いました」と、猫を迎えることと責任を持って万が一の事態に備えることの大切さを感じたそう。

るなちゃんとのこれからについては、「健康で長生きできるように、外での暮らしよりも、ずっと幸せに過ごせるように、できることはなんでもしてあげたいです」と力強く答えてくれました。

るなちゃん、飼い主さん、ご家族の皆さん、素敵なエピソードをシェアしてくださり、本当にありがとうございました!

※この記事は、取材協力者さまのご了承をいただいたうえで制作しています

取材/ねこちゃんホンポ編集部
文/めろんぱん

るなちゃんをチェック♪

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https://twitter.com/Runa_nekoneko8

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