人を怖がり威嚇が止まない子猫……“無二の親友”がもたらした変化とは？

【みんなの保護猫物語〜ビビちゃんのお話〜】

人が怖い！懐かない！人間不信のビビちゃん

当時生後3ヶ月ほどだったビビちゃんを保護したのは、他県で一人暮らしをしている飼い主さんの娘さんでした。

「母猫は保健所に連れて行かれたようで、道端に弱ってうずくまっていたところを保護した」と、当時の状況について娘さんが教えてくれました。

娘さんはビビちゃんを連れ帰り、自分の手で育てたかったそう。しかし、「人間不信なのか懐く気配が無く、毎夜毎夜鳴いているビビに困り果て、実家である私達の所に連れて来ました」と、飼い主さんは当時を振り返ります。

威嚇に攻撃!!困り果てた飼い主さんは…

飼い主さん宅にやって来たビビちゃん。お迎えしてからの様子をうかがうと、「子猫なのにそれはそれは凶暴でシャーシャー威嚇しまくり、手を噛みそうに攻撃してくるわで、こんな猫見た事が無い！と言うのが本音でした」と、壮絶な体験を語ってくれました。

その大変さは、「家で飼うのは無理なんじゃないかなと不安になり、猫好きの知り合い何名かに連絡して欲しい人を探していました」と、里親探しを検討するほどだったようです。しかし里親探しが難航し、別のプランを編み出しました。

それはウサギのきなおちゃんとの対面。飼い主さんは「人間に懐かないなら、動物同士だと安心してくれるかも？」と、思いついたそう。

ようやく見えた希望の光

飼い主さんの勘は見事に的中しました。対面後、「ピリピリしていたビビの態度が和んだんです。」と、当時を振り返る飼い主さんからは、安堵の気持ちが伝わってきました。

そして、「きなおも何だか嬉しそう」と、きなおちゃんの心境も教えてくれました。ビビちゃんは本音が言える仲間ができ、ほっとしたのでしょう。きなおちゃんも、友達の存在が良い刺激になったと思われます。

その後の2匹について飼い主さんは、「ふたりは出会って1週間程で仲良く遊ぶようになりました。ビビの私たちに対する威嚇も治り、触らせてくれるようになりました」と、微笑ましいエピソードを教えてくれました。

「そんなビビの変化を見て、日増しに可愛く感じるようになり一緒に暮らしていこうと思ったのでした」と、飼い主さんに嬉しい変化が起きたのです。

ビビちゃんときなおちゃんの微笑ましい姿は、こちらの記事 「秋の新作お披露目！小顔効果の兎リュックでモデル立ちの猫さんが話題」 でも、ご紹介をさせていただきました♡

“無二の親友”となった、ビビちゃんときなおちゃん。きっと強い絆で結ばれていることでしょう。

ビビりなところはあるけれど…

ビビちゃんの性格について尋ねると、「とにかくビビりで人見知り、普段一緒の家族にしか懐かない、たまに帰省する娘が居ると、ベッドの下に隠れて出てこない食事もしない程です」と、明かしています。

ビビちゃんは人間相手となると緊張してしまうのですが、きなおちゃんなら大丈夫！「ウサギのきなおとの時折見せるラブラブな様子がなんとも癒される瞬間です」と、ビビちゃんの可愛らしい一面についても教えてくれました。

ビビちゃんは「小さな長男」のような存在

最後に「飼い主さんにとって、ビビちゃんはどんな存在ですか？」と尋ねると、猫好きさんが思わず共感するような気持ちを語ってくれました。

飼い主さんにとってビビちゃんは「娘2人が実家を離れてからやって来たので、小さな長男のような存在です。遊んで欲しい時は、ひたすらに甘えて来るし、とにかく可愛い存在」なのだそう。

飼い主さんはビビちゃんが家族に加わったことで、第2の子育てがスタートしたのです。これからもハラハラドキドキの毎日と、きなおちゃんとのラブラブシーンに癒されることでしょう。

ビビちゃん、きなおちゃん、飼い主さん、娘さん、素敵なエピソードをシェアしてくださり、本当にありがとうございました！

※この記事は、取材協力者さまのご了承をいただいたうえで制作しています

取材／ねこちゃんホンポ編集部
文／めろんぱん

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