猫を預ける前に考えておくべきこと
猫を飼っていると「出張や旅行で数日間猫を留守番させなくてはいけなくなった」といった状況に遭遇することもあるでしょう。1日や2日程度であれば、猫を一匹家に残して留守番させることも可能です。
しかし、それ以上長い期間になると、猫を留守番させるのは少し不安ですよね。自動給餌器や給水器、複数の猫用トイレをしっかりセットして、空調を整えていたとしても、留守中にトラブルが起こる可能性はゼロではありません。留守番中に停電が起こったり、猫が体調不良になったりしたら一大事です。
なので長期間の外出をするのであれば、猫を預けるのがおすすめです。しかし、猫を預ける場合でも、事前に考えておかないといけないことや、注意しないといけない点が多々あります。ということで、まずは猫を預ける前に考えておくべきことから紹介していきましょう。
猫はどこに預ける?
- ペットホテル
- ペットシッター
- 実家や友達の家
猫を預ける先は、大きく分けて「ペットホテル」「ペットシッター」「実家や友達の家」の3つがあります。猫を預かることに理解がある家族や友達がいる場合は、相手の家に猫を預けるのも良いでしょう。
しかし「猫を預けられる人が周りにいない」「猫のトイレの世話を嫌がる人が多い」「猫に関する知識を持っている人に預けたい」といった場合は、ペットホテルやペットシッターに預けることをおすすめします。
猫を預ける期間
まずは猫をどのくらいの期間預けておくのか、はっきり出しておきましょう。ペットホテルやペットシッターに猫を預ける場合は、預ける日数によって費用が変わってきますし、家族や知人に預ける場合は、預け先の都合なども考慮しなくてはいけません。
また1ヶ月~数年にかけて長期間猫を預けるとなると、猫が飼い主さんのことを忘れるなんていうことも起こってしまうかも!?
猫は嫌なことに関する記憶(怒られた、追いかけられた等)はいつまでも覚えている傾向にありますが、そうではない記憶に関してはすぐに忘れてしまうといった独特な記憶力を持っているのです。なので、旅行や出張で出かける場合は、なるべく早く猫の元に戻ってきてあげることを意識しましょう。
猫を外に預けるのか、訪問してもらうのか?
猫は自分のテリトリーをとても大事にする生き物です。なので、ペットホテルや他人の家に行くことを嫌がる猫もいます。
自分が全く知らない場所にいきなり連れてこられて、飼い主さんのいない環境でお世話されるのですから、猫が戸惑うのも無理はありません。猫によっては、知らない場所に連れてこられたせいで、大きなストレスを抱え込んでしまい、体調不良を起こす可能性もあります。
なので、自宅から出ることを強く嫌がる猫を飼っている場合は、自宅まで訪問してくれるペットシッターに依頼をしたり、信頼できる家族や知人に定期的に家に来てもらうといった方法をとると良いでしょう。
猫を預けた場合に起こるかもしれないこと
- 猫が緊張してトイレをしなくなる
- 猫がご飯を食べなくなる
猫を預ける場合でも、様々なリスクが伴うことを意識しておきましょう。よくあるのは、預け先で猫が緊張してしまって排泄をしないといったトラブルです。他にも、預かった猫がご飯を食べない、ということもよくあります。
ペットホテルやペットシッターであれば、猫に関する知識を持っている人が対処しているので、ご飯やトイレに関するトラブルが起こっても慌てずに対応してもらえます。しかし、家族や知人に預けた場合だと「なんで様子がおかしいの!?」と慌てさせてしまう可能性もありますよね。
猫を家族や友人に預かってもらう時は、猫のトラブルに関する情報を前もって共有しておきましょう。「猫がご飯を食べないで大丈夫なのは1日半程度」「排泄を1日程度我慢している場合は、ここの動物病院に連れていってほしい」といった話をしておくことをおすすめします。
猫を預ける方法と料金
猫を預ける場合、預け先によって注意点が異なってきますし、必要なものも変わってきます。また、料金も大きく異なってくるので、予算も考慮した上で猫の預け先を決める必要があるのです。
そこで、今回は「ペットホテル」「実家や友人の家」「ペットシッター」という3つの預け先別で、それぞれの注意点や料金を紹介していきます。これから猫を預ける予定がある人は、ぜひ参考にしてみてください。
ペットホテル
ペットホテルに猫を預ける方法
- 料金は1泊3000~5000円ぐらい
- 猫が過ごす場所を確認しよう
- 利用前にはワクチンを済ませておこう
- 猫が普段使用している物を持って行こう
ペットホテルに猫を預ける場合、料金はホテルによってバラバラですが、1泊3000~5000円程度のところが多いです。
ほとんどのペットホテルが「ワクチン接種を一年以内に受けたことがある猫のみ宿泊可」としています。生後1~2か月目でまだワクチン接種を受けていない子猫などは、宿泊できない可能性もあるため、ワクチン接種は済ませておきましょう。
また、猫を預ける際に、いつも食べているキャットフードやお皿、猫のにおいがついている猫砂などを持ってくるようにお願いしているペットホテルも多いです。なので、当日は忘れ物をしないように注意してください。
ペットホテルでも料金はバラバラ
- ケージで管理している
- 猫用スペースで広々過ごせる
ペットホテルは「ホテル」といっている施設なので、当然猫一匹につき、ひとつの小部屋やケージなどが生活空間として割り振られます。しかし、人間が泊まるような広い部屋ではなく、狭くて小さいケージの中で一日中過ごさなくてはいけないペットホテルも数多くあります。
動物病院やペットショップが行っているペットホテルは、スペース的な問題で狭いケージしか用意されていないことも多いです。一方、猫専用のペットホテルや、部屋の広さを売りにしているペットホテルであれば、広々とした空間で猫をお世話してもらえますが、その場合はそれなりに費用がかかるので注意しましょう。
家族や友人に猫を預ける方法
実家や友人の家に猫を預ける場合は、以下のような注意点に気をつけてください。
- 無理にお願いしない
- 猫を預かってくれた謝礼をきちんと渡す
- 猫の知識がある人に預けるか、猫の知識を前もってきちんと伝えておく
- どのような生活環境で猫を預かってくれるのか確認しておく
猫の知識がないといざという時に適切な対処ができない可能性があります。なので、今まで猫を飼った事がある人や猫に関する知識を持っている人に預けるか、そうでない場合は猫の飼い方をしっかりと伝えておきましょう。
ごはんの時間は何時くらいになりそうか、猫用トイレの掃除はどのくらいの頻度でできそうか、猫にかまってあげる時間は確保できそうか等といった点を聞いておくことにより、飼い主さんも安心できますし、トラブルを避けることができます。
謝礼はいくらお渡しするべき?
そして、預かり期間が終わり、猫を引き取りに行く際には必ず謝礼を渡すようにしましょう。ペットホテルやペットシッターにお世話を依頼した場合は、当然お金がかかります。
それを家族や知人が好意で引き受けてくれたのですから、感謝の気持ちを伝えるためにも謝礼を払うのがマナーといえます。一般的には、ペットホテルの半額(1泊につき1500~2500円)程度の謝礼を払う人が多いようです。
ペットシッター
ペットシッターに猫を預ける場合は、以下のような注意点に気をつけましょう。
- 家の中のセキュリティは厳重にしておく
- 合鍵を用意しておく
- 事前の打ち合わせは念入りに行っておく
ペットシッターに依頼した場合は、猫がいつもと変わらない生活環境で過ごすことができるといったメリットがありますが、一方で「セキュリティ面がどうしても不安…」と思ってしまいがち。なので、その不安を解消するためにも貴重品は金庫にしまっておいたり、可能であれば自分が持ち歩くようにした方が良いです。
また、猫のお世話をするためにペットシッターに合鍵を渡さなくてはいけないので、合鍵の用意も忘れずに行いましょう。
そして何よりも重要なのが事前の打ち合わせ。「うちの猫は○○といった病気があるので~」や「こんなことをすると気分を損ねてしまうので~」といった、愛猫の特性をできるだけ細かく伝えておきましょう。
ペットシッターに猫を預ける場合、費用は人によってバラバラですが、1泊2000~3000円程度の料金を設定しているケースが多いです。もし、ペットシッターに依頼しようと思っている場合は、以下の「ペットシッターsos」というサイトを活用するとかなり便利ですよ!
ペットシッターsosは、全国展開でペットシッターのサービスを行っています。全国展開なので、自分が住んでいる所から近い店舗のスタッフに依頼をすることができますよ!「どこのペットシッターに依頼しようか迷っている」という人は、ぜひ活用してみてください。
まとめ
猫を預ける場合は、どこに預けるのか、費用はどのくらいかかるのかといった点をきちんと考えながら、事前に準備を進めていきましょう。猫の性格や飼育環境、宿泊期間によって、適切な預け先は変わってくると思うので、どこに預けるのが一番良いのか、愛猫の立場になって考えてみてください。