猫を守るベランダの安全対策!脱走防止の必要性や遊び場にする時の注意点

猫を守るベランダの安全対策!脱走防止の必要性や遊び場にする時の注意点

猫を外に自由に出れるようにせず、室内飼いをしている飼い主さんは多いですよね。政府も猫は室内飼いに努めるように求めています。この記事では、ベランダの脱走対策やベランダで遊ぶ際の注意点を紹介します。

猫にベランダの安全対策が必要な理由

窓を開けて外を眺める猫

テレビやニュースなどで猫が脱走したという話を聞いたことはありませんか?最近はマンションやアパートなどの集合住宅で猫を飼っている人も多くいます。ベランダの安全対策をした方がいい理由や、猫がベランダに出たがる理由などについて紹介します。

ベランダから転落する猫も少なくない

猫は高いところから落ちても大丈夫だと思っていませんか?猫がベランダから落下してしまうと、大怪我をすることや、打ちどころが悪ければ転落死することも考えられます。1階であれば怪我などは何もないかもしれませんが、2階以上の高さから落ちると、非常に危険です。

外の景色が新鮮で、虫や鳥を目で追っかけているうちに、足を滑らしてしまうことは十分にあり得ます。落下した後に猫がパニックに陥ってしまい、それが原因で車の事故に巻き込まれる可能性もあります。

ベランダから猫が脱走して迷子になりやすい

窓の鍵を閉めずにそのままでいる場合や、わずかな隙間がある場合、猫は器用に窓を開けてベランダに出ることができます。外には鳥や虫など猫にとって興味深いことがたくさんあるので、そのまま脱走してしまうことも十分に考えられます。

家とは違う広い道で走ることが嬉しくて遠くまで行ってしまうこともあるでしょう。普段から日中出かけている猫であれば夕方家まで自力で帰れますが、家の中しか知らずテリトリー外に出た猫は家への帰り方が分からなくなります。 

ベランダから隣家への侵入トラブルを防止する必要がある

マンションやアパートなどにお住まいの場合、猫がベランダの手すりを歩いて隣の家に侵入する可能性もあります。近所の猫がベランダ伝いに自分の家にやってきた経験がある人もおられるのではないでしょうか?ベランダに侵入するだけなら問題ないと思われますが、隣家のものを壊したり糞をして汚したりすることも考えられます。

ペットである猫が迷惑をかければ、飼い主が損害賠償をしなければなりません。近隣住民とトラブルを起こさないようにするためにも、ベランダにおける猫の脱走対策は重要です。

ベランダからの猫の脱走・落下防止対策

ネット越しに外を見つめる猫

猫がベランダから脱走や落下をしないようにするためには、適切な対策が必要です。複数の対策方法を組み合わせることで効果も高まるので、できる範囲で取り組んでみてください。それでは、ベランダからの脱走防止や落下防止の対策を3つを紹介します。

ネットやフェンスをつけることでベランダから外に出られないようにする

ネットやフェンス

猫がベランダから外に出ないようにするには、ネットやフェンスを付けるのもおすすめです。なぜなら、猫は見た目よりも細いところも楽々通ることができ、ベランダのわずかな隙間から脱走することができるからです。猫が通れないような網目の細かいフェンスや、落下防止のためのネットを貼りましょう。強度が弱いと壊されるかもしれないので、できるだけ強度が強いアイテムを選んでください。

網戸ストッパーをつけて網戸が開かないようにする

網戸ストッパー

猫をベランダに出さないようにするには、網戸ストッパーをつけるのがおすすめです。網戸ストッパーだけだと脱走する可能性があるので、100均で金網を購入し網戸を覆うのも良いでしょう。

網戸を破るわんぱくな猫もいますので、そういった場合はステンレス製のペット用網戸をつけることを検討してみてください。DIYも可能ですが、慣れない飼い主さんは業者に依頼するのもおすすめです。網戸が破れていると、そこから脱走することもあり得るので、窓を開ける際は細心の注意を払いましょう。

猫がベランダに出ないように窓の前に脱走防止扉を付ける

猫がベランダから脱走しないようにするには、窓の前に格子状になっている脱走防止扉をつけることもおすすめです。網戸がない窓や、窓まわりの脱走対策を強化したい飼い主さんはぜひ設置してみてください。設置する際は窓の高さや天井の高さをしっかり測り、ちょうど良い大きさの扉を見つけてください。インターネット通販で様々な大きさや用途の脱走防止扉が販売されています。

ベランダを猫の遊び場にするためのアイデア

足が短い猫

ベランダから脱走したり落下したりすることは不安ですが、ベランダを遊び場や日向ぼっこする場所にしたいと考えている飼い主さんもいるのではないでしょうか。安心して日向ぼっこをする方法を3つ紹介します。

ベランダにケージを置いて日向ぼっこができるようにする

ベランダにケージを置き、その中で日向ぼっこや遊べるようにすると脱走防止に効果があるでしょう。外に置くので雨風にも強いスチール製を選ぶのがおすすめです。キャットケージに入るまでに脱走しないように置く場所には工夫が必要です。

遊ぶための猫用テラスを作る

猫の遊び場として、猫用テラスを作るのもおすすめです。ベランダが1階にある、もしくはベランダにある程度の広さがある方は、テラスを作ることを検討してみてください。

猫が自由に出入りができるように、窓からテラスに直接行けるようなドアを作っている飼い主さんもいます。猫用テラスはパーテーションやネットよりも丈夫なので、脱走対策を強化できます。

リードやハーネスをつけてベランダに出す

猫をベランダに安全に出したい方は、リードやハーネスをつけましょう。その際に注意することは、飼い主が目を離さないこと、リードの長さを短めにしておくことなどです。リードやハーネスの紐が長いと、ベランダを超えてしまい宙吊りになる可能性もあります。

猫用にベランダをリフォームする時の注意点

ベランダから身を乗り出す猫

猫がベランダで過ごせるようにベランダをリフォームしたいと思った時に、どんなことに注意すればいいのでしょうか。マンションや賃貸でリフォームをする際の注意点を紹介します。

隙間がある時は猫の落下や脱走対策として不十分

脱走防止扉やネットを貼ったとしても、隙間から猫が脱走する可能性も考慮しなくてはなりません。ほとんどの猫は頭が通れば身体も通り抜けることが可能です。ネットが少し粗めでも大丈夫かな、と油断せずに猫が通れそうな隙間があればしっかりと対策しておきましょう。

ネットを狭い間隔で留めておくと、脱走防止の効果が高まります。このくらいの高さがあれば十分と事故判断をせずに、しっかり天井まで覆うことが大切です。

賃貸の場合はベランダの使用ルールを確認する

賃貸住宅のベランダをリフォームする場合、事前にルールを確認しましょう。不安であればベランダのリフォームをして良いか、貸主や不動産会社に相談してみてください。相談が難しい場合は、大かがりなリフォームをせず元通りにできる範囲でネットなどを吊るすことを検討してみてください。

破損した部分がないか毎回調べる

猫をベランダに出す際は、破損している部分はないか、毎回調べてから使うようにしましょう。もしかすると、気づかない間に猫の引っ掻くなどの行動や経年劣化で破損箇所ができている可能性も考えられます。安全にベランダで過ごせるように、壊れている部分はないか、しっかり確認しましょう。

まとめ

柵と猫

猫がベランダに出ることで脱走や落下の可能性があることや、安全にベランダに出す方法を紹介してきました。猫がベランダに出たがっている場合、できることなら外に出してあげたいですよね。気持ちよく日向ぼっこをしてもらいたいことでしょう。

今回紹介した安全対策やベランダのリフォームを全て行うのは大変なことです。あなたのできそうな範囲で、大切な猫を守る安全対策をする、もしくは猫がのびのびと過ごせる環境作りを目指してくださいね。