皆さんは、愛猫がベランダから脱走して困った経験はありませんか?
「部屋にずっと閉じ込めておくのはかわいそう」と思ってベランダに出したら脱走してしまった、という話は珍しくありません。猫がベランダから脱走するのを防ぐためには、それぞれの家庭のベランダにあわせた対策をする必要があります。
そこで今回は本サイトで実施したアンケートを参考に、猫の脱走防止に有効な対策や商品などをご紹介します。
猫をベランダに出させている人は少ない
アンケート出典:https://nekochan.jp/enq/finish/40愛猫をベランダに自由に出させていますか?というアンケートでは半数以上、72%の飼い主さんが「出させていない」と回答する結果となりました。
続いて出させようとはしていないものの、時々猫が勝手に出ているという回答が20%を占めており、自由に出させているという回答は8%。つまり、90%以上の飼い主さんが「猫をベランダには出さないようにしている」ということに。
このアンケート結果を見ると、マンションや一軒家など家の構造に関わらず、猫はベランダに出すべきではないと考えている飼い主さんが多いことが分かります。それはやはり、猫をベランダへ出させることで「脱走」のリスクが生じてしまうことが関係していることが考えられますね。
- 90%以上の飼い主が猫をベランダに出さないようにしている
ベランダからの脱走防止対策
猫がベランダから脱走するのを防ぐために重要なことについてのアンケートでは「最初から猫を外に出させない」という回答が半数以上の64%を占める結果になりました。そもそも外へ出さなければ脱走する心配もないという合理的な意見とも言えます。
また、飼い主さんのなかにはネットでベランダの隙間などを防ぐ(14.0%)、脱走防止の柵や扉を使う(12.0%)など、猫を安全に出させることができるベランダ作りを心がけている方も多くいらっしゃるようです。
などの意見もあり、愛猫の性格や外の環境への慣れ、ベランダの構造などによっても対策法は異なりそうですね。
- 飼い主の半数以上が「猫を出すべきでない」と回答
柵を取り付ける
猫のベランダ脱走防止対策としてワイヤーネットやすのこをなどを利用した柵を設置する飼い主さんも多いようです。
ジャンプ力に長けた猫の場合、元々設置してあるフェンスや手すり程度であれば簡単に飛び越えてしまいます。そのため、手すりと天井を塞ぐようにして柵を設置することが必要です。
ベランダの隙間を防ぐ
ベランダには意外と隙間が多いですよね。人にとっては大したことのない小さく細い隙間ばかりなのですが、にゃんたい動物と呼ばれる猫は簡単にすり抜けてしまいます。
そのため、柵の下やマンションであれば隣室との隔て板の下の隙間などをしっかり塞いでおくことも、脱走防止に効果的です。
ネットを張る
ホームセンターなどで販売されている転落防止ネットを張るという方法もあります。ベランダの形状やサイズにも合わせやすく、工具も不要なため女性だけで取り付けることができるのも魅力ですね。ただ、ネットが緩んだり隙間ができたりしないように注意する必要があります。
脱走防止に役立つ商品
転落防止安全ネット
こちらは高強度の硬質ポリエステルを採用した丈夫な転落防止用ネット。付属の紐とバンド(30本)だけで取り付けることができるため工具は不要、設置もとても簡単です。カラーはホワイトとブラックの2色、サイズは1m×3m、1m×5mがあります。
GROOVY OUTSTYLE バルコニーシェード
見た目もオシャレで日除けもできるバルコニーシェード。隙間なく設置することで転落防止ネットと同じように活用することができます。通気性も良く熱気がこもらず、遮光率も80%と愛猫の紫外線予防にも役立ちます。
カラーはチョコ、ブラウンなどのシンプルなデザインはもちろん、ブルーやグリーンなどのポップなボーダー柄まで。150cmの紐4本、内周20cmの結束バンド18本が付属しており、組み立てに工具は不要です。
[山善] 突っ張りパーテーション
突っ張り固定タイプのパーテーションです。転落防止ネットだけでは不安な仕切りのない部分に設置するのがおすすめ。突っ張り固定で穴開け不要なため、賃貸でも安心して設置できます。
幅サイズは45cm、60cm、90cmの3種類。カラーはホワイトとブラックの2色展開です。
ボーダーフェンス ベランダdeウォール フェンス
穴開けが必要となりますが、見た目もオシャレに隙間を塞ぐことができるフェンスです。様々なシーンに対応できるようフェンスやポール、取付け用金具の種類がとても豊富。
事前にサイズや対応金具をしっかりと確認しておく必要がありますが、業者さんも親切で取り付けも比較的簡単だと評判の商品となっています。
DIYでベランダに柵を取り付けよう!
猫の脱走防止としてベランダに柵を取り付けたい時、市販品では自宅のベランダのサイズに合わせるのが難しい…でもDIYには自信がない…という方もいらっしゃるかもしれません。
今回、愛猫達のために素晴らしいベランダDIYをされている「おにくちゃんさん」「Kopasanさん」「るでぃこ&しんばmamさん」にベランダに脱走防止柵を設置する方法や注意点などについてお話を伺うことができました♪ぜひ、参考にしてください!
オシャレで安全な猫のためのベランダDIY
柵を作るための材料
- 天然杉の床パネル(耐熱、杉の香り、外しやすい、カットしやすい)
- 突っ張り棒4本(3m〜)
- 粘着耐震マット
- 100均メッシュパネル30〜35枚
- 結束バンド
- ラティス6枚
- 水性塗料
- 庭園用丸石
柵を作る手順
- 天然杉の板をベランダの床に敷き詰める
- 上下に粘着耐震マットを装着した突っ張り棒4本を固定
- 結束バンドで繋げたメッシュパネルを突っ張り棒に固定
- その上から水性塗料で塗装したラティス6枚を針金で固定
-
ラティス、メッシュパネル、突っ張り棒を針金で頑丈に固定
(ベランダが丸い形なのでラティスを少し曲げて固定)
この時、元からある物干し竿用金具やパイプの金具にも針金で固定します - 小さな隙間などもメッシュパネルや庭園用の丸石などで埋める
- 猫が近づくと危険な室外機にもカバーを設置しておく
おにくちゃんさんの愛猫ベランダDIY費用は8万円程度、塗装に時間が掛かったため制作期間は約20日程だそうです。「メッシュパネルと突っ張り棒、結束バンドがあれば柵は作ることができます。そのため、柵のみなら2万円くらいで作れると思います。」とのことでした。
制作時の注意点やポイント
制作時の注意点やポイントは、以下の通りです。
- 小さな隙間もしっかり埋める
- 室外機周りをきっちりガードする
- そしてそれらを『針金』を利用して頑丈に固定する
おにくちゃんさんは、メッシュパネルやラティスなどの固定は針金をニッパーで切断、ねじるようにして固定されています。「台風19号も難なく乗り越えたので、針金を利用すればかなり頑丈になると思います。」とのこと。
風は冷たいけど日光浴はやめれねえ pic.twitter.com/1AGwj12A0E
— ハコティッシュフォールド (@cat5niku) November 16, 2019
また、針金で固定する時、その先端は非常に鋭利なため必ず猫に当たらない方向、ベランダの外側に向けることがポイントだそうです。おにくちゃんさんの場合はラティスに刺すことで先端を隠されているので猫ちゃんが触れる心配もなく安心ですね。
おにくちゃんさんの猫ベランダは、その機能性や安全性はもちろん、見た目もとてもオシャレです。マットや猫草コーナー、猫ちゃん達が登れるラックやチェア。電飾もされていてまるでカフェのような空間となっています。
これだけ立派なベランダを愛猫ちゃん達のためにDIYしたおにくちゃんさんですが、何とこれがDIY初挑戦だったそうです。はじめてで試行錯誤しながら何とか形になったとお話してくださいました。
DIY未経験…という飼い主さんもぜひ、おにくちゃんさんのベランダを参考に愛猫のためのベランダ作りに挑戦してみませんか♪
転落防止ネットと結束バンドで簡単DIY!
私の手作りベランダでくつろぐ猫さん#猫 #DIY pic.twitter.com/SGj8wFia3f
— kopasan 6匹の猫 (@6Kopasan) September 3, 2019
柵を作るための材料
- L型の左官定規:ベランダの広さに合わせて数本(1本約100円)
- 農業用ネット:16mm目2m幅、ホームセンターで切り売り(1m250円)
- 結束バンド:固定箇所分(50本入100円)
柵を作る手順
- 左官定規をベランダの隙間の上下に外れないようにしっかり固定する。
- 左官定規に農業用ネットを結束バンドで固定するだけで完成!
Kopasanさんの場合は、木材にビス止めで固定されているようです。その上からサンシェードやすだれなどを設置すれば日除けや目隠しにもなり、脱走防止ネットの強化も期待できますね。DIYに掛かった費用は数千円程度、約1時間〜2時間ほどで完成したとのことです。
制作時の注意点やポイント
制作時に注意した点は「設置時に隙間を作らないようにすること」。また、結束バンドや左官定規がプラスチック製なので太陽で劣化したりしていないかを定期的に確認することが大切だそうです。劣化が心配な場合は金属製の方がおすすめとのことでした!
Kopasanさんは愛猫ちゃん達が安全に日向ぼっこできるようにと、脱走防止柵だけではなくベランダの屋根までDIYされています。柵、屋根のDIYの制作方法などを紹介した動画もアップされていますのでぜひ参考にしてくださいね♪
高級人工芝で本格的な猫テラスをDIY!
猫ずroomからのベランダに元からあった芝風マット(左)だいぶ風化して人でも素足は痛いかも??
— るでぃこ&しんばmam (@milcody_k_7cats) June 9, 2018
ニャン達の肉球の為におとさんに買って来て貰った新しい人工芝???
暑さと戦いながら1人せっせとDIY?? pic.twitter.com/kPEVDXIreu
柵を作るための材料
- 高級人工芝 1m×6m
- ワイヤーネット(seria)29.5×80cm 5枚
- 園芸用ネット(seria)90×180cm 5枚
- 強力フェンスネット(Hセンター)1m×5m 5枚
- 結束バンド(seria)25cm×1袋、10cm×2袋
- 木製トレリス(seria)約20枚
柵を作る手順
- 側面全てにネットを張り巡らし結束バンドで等間隔に固定
- 柵下は頭突きや爪で破けないseriaのワイヤーネット(29.5×80cm)をニッパーで半分に切断し、結束バンドで隙間無く足元を埋める
- 手すり上の隙間は柱や手すりに木製トレリスで作った柵を結束バンドで固定する
制作時間については、手すり上のネットは後付けだったので、合わせて5~6時間程。費用は高級人工芝に奮発したため12,000円程度だったそうです。「ワイヤーネットをニッパーで半分に切断…これが一番大変だったかもしれません;」とのことでした。
制作時の注意点やポイント
やはりポイントは高級人工芝!「ベランダの床面に敷き詰めた人工芝は価格が安い物だと日焼けで劣化し、固くなるため猫が上を歩くと肉球が痛いようでした。
試しに素足で乗ってみたら痛くて歩けなかったので猫達のために高級人工芝導入に踏み切りました!」とのこと。
るでぃこ&しんばmamさんのベランダ写真を拝見していると、エアコン室外機にはカバーが装着されていたり、隙間という隙間が完璧に埋められていたりとまさに猫ちゃんにとって安全な猫テラスとなっています。
材料はホームセンターや百均などで購入することができるものばかりですし、柵下を埋める方法などとても参考になりますね♪
まとめ
猫のベランダ脱走防止についてご紹介しました。
- 猫をベランダに出させるのであれば必ず脱走防止対策を行う
- それが難しい場合はベランダには出させない
これらを徹底することで大切な愛猫の安全を守ることができそうですね。日向ぼっこ好きな猫ちゃんは非常に多いため、この機会に自宅のベランダを猫にとって安全な場所にする方法を考えてみませんか♪
アンケートにご協力くださった飼い主さん、そしてKopasanさん、るでぃこ&しんばmamさんご協力ありがとうございました!