野良猫を飼うことの大変さ
野良猫はまず、人に慣れていないという点で、慣れてもらうまでが苦労するかもしれません。野良猫を飼ったけれど、懐くのに10年以上掛かった、なんて飼い主さんもいます。それとトイレなどのしつけの問題、先住猫がいる場合の相性の問題、病気の問題など、考えだせばキリがありません。
しかし、野良猫にとって外で暮らすのはかなり過酷で、厳しいものです。室内飼いの猫の寿命が15年程度に対し、野良猫は長くても5年位、というのが、外で暮らす厳しい環境を物語っています。
ずっと近所にいる野良猫を飼いたいと思っていたけど外の方が自由だろうから迷っていた、でも家に迎えいれてみたら「飼ってくれてありがとう!」と言わんばかりだった、という話も聞きます。野良猫を飼うかどうか決める前に、野良猫を飼う時にかかる手間などを考えてから、決めても良いのではないでしょうか?
野良猫の飼い方
一例として、我が家の元野良猫を飼った時の話をお話しさせて頂きたいと思います。
ここからスタート!餌付け
最近、早朝になると家の近所で野良猫が日向ぼっこしている・・・と気がついてから、その猫がまだ子猫だという事が分かりました。体付きからして、生後半年位?そのまま放っておくのはしのびなく、いてもたってもいられない気分でした。近くに寄って声をかけても、案の定逃げてしまうし、どうしたら近づけるか?と考えた結果、餌付けをする事にしました。
キャットフードを窓の外に置き、側にいると警戒して近付いてこないので、数日間は置いたままに。(もちろん、中身は新しく替えていましたよ!)野良猫の方も気がついたようで、しばらくしたら野良猫の方から催促してくるようになりました。
感動の初接触!!
ある日窓の外を見ると、いつもの野良猫がいました。いつもだったら窓を開けると逃げてしまうのに、その日は開けても逃げず、私の顔を見て「ニャー」と一言。すかさずご飯をあげました。心を許してくれたようで、ご飯を食べ終わってから窓からひょいっと入ってきて、スリスリしてくれました。感激です!
いよいよ家に入れる
何日か、ご飯をあげてはスリスリしてくれる日が続き、かなり慣れてきた頃に、野良猫が家の中にいる状態で、窓を閉めました。初めのうちは「外に出せ〜!」と言っていましたが、そのうち諦めたようです。先住猫がいたので、別々の部屋に隔離しました。トイレは臨時的に、お手製の段ボール箱にビニールを張ったもの。猫砂を入れたらすぐにトイレと認識して、そこでしてくれました。
野良猫、動物病院に行く
その日、野良猫を動物病院に連れて行き、ワクチン接種をお願いしました。野良猫だと伝えると、寄生虫やエイズなどの検査をしてくれました。耳にもダニがいたので、キレイに掃除して貰い、スッキリです!その野良猫のやんちゃな様子から、てっきりオスだとばかり思っていたら、何とメスでした。寄生虫のお薬を貰い、避妊手術の相談をして、その日は帰りました。
先住猫、家出未遂
数日野良猫を隔離した状態でいましたが、先住猫が興味を持っていたので、対面させました。先住猫はかなり警戒していましたが、何とかなりそうでした。2匹でのお留守番は時期尚早だったのか(反省です)、帰宅すると先住猫が「もう、こんな家出てく!!」と玄関のドアから外にでようとしたので、それを必死に阻止した事もありました(笑)。
でも結局、寂しがり屋の先住猫には良かったようです♪たまに1泊で出かけた時、今までは留守番が寂しかったのか、帰宅するとすっ飛んできてとても喜んでくれていましたが、野良猫が来てからは「あ、帰ってきたの。おかえり〜」と、フツーの顔で出迎えてくれるようになりました。
野良猫、避妊手術を受ける
いよいよ野良猫の避妊手術の日です。動物病院に預けましたが、実は先生も気がついていなかったそうですが、妊娠していました。生後半年でも、猫は妊娠出来るのですね。可哀想ですが子猫は産まないまま、手術を終えました。
野良猫を飼う時の注意点
いかがでしょうか?我が家の例でも、いくつか野良猫を飼う時、注意した方が良い点が出てきました。具体的には・・・
- 寄生虫がお腹にいたり、エイズなどの病気にかかっている場合がある
- 先住猫との相性
- メス猫は妊娠している事も
その他にも、
- 中々懐いてくれない
- トイレを覚えてくれない
- 室内生活に慣れない
などが挙げられます。
我が家の場合はまだ子猫だったので、人や環境への順応性が高かったのだと思います。成猫だったら、もうちょっと苦労したかもしれませんね。成猫の野良猫を保護した場合は、「野良猫だから」と大らかに見てあげましょう。
根気良くしつけを行ったり、愛情を持って接したりすれば、察しの良い猫の事ですから、きっと飼い主さんの気持ちが伝わる日が来ると思います。一度飼うと決めた猫ですから、最期まで責任を持って世話してあげましょう。
野良猫の飼育にかかる費用
猫を飼うには、ある程度のコストがかかります。キャットフード代はもちろん、猫の運動量を確保する為のキャットタワーやおもちゃ、猫トイレ、ワクチン代、医療費、ペット保険に入れば保険代もかかります。用意する物によっても違ってきますが、大体猫を飼うには月に2〜4千円かかると言われています。それらのコストを問題なくかけていけるかも、重要なポイントです。
野良猫の現状
出来れば目を背けたい問題ですが、今の日本では、年間7万匹近い猫が、殺処分されています。行政により引き取られる猫の内、15%は飼い主自身が殺処分して欲しいと持ち込む猫だそうです。理由は、引っ越し先がペット不可だから、子猫が沢山産まれてしまったから、しつけが出来ない、猫の医療費が払えない、赤ちゃんが産まれたから、家族に猫アレルギーが出た、などです。
もちろん、外にいる野良猫達は、飼い主が持ち込む以外にも、糞尿被害や猫に不快感を感じている人などから苦情の訴えがあり、行政が引き取って殺処分をしています。あなたが気になっている野良猫は、いつ連れていかれてしまうか分かりません。あなたが引き取る事で、不幸な猫を1匹、減らせる事は確かです。ですが、終生責任を持って飼う覚悟はあるのか、それが出来るのか、を慎重に考えて頂きたいと思います。保護したは良いけど、結局飼いきれずに手放した、となっては猫に余計可哀想な思いをさせてしまいますから。
まとめ
野良猫に限らずですが、猫を飼うにはそれ相応の覚悟が必要です。一日のうちほとんどを寝て過ごす猫ですから、基本的にそれほどお世話に手間がかかる訳ではありません。ですが、病気をしたり飼い主が困る行動をしたり、という問題が出てくると、大変な事もあるでしょう。最期まで愛情を持って飼いきる事が出来るのか、そこが大きなポイントでしょう。ただ可愛いから、という理由だけで飼う事はオススメしません。命を預かるのですから、慎重に決めてくださいね。
女性 acoa
ネットなどで色々調べてみると、「最初は外に出たがって鳴いたりするけど、それに根負けせず絶対に外に出さなければ家から出なくなる」という意見を度々目にしました。しかしその一方で、そうしたことによって懐かなくなり、猫との信頼関係が崩れたという方も大勢いるようでした。
このようなことを熟慮した上で、我が家では最終的に外飼いにすることに決めました。
確かに外に出さなければ、ケガや病気の感染などの心配が少なく安心です。しかし、野良猫だったのに、少しずつ家での生活に慣れようとしている愛猫の姿を見ていると、最大の自由を奪ってしまうことがどうしてもできませんでした。完全室内飼いにすることは飼い主にとって根気が必要でとても大変ですが、それ以上に大変なのは猫のほうだと感じます。
また、ほかの家の猫は室内飼いにできたとしても、その猫と我が家の猫は性格も違えば育ってきた環境も違います。そのため、一般的に言われていることでも、一概に当てはまるとは限らないのではないかと思っています。
野良猫とペットショップから迎えた猫とでは、勝手が違うことも多々あります。そのため、なにが猫にとって幸せなのかよく考えて飼うことが大切なのではないでしょか。
ちなみに、外に行かせていても、トイレはばっちり教えこんだので家で毎日排泄しています。
40代 女性 しろ
とはいえ、とても大変です。
やっとのことで、餌づけをしても目が合うと、すぐに逃げてしまいます。家に招き入れるまでに1年近くかかった時もあります。家に連れて帰れたらまずは、獣医さんに診ていただき、寄生虫や病気の有無を調べていただきます。だいたいは、寄生虫を駆除しなければなりません。それが終わると、病気がなければ予防接種です。そこまで、たどり着けるとはじめてほっとします。拾ったときには風邪を引いていることも多くて病気の治療からまずは始めていました。でも、苦労しましたがなつきだすと可愛いものです。それぞれの子によっては、トラウマがある子もいてますし、脱走しようとする子もいます。家に落ち着くまで、辛抱強くお世話を頑張らなくてはなりません。そして最期までお世話をしてあげることが大切ですね。
50代以上 女性 ハナミズキ
20代 女性 秋
50代以上 女性 メイちゃんママ
50代以上 男性 花木柳太
30代 女性 みきこ
とても、警戒心が強く里親になって飼い始めてからも、引っ掻いたり噛んだりと問題児でした!しかし、日々の生活の中で愛情を注いでいるうちに顔つきもかわり、穏やかな性格になりました。優しさもみせるようになりました。
始めはどうなるかと思いましたが安心しました。先住猫とも、仲良くできるようになり余裕もでてきました。1か月後には、みんなで仲良くご飯も食べていましたし、一緒にみんなで遊んでいました。そういう姿を見るたびに、助けて良かったなと痛感します。いまは、幸せな老後を送っています。
50代以上 女性 うっさん
父が高齢なので、如何なものかとは思いましたが、去勢手術をし、外飼いをしていました。
ある日ご近所さんに
「家庭菜園内に入って困る」というクレームを受け、リードとハーネスで外を散歩させました。
が、3時間歩き続けうちに戻り、室内に入れましたが、やはり「外に出せ」と出口を探し求める始末です。
やむなく、庭に繋ぎましたが、もうかれこれ4時間近く鳴き続けております。
これでは、「騒音トラブルになってしまう…」
と思いましたが、ネットで調べると、無視し続けて、猫が諦めるまで無視する事とありましたので、頑張っておりますが、こういう方法は間違っているのでしょうか?
猫にストレスが溜まり過ぎて凶暴になってしまわないか不安です。
50代以上 女性 ミイちゃんママ