猫の肉球を解説!構造や役割、病気からケアの方法まで

猫の肉球を解説!構造や役割、病気からケアの方法まで

見ているだけでかわいい猫の肉球。触るとプニプニした感触に癒されますよね。この猫の肉球の構造や役割をご存知でしょうか。猫の肉球は、猫ならではの構造と役割を持っているのです。ここでは、猫の肉球に起きやすいトラブルや、ケアの方法など、猫の肉球についてまとめました。

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猫の肉球の構造

床の上の猫の足のアップ 黒とピンクの肉球

表皮

猫の肉球の一番外側の部分で、主に角質細胞でできています。角質層が厚く重なり合い「結胝(けってい)組織」を構成しています。

真皮

猫の肉球の構造は層のようになっており、外側から表皮の次が真皮になります。真皮は主にコラーゲンでできています。

皮下組織

猫の肉球の表皮や真皮の奥は脂肪組織でできた皮下組織です。

猫の肉球の役割

木の上から見下ろしている猫

音を立てずに歩く

猫の肉球は、消音効果があります。そのため、音を立てずに歩くことができるのです。音を立てないで歩くことは、狩りをする猫にとって獲物に近づくのに必要なことです。

衝撃を吸収する

猫は高い場所に登りますが、猫の肉球はクッションとなって飛び降りた際の衝撃を吸収します。

滑り止め

猫の肉球には、よく見ると小さなくぼみがたくさんあります。このくぼみには汗腺があり、少量ですが汗をかくことができます。この汗はマーキングにも使われますが、猫の肉球の滑り止めにもなるのです。猫の汗腺は、肉球にのみ存在しています。

感触で判断する

猫の肉球は、物に触れて判断するという役割も担っています。地面に触れて、歩いても大丈夫か、物に触れて危険ではないか判断しているのです。

猫の肉球の名称

寝ている猫の後ろ足の肉球

猫の肉球といっても、部位によって名称が違うのをご存知でしょうか。猫の肉球というと、イラストなどでよく見る、丸みを帯びた三角の上にならんだ四つの小さな丸というイメージですよね。

猫の手の図解

この大きい三角の部分を掌球(しょうきゅう)といいます。小さな四つの丸は指球(しきゅう)です。手のひらと指という感覚で、漢字もそのままあてがわれていますね。

さらに、掌球のななめ上の部分には狼爪(ろうそう)と呼ばれる小さな爪が、その上の逆の位置には、手根球(しゅこんきゅう)という指のようなものがあります。狼爪と手根球があるのは前足だけです。

猫の肉球に関する病気

エリザベスカラーを付けた子猫

外傷

猫の肉球は、猫同士のケンカや、とがった物を踏んだなどで怪我をすることがあります。血が出ていないか、腫れていないか、時々チェックしましょう。怪我をしていたら流水で洗い、猫用の消毒液で消毒します。外傷が大きかったり、出血が多かったりしたら、獣医さんで診てもらって下さいね。

肉球皮膚炎(形質細胞性足皮膚炎)

猫の肉球も皮膚炎になることがあります。症状としては、肉球が腫れたり、化膿したりします。痛みを伴いますので、歩くのが困難です。肉球皮膚炎の原因は不明ですが、自然に治ることが多いです。

ただ、潰瘍になることもあり、出血してしまうと感染症の恐れもあります。猫が歩きにくそうにしていたり、肉球の腫れや化膿がある場合は、動物病院で診てもらいましょう。

猫の肉球と犬の肉球の違い

切株の上の子犬と子猫

猫の肉球と犬の肉球は同じように見えますが、構造がまったく違います。

犬の肉球は寒冷地に適した構造

触ってみるとわかりますが猫の肉球がなめらかなのに対して、犬の肉球はザラザラとした感触です。これは、犬の肉球が表皮乳頭で覆われているためで、冷たい地面に直接触れる面積を少なくする役目があります。

犬の肉球

犬の肉球は、表皮乳頭と動静脈吻合という構造をしていますが、寒冷地での凍傷や低体温症を防ぐ構造になっています。犬の祖先であるハイイロオオカミが寒い地域で暮らしていたのに対し、猫の祖先であるリビアヤマネコは砂漠で暮らしていました。

そのため、犬の方が寒さに耐えやすい肉球の構造になったのですね。

猫の肉球にはいろんな色がある

ピンク色の猫の肉球のアップ

猫の肉球は、イラストなどではピンク色に描かれることが多いですが、実はそれ以外の色もあります。

ピンクの他に、乳白色や小豆色、黒の猫の肉球があります。中にはピンク色の肉球のの一部分が黒かったり、その反対の場合などもあります。まだらのこともありますよ。基本的に黒猫など、毛色が濃い猫に肉球も色が濃くなる傾向にあります。

猫の肉球のケアの方法

雪の上の猫の足跡

プニプニとした触り心地で癒される猫の肉球ですが、柔らかいのは室内飼いの猫に限ったことで、外によく出る猫は、硬い地面を歩くため、肉球が硬くなってしまいます。

保湿

あまり硬くなった肉球は、肉球本来の役割を果たしにくくなりますので、ケアしてあげましょう。また、室内飼いの猫でも、乾燥すると人間と同じように荒れた状態になることがあります。

猫用の保湿クリームを塗り、マッサージをしてケアしてあげましょう。猫の肉球のマッサージは、優しく揉んだり、押すだけで大丈夫です。ただし、猫がマッサージに慣れておらず、嫌がって暴れる場合は無理をしないで下さい。少しずつ慣らしていきましょう。

肉球の毛のカット

また、猫の肉球周りの毛が指の間から大きく伸びていると、フローリングで滑ったり、肉球の役割を果たせなくなります。肉球周りの毛は、カットして整えておきましょう。

まとめ

草の上で万歳の格好で寝ている猫

猫の肉球は、層のような構造になっており、色々な役割を持っています。いくつかある指のような物をまとめて肉球と言うことが多いですが、指のそれぞれにも名前があるのです。猫の肉球も、怪我や病気になることがありますので、猫ちゃんの肉球のケアを兼ねて時々傷や色などをチェックしてあげて下さいね。