猫の肉球が香ばしい秘密
汗をかく場所
私たち人間には、汗を出す「汗腺」が全身にありますが、猫の場合は肉球と鼻にしかありません。肉球の香ばしい匂いは、猫の汗の匂いかも知れません。ちなみに猫の肉球の香ばしさには個体差がありますが、これは汗の匂いが違うからなのでしょう。
においに触れる場所
猫の肉球は、匂いが付きやすい場所でもあるでしょう。4足歩行の猫は、床や地面を手足で踏みつけています。肉球の皮膚の部分に、匂いが付着しやすいのも理由なのかも知れません。特に猫は前足をよく使うので、手の肉球によく触れる物の匂いがつくこともありそうですね。
香ばしい匂いと思える中には、猫が触れた物の匂いの蓄積も含まれているのではないでしょうか?
フェロモンを出している
肉球が香ばしいのは、猫が肉球からフェロモンを出しているせいもあります。猫がフェロモンを出す「臭腺」は、顎や頬やおしりなどにもありますが、肉球にもあるんです。猫の手を撫でて肉球の匂いを付けることで、「初めまして」の挨拶としても活用できます。
脳の思い込み
あなたの愛猫の肉球はどんな匂いがしますか?猫の肉球の匂いは、飼い主さんによって意見も違います。「ポップコーンのような香ばしい匂い」「キャラメルのような甘い匂い」「バラの香り」「ミルクのようなほっとする匂い」「湿った枝豆の匂い」など匂いや香りの表現は色々ですね。このように、猫の肉球が香ばしいと思うのは、飼い主さんの脳が判断した答えだからです。肉球がいい匂いと思う人もいれば、ツンとした嫌な匂いと感じる人もいるのです。愛猫の肉球の匂いをどう感じるかで、飼い主さんが猫にどのくらいベタ惚れかが測れるかも?!
猫の肉球の秘密
猫の肉球には指紋がない
猫の肉球が、ツルンとしているのは指紋がないから。肉球のスベスベ肌で滑らかなところは、大人気の理由のひとつですね。どうして猫に指紋がないのかと言うと、単に必要ないからなのです。猫が生活するのに必要なのは爪の方なのでしょう。何かを掴んだりするよりも、木に登る方が多いからです。爪を引っ掛け木に登る為に、指紋はあまり必要がないので、発達しなかったそうです。
肉球に弾力があるから守れる
猫の肉球は、筋肉、血管、神経の組織が組み合わさった、独自の組織で成り立っているようです。つまり、猫の肉球には団結し合って助け合える大事な組織が集まっていると言う感じなのでしょう。
猫の肉球の役割には、弾力、滑り止め、センサーなどがあります。肉球にある神経が爪の出し入れをし、高い場所からの着地の際の衝撃を和らげ音を出さないために弾力性を備え、汗をかくことで滑り止めの役目を果たしてくれる肉球が、狩りを成功しやすくしているのでしょう。必要に応じて、爪を出し入れ出来るのも猫ならでの特技なのかも知れませんね。
肉球の皮膚は強い
猫の肉球は意外と強く頑丈なのです。毛で被われていないので、その分角質層が厚くなっているそうです。肉球はよく地面に接触する場所なので、すぐに傷がつかないように守られているのです。弾力があるのも衝撃に耐える為なのでしょう。人間の皮膚の構造とよく似ており、ケラチンやコラーゲン、ヒアルロン酸などがお肌をすべすべにして、弾力をもたらしてくれているようです。
まとめ
なぜ猫の肉球は香ばしい匂いがするのか?について紹介していきました。猫を飼っている人は、一度は肉球の匂いをかいでいることでしょう。猫の肉球の匂いは、飼い主さんだけでなく、たくさんの人を虜にしているのでしょう。いい匂いがしたり、気分が落ち着いたり、食べたくなる甘い匂いに人気が出てしまったようです。しかし、肉球が必ずいい匂いとは限りません。肉球から出る汗の匂いから、苦味や酸っぱいと言う不快に思う匂いがする場合もあるのでしょう。