猫の肉きゅうがぷにぷにな理由
猫の肉きゅうは1番外側が表皮に覆われており、外部の刺激から守っています。そして表皮の下は真皮と呼ばれ、主にコラーゲンからできています。この辺りにぷにぷにな理由が隠れていそうです。真皮の下は、脂肪でできた皮下組織。人のお肌と構造的には変わりありません。
ただ1番外側の表皮の部分では角質層が重なり合っており、いわゆる「タコ」になっている状態です。外側を分厚くする事で、繊細な肉きゅうを守っているのでしょう。そして中にあるコラーゲンがぷるぷる感を演出していますので、総じて猫の肉きゅうの、あのぷにぷにが完成している訳です!
猫の肉きゅうの各部位の名称
猫の肉きゅうは前足に7つずつ、後ろ足に5つずつあります。前足の指先の肉きゅうを「指球(しきゅう)」、その下にある1番大きなものを「掌球(しょうきゅう)」、そして手首辺りにある「手根球(しゅこんきゅう)」です。人間で言うと親指に当る指は「狼爪(ろうそう)」と言いますが、この根元にも小さな肉きゅうがポツンと座っています。
後ろ足は指先のものを「趾球(しきゅう)」、大きな肉きゅうを「足底球(そくていきゅう)」と呼んでいます。各肉きゅうの名前まで知っていると、もう立派な肉きゅうマスター、1級です!(笑)
ちなみに肉きゅうの色は被毛の色と連動しており、白猫はピンク、黒猫は黒やアズキ色、毛色が2色だとピンクと黒の2色などとなっています。肉きゅうの色は個性が出やすいので見るだけでも楽しいですね♪
猫の肉きゅうの役割
可愛らしさが強調されがちな肉きゅうですが、人間にとっては癒しのパーツでも、猫にとっては重要な役割を果たしています。まず肉きゅうはセンサーになっているので、肉きゅうから伝わってくる感触で猫は固いものなのか柔らかいものなのか、安全かなどを確かめています。
また、肉きゅうは唯一、猫が汗をかくところなのですが、猫が汗をかくのは暑い時だけではありません。猫の汗は滑り止めの役目もあるので、不安定な場所で滑らなくしたり、急なダッシュの踏切りを成功させたりしています。
そしてついに、あのぷにぷにが役に立つ時がやって参りました!猫の肉きゅうはクッションの役割も果たしているのですね。高いところから飛び降りる時、音を立てずに歩く時、あのぷにぷにがクッションとなり、衝撃を吸収しているのです。
猫の肉きゅうにできるツノ
肉きゅうに傷がつくと治りにくいと言われていますが、肉きゅうにツノのような「皮角(ひかく)」という角質ができることがあります。このツノ自体は良性ではあるのですが、扁平上皮癌や猫白血病ウイルスなどの病気が原因でできる事があります。
体の大きな猫や高齢の猫では特に注意してあげましょう。もし愛猫の肉きゅうに皮角ができていたら、1度受診すると良いでしょう。
猫の肉きゅうで見る手相
猫の肉きゅうの色や形、肉きゅうにある線などで基本的な性格や運などを占うことができるとか。猫の肉きゅうは千差万別、スター猫はやはり、他の猫とはひと味違う肉きゅうを持っているようです。
ご興味のある方は、その名も「ねこの肉球うらない」という分かりやすいネーミングの本が販売されていますので、愛猫の性格を占ってみるのはいかがでしょうか?
猫の肉きゅうの正しい触り方
それでは最後に、猫の肉きゅうの正しい触り方です。猫の足先や肉きゅうは様々な感覚を感じるため、とても繊細にできています。ですから、足先を触られるのを嫌がる子が多いです。むやみやたらと触ってしまうとストレスを抱えてしまうかもしれませんので、面白半分に肉きゅうを触るのはやめておきましょう。
愛猫がリラックスしている時に足先にそっと手を添え、親指でゆっくりと円を動かすようにして優しくマッサージしてあげましょう。気持ち良さを感じてくれるかもしれません。もちろん猫が嫌がる仕草を見せたらすぐ終わりにします。
前足も後ろ足も同じように肉きゅうマッサージを行います。後ろ足の足底球(おおきな肉きゅう)から、かかとにかけては、神経が多数通っていますので優しくこすってあげると喜んでくれる可能性もあります!是非、愛猫との絆を深めるためにも、様子をみながらスキンシップを取ってみてくださいね☆
まとめ
肉きゅうは猫の体の中でもあんなに小さなパーツですが、語り始めるとキリがないくらい奥深い部分でもあります。しかも肉きゅうにハマってしまう方も多い事から、影響力の高い部分だと言うことができます。しかし人間と同じで、歳を取ると肉きゅうもカサカサになる場合もありますので、ワセリンなどで保湿してあげましょう。猫専用クリームも売っています!!
40代 女性 かず
肉きゅうにも色んな部位があるのには驚きました。猫ちゃんの爪を切るときに、肉きゅうにも触りますが、うちの猫ちゃんはざらざらした廊下で走り回っているので、肉きゅうにタコができてすこし固めです。肉きゅうは汗をかくみたいですね。うちの猫ちゃんたちは、脂足なので足跡が付きます。2匹で競うように毛繕いしている姿は可愛くて大好きです。