子猫を育て方において準備するもの
子猫の育て方において、必要となるグッズはどんなものがあるかご存じでしょうか?実は、子猫の大きさや生まれてからの日数によって育て方に加え、必要なグッズが変わってくるんです。
子猫が生後21日以下の場合
- 子猫用ミルク(粉の方が安価な上、保存しやすいです)
- 哺乳瓶、シリンジ(シリンジがあると便利です)
- ペットシーツ
- キッチンスケール(体重管理用)
- キャリーケースや段ボール(子猫用ベッド)
- ティッシュ、ウェットティッシュ
- 湯たんぽ
子猫が生後22日以上の場合
- 子猫用ウェットフード、ドライフード(迎える前に食べていたものがある場合は同じ物)
- ゲージ、段ボール(子猫用ベッド)
- トイレ、猫砂(子猫が登れる位の浅めの容器でもOK)
- おもちゃ(必要に応じて)
- キッチンスケール(体重管理用)
猫用トイレは専用のものも販売されていますし、100円ショップにあるような適当な大きさのプラスチック容器でも充分です。猫砂に関しては、迎える前に使っていたものがあれば、少量貰ってくると子猫がトイレを覚えやすいでしょう。
子猫の体重は育て方や健康管理に非常に重要です。キッチンスケールは必ず用意するようにしてください。そのままスケールの上に乗せると落ちてしまう事がありますので、何かの容器に子猫を入れた上で測るとやりやすいです。体重は毎日測ります。
状況別でみる子猫の育て方
子猫を家に迎える時には、様々な状況があるかと思います。保護した場合と購入・譲り受けた場合などに分け、育て方のポイントと注意点をお伝えします。猫の飼育経験の無い人や、子猫の育て方が分からないという方の参考になれば幸いです。
保護した子猫の育て方
体温が下がらないよう注意
生まれて間もない子猫を保護した場合の育て方では、まずはとにかく体を温めてあげてあげるのが大切です。体がまだ小さく保温機能も充分でないので、体温が低下しやすくそれにより命を落としてしまいます。
保護した時の状況にもよると思いますが、温める物を持っていない時は懐に入れて温めるのでも充分です。あれば保温性の高い段ボール箱に、タオルや毛布などを引いて入れてあげましょう。
低血糖に注意
低体温の他にも、長時間母乳を飲めなかったなどで低血糖にもなりやすいので、ミルクをすぐ飲ませられない時や体温が下がっている時、下痢・嘔吐がある時には砂糖水かガムシロップを飲ませましょう。低血糖による死亡を防ぎ生存する確率が、グッと上がります。
子猫の生後日数を把握する
また、子猫の育て方においては産まれてからどれくらい経っているのかを確認するのも大切です。体重や歯の生え具合から、大体の生後日数を判断する事が出来ます。目安としては以下の通りです。
- 生後1〜7日 体重70〜120g、ヘソの緒が取れる
- 生後8〜14日 体重120〜250g、目が開き始めるもしくは全開になる
- 生後15〜21日 体重250〜350g、犬歯が出始める
- 生後22〜1ヶ月 体重350g以上、全体的に歯が生え始める
生後日数を把握する事で、子猫の育て方も違ってきます。分からない場合は動物病院に行き、獣医師に確認してみましょう。
購入や譲り受けた子猫の育て方
トイレを教える
子猫をペットショップやブリーダーから購入した場合は、大抵生後2〜3ヶ月は経過している事がほとんどでしょう。体つきもだいぶしっかりとし、離乳途中か離乳が終わっているかの時期だと思います。この頃の育て方はトイレも自力で出来ますので、家に迎えた場合はトイレの場所を教えるだけでも覚えてくれる事がほとんどでしょう。
下痢などの体調変化には気をつけて、歯磨きやシャンプーなど新しい習慣を覚えさせたり、噛み癖などのしつけをする育て方の時期に入っていきます。
子猫の育て方におけるご飯の与え方
子猫の年齢により、子猫の育て方におけるご飯の与え方は異なります。必ず子猫に合ったご飯をあげるようにしましょう!
子猫にミルクを与える方法
生後22〜1ヶ月位までの歯が生え揃う前までは、子猫用ミルクを飲ませます。人間用の「牛乳」は子猫が消化出来ない成分が入っており、下痢の原因となる事がありますので、使わないようにします。
やむ負えず使う場合にはそのまま与えるのではなく、牛乳をぬるく温め、卵黄と練乳を少し加えてから与えましょう。なるべく早く子猫用ミルクを手に入れて与えてあげてください。授乳の回数と量は以下の通りです。
生後1〜7日 | 1日6〜8回、1回5〜10cc |
---|---|
生後8〜14日 | 1日4〜8回、1回5〜15cc |
生後15〜21日 | 1日4〜6回、1回5〜飲めるだけ |
生後22〜1ヶ月 | 離乳期に入るため、徐々にミルクの量を減らし、離乳食を与えてからミルクを与えるようにする |
1回に与えるミルクの量が5cc以下の少量の場合や、子猫に吸い付く力が無い時には、シリンジを使って少量ずつ与えます。哺乳瓶を使う時も、子猫を仰向けではなくうつ伏せにした状態で与えましょう。仰向けにすると気管などにミルクが入り、危険です。体温の低下を防ぐため、湯たんぽなどの上に乗せて授乳するのも良いでしょう。
授乳は2〜3時間間隔が基本ですが、子猫が寝ている時もあります。無理に起こして与える必要はありませんが、前の授乳から8時間以上立つと低血糖になってしまう事がありますので、その場合には起こして与えるようにすると良いでしょう。
子猫への離乳食の与え方
歯が生え揃う生後22〜1ヶ月位になったら、離乳食をスタートさせましょう!初めはミルクを飲ませる前に、ウェットフード(離乳食)を人の指先に取り、子猫の口の中の上あごに付けます。味とニオイを覚えてくれますので、2〜3日経つと自ら離乳食を食べるようになります。お皿に入れて適量与えるようにしましょう。
ほとんどの子猫はこれで食べてくれますが、中には中々ミルクの味が忘れられない子もいます。根気良く離乳させるようにしてください。もし食べてくれない時は、単に味が好みではないのかもしれません。
お肉系とお魚系のフードがありますので、味を変えてみたり、ドライフードをお湯でふやかして与えてみたりしてみましょう。トッピングのように粉ミルクをかけるのもグッドです。
子猫用総合栄養食であれば栄養が偏る事がありませんが、水分が不足しないよう、ご飯の近くにお水のお皿を置いてあげるか、食べ終わった後にミルクを少し飲ませてあげましょう。
子猫にドライフードを与える方法
ドライフードはふやかして与える
生後1ヶ月を過ぎ離乳食にも慣れてきたら、生後1ヶ月と2週間を過ぎた頃から、徐々にドライフードに切り替えていくのが正しい育て方です。初めから固いまま食べられる子もいますが、まずはお湯でドライフードをふやかして与えると良いでしょう。今まで与えていた離乳食に少しずつまぜて与えると切り替えがスムーズに行きやすいです。
子猫にフードを与える回数
1日に3〜4回程度に分けて与えるようにします。1日の目安量はドライフードのパッケージに記載がありますが、あくまで目安の量ですので、子猫に合わせます。適量が分からない時は、獣医師に確認すると良いでしょう。おやつとして子猫用ミルクを与えても良いです。
ドライのまま与える方法
生後3ヶ月半頃になると永久歯に生え変わり、柔らかめのドライフードから卒業の時期でもあります。徐々にふやかす時間を短くし、固いままのドライフードに慣れさせていきます。1日2〜3回に分けて与えるようにします。うんちの様子に注意していると、ご飯の固さの目安が分かります。
下痢気味になった時には少しご飯が固いので、柔らかくしてあげましょう。焦って固くする必要はありません。子猫に合わせて固さを調整するようにしてあげましょう。
子猫の育て方におけるトイレの方法
子猫の育て方における排泄に関しても、子猫の年齢により変わります。
生後21日頃までは刺激を与えて排泄を行う
生後21日頃までの子猫は自力で排泄する事が出来ません。通常は母猫が肛門辺りを舐めて排泄を促しますが、母猫がいない場合には人が母猫に代わって刺激してあげる必要があります。ティッシュやタオルを使って肛門付近を刺激するようにします。上下に軽くこするだけで排泄しますので、あまり強く行う必要はありません。
どうしても排泄しない場合は、キッチンペーパーなど少しガサガサしたもので行ってみましょう。母猫の舌のザラザラ感と似ているので、排泄を促す事が出来るでしょう。
ミルクを飲ませる前に行うと、よりミルクを良く飲んでくれます。うんちは1日に1〜2回程度なのがほとんどですが、中には2日に1回程度の子もいます。うんちが出なくても食欲があれば問題はありません。
気をつけたいのは「下痢」です。ミルクだけを飲んでいる時はうんちは柔らかい事が多いのですが、水っぽいうんちの場合は下痢ですので、早急に動物病院に連れて行き、診察して貰いましょう。
生後21日以降は自力で排泄してもらう
この頃になると、自力で排泄出来るようになってきます。そうなったら子猫の寝床の近くに、トイレを置いてあげましょう。自然に使いだす子もいれば粗相ばかりする子もいます。粗相が多い子に関しては、おしっこを少量、トイレに入れておいたり、トイレ砂の上に乗せて肛門を刺激してあげたりすると覚えてくれます。
既にトイレトレーニングが出来ている時は
前にいた所でトイレトレーニングが出来ていた場合には、その時に使っていた猫砂を少量貰ってきましょう。新しいトイレの猫砂の上にその砂を入れておく事で、子猫は自分のトイレだと認識してくれます。それでも覚えてくれない場合は、子猫が床をかいだりソワソワしだす、トイレサインを出し始めたらトイレに連れて行きましょう。
子猫が粗相をしても怒らずに、根気よく教えてあげましょう。あまりに頻繁に粗相をする場合には、泌尿器系の病気が隠れている事もあります。獣医師に相談しましょう。
子猫の育て方におけるお手入れ・ケア方法
子猫の育て方におけるお手入れは、何が必要でどのようにしたら良いでしょうか?成長に合わせ、時期を見計らって適切なお手入れをしてあげましょう。
子猫のシャンプー
特に保護した子猫の場合、体中が汚れていてノミだらけ、という事もあります。まだ小さな子猫(生後3週間以前)の場合、シャンプーは体温低下を招き、命取りになる事があります。ある程度大きくなるまで(生後1ヶ月位)はシャンプーはせず、汚れはウェットティッシュなどで拭き取ってあげると良いでしょう。
ウェットティッシュを使った後は、しっかりティッシュで拭いて乾かしてあげます。ノミに関してはノミ取りのクシが販売されていますので、それを使って取り除いてあげてください。
子猫のワクチン接種
生後45日頃になったらワクチン接種をさせましょう。料金は動物病院により異なりますが、大体3種混合ワクチンで3千円〜6千円位の所が多いです。購入した場合には、ワクチン接種が済んでいる事も多いです。ワクチン摂取のスケジュールについては、個体差がありますので獣医師に確認をしてください。
子猫の爪切り
猫は生後1ヶ月頃から爪切りが出来ます。尖っている爪の先端を少し切る程度でOKです。子猫の爪にはハサミタイプの方が使いやすいと言われていますが、使いやすい爪切りを使ってください。爪を切る時は子猫をひざに乗せ、後ろから足先を優しく押して爪を出します。手早く、子猫が嫌がったら解放するようにして、苦手意識を植え付けないようにしましょう。
一度に全部の爪を切らなくても、数本ずつでOKです。尖っていると子猫がどこかに引っ掛けてケガをする事もありますし、人も傷つけられる可能性がありますので、慣れさせる意味でも爪切りしてあげると良いですね。
子猫の育て方のまとめ
子猫の育て方についてお話してきました。
子猫は体が小さいだけに、触ると壊れそうな気がしてしまいますね。母猫がいない以上、子猫が頼りに出来るのは一緒にいる人間だけです。是非小さな命を守ってあげましょう。
子猫の育て方で悩んだり迷ったりした場合には、一人で悩まずに専門家の獣医師を頼りましょう。信頼出来る獣医師を見つけるのも大事です!説明は丁寧か、子猫の扱い方はどうかなど、対応を見て判断すると良いでしょう。
正常に成長していれば、1日5〜20g位ずつ増えていきますが、増えていなかったり逆に減ったりする時には、うんちの状態をチェックし、授乳量を把握してから受診するようにしましょう。
50代以上 男性 マサ
どんな事をすれば、早くナツイてくれるか、ご意見をお願いします。