猫の赤ちゃんの母猫による育て方
猫の赤ちゃんは、親である母猫が面倒を見ます。生まれて最初の数週間は一日中、母猫から離れることなく、たっぷりの愛情と、ぬくもりを感じながら日々、少しずつ成長していきます。生まれたての猫の赤ちゃんに重要なことが4つあります。
- 自分では体温調節ができないため、体温の低下を防ぐための保温が必要
- 排泄物は母猫がキレイに舐め、処理する
- 寝る子は育つと言われるほど、睡眠は大事
- 母猫の母乳で育つ
猫の赤ちゃんは、母猫の母乳を飲み、排泄し、眠り、だいたい2時間おきに母猫に起こされて、また母乳を飲み、排泄し、眠る、それを繰り返し、成長します。人間の赤ちゃん同様、昼も夜も関係ありません。また、たくさん寝る猫、母乳の飲みが良い猫、乳首をすぐに見つけられる猫、なかなか見つけられない猫など、個性はそれぞれです。
猫の赤ちゃんの成長過程
猫の赤ちゃんの体重は、出生時、平均的には80~120グラムです。また、80~85グラム以下の場合、命の危険がある可能性が高まると言われています。順調に育てば3週齢頃までは1日に510グラム位以上ずつ、体重が増加していきます。1週間に100グラム以上の体重が増加していない場合、母乳不足や何かしらの異常が考えられます。
- 生後4~7日位で、へその緒が自然に脱落する
- 生後7日あたりから、少しずつ開眼する
- 生後10~14日で、全開眼する
- 生後10日頃から乳歯が生え始める
- 生後15日位で外耳道が完全に開く(それ以前にもある程度聴覚は発達し始めている
- 生後21日ころから、少しずつ歩き回れるようになる
- 生後30日頃には母猫の食事に興味を示すようになる
また、開眼しても、目やにが多く、気になる場合は、早めに、獣医師に診てもらいましょう。
猫の赤ちゃんが気を付けたい病気
生まれたばかりの猫ですが、気をつけたい病気、知っておくべき病気があるので、紹介します。
先天的奇形
体の一部に生まれつき異常がある状態の事です。
- 脳脊髄液が脳を圧迫する、水頭症
- 小脳の障害が原因で、歩き回るようになる生後20日頃から症状が気付かれやすくなる、小脳障害
- 口の中の空間と鼻腔の空間が繋がっている、口蓋裂
など
子猫衰弱症候群
- 生後まもなく死んでしまう、突然死。衰弱状態後、亡くなる場合もある
- 生後1週間以内の死亡率が特に高い
- 先天的な奇形や感染症、不適切な環境や栄養など、原因は様々
低血糖
- 血液中の糖分が少なくなり、ぐったりし、けいれんを起こすこともある
感染症
- 接触感染、空気感染などにより感染する
- 猫へのワクチン接種で予防ができる感染症もある
こまめに手洗いをし、飼育スペースは、清潔に保つように、心がけましょう。また、母猫を含めた同居動物のノミ、ダニの駆除は、定期的に行う必要があります。
まとめ
猫の赤ちゃんについて紹介しました。赤ちゃん猫の時は、特に手がかかり、飼い主さんにとっては大変な時期だと思います。しかし、猫の赤ちゃんは、成長過程でとても大切な時期です。赤ちゃん猫のわずかな時期を、元気に成長していく姿を、温かく見守ってあげたいですね。
40代 女性 まるちゃん
40代 女性 かずみ
点滴もしていただき、1週間入院して元気になりましたが、低血糖の時期はぐったりして、目を開けるのを嫌がりご飯を食べませんでした。
すぐに、獣医師に診ていただいてよかったなと思いました。
子猫ちゃんは、先天性の病をもって生まれてくるときもあるので、ミルクの時期が終わるくらいにも、獣医師に診ていただき先天性の病がないかをしらべてもらうと安心ですね。
もし、病気が見つかっても、早期発見、早期治療なので、早めに獣医師に診ていただきましょう。