生後1週間の子猫の状態
自分で体温調節ができない
生後1週間の子猫の体温は35度くらいで、まだ自分で体温調節をすることができません。生後2週間ごろから自分で体温調節ができるようになります。それまでの間は、兄弟猫とくっついて過ごしたり、母猫の側で過ごして体温を保っています。
自分で排せつができない
排せつは、生後1週間の子猫の場合自分ではできません。生後1か月頃まで、母猫が子猫のお尻をなめて刺激を与えることでおしっこやウンチをします。
ミルクしか飲めない
生後1週間の子猫はミルクしか飲めません。一日に飲むミルクの量の目安は40mlですが、子猫によってはもっと多く飲むこともあります。
目が開いていない
生後1週間の子猫のなかには、目がまだ開いていない子がいます。生後4日ごろから目が開いてきますが、目が開いても見えるようになるまでは時間がかかります。生後1か月~2か月頃までは目が青いのが子猫の特徴です。
大きい音は聞こえる
生まれたばかりの子猫の耳は閉じていて聞こえません。その後大きい音が聞こえるようになり、生後1週間になると耳が開き始めます。
歯が生えていない
生まれたばかりの子猫は歯が生えていません。生後1週間頃から乳歯が生え始めます。
歩けない
生後1週間の子猫はまだ歩くことはできず、ハイハイをするように動きます。
生後1週間の子猫を育てる時必要な物
毛布
柔らかい毛布やフリースで寝床を用意します。
ペットヒーター、湯たんぽ
生後1週間の子猫の体温を保つために、ペットヒーターや湯たんぽ、カイロを用意しましょう。湯たんぽはペットボトルにお湯を入れたものでも使えます。
寝床になる箱
毛布やペットヒーターを箱に入れて寝床にするための箱を用意します。生後1週間の子猫なので、小さめの段ボールでもOKです。
子猫用ミルク、子猫用哺乳瓶
生後1週間の子猫はミルクしか飲めません。子猫用のミルクと哺乳瓶で与えましょう。
ティッシュ、コットンなど
生後1週間の子猫の排泄に使用します。
生後1週間の子猫の育て方
寝床を作る
母猫の体温は37.5~38.5℃なので、この温度になるように保ちます。ダンボールなどの箱に毛布やフリース、ペットヒーターを入れて寝床を作りますが、生後1週間の子猫は体温調節ができないので、寝床全体を温めないで、ヒーターなどがない温かくない場所を作って子猫が行き来できるようにしましょう。中に入れる毛布は柔らかい方が、母猫や兄弟猫がそばにいるように感じて安心するようです。
排せつを促す
生後1週間の子猫は自分で排せつができないので、促してあげる必要があります。ぬるま湯などで湿らせたティッシュやコットンでお尻をトントンと軽く叩いて刺激して、排せつを促します。排せつは、ミルクを与える前と後に行います。
ミルクの与え方に注意する
生後1週間から2週間の子猫は、昼夜関係なく2~4時間おきにミルクが必要です。作り方や与える量は、子猫用ミルクの説明書き通りにします。また、ミルクの温度は母猫の体温と同じように38~39度で作ります。
ミルクを飲ませるときは子猫を仰向けにして飲ませるよりも、前足を置く台になるようなタオルなどを置き、顔を上に向けるようにすると飲みやすくなります。
体重測定をミルクの前後など毎日行い、ミルクが足りているのか、成長しているか確認します。
生後1週間の子猫を育てる時の注意
爪を引っかけないよう注意する
体がまだ小さい生後1週間の子猫の爪は細く鋭いため、強い力でなくても引っかかれるとケガをしてしまうことがあります。また、寝床などにパイル地のタオルを敷くと爪が引っかかってしまうことがあるので、パイル地以外の爪が引っかかりにくいものを用意してあげると安心です。
湯たんぽなどは低温やけどに注意する
生後1週間の子猫の体温確保のためにペットヒーターや湯たんぽなどを使うときは、低温やけどにならないように、布でくるんで設置しましょう。
子猫がかかりやすい病気に気をつける
くしゃみや鼻水、目やになどの症状が特徴で、悪化すると命を落としてしまうこともある猫風邪。寄生虫やウイルスが原因の下痢。ダニやノミによる皮膚炎。生後1週間の子猫がかかりやすい病気があります。保護した子猫は必ず動物病院を受診しましょう。また、おかしいと思ったことがあれば、病院に相談をしましょう。
体を清潔にする
生後1週間の子猫は自分で毛づくろいができないので、健康のために体を清潔にしてあげましょう。寝床をきれいに保つことも大切です。また、子猫を触る前は手洗いをして、なるべく手を温めてからにしましょう。
睡眠をとらせる
生後1週間の子猫は小さくてかわいらしいため、かまいたくなってしまうかもしれませんが、よく眠らせることが子猫には大切です。睡眠が成長にもかかわっています。子猫によって違いはありますが、1日20時間は寝るので、かまいすぎないようにしましょう。
まとめ
生後1週間の子猫は体温調節ができないこと、排せつのサポートが必要なこと、ミルクが必要なことなど、一人でできないことが多いです。初めて生後1週間の子猫を育てるときは、動物病院や子猫のお世話の経験がある方に相談をしなが行うと安心です。子猫につきっきりにならないといけないため、お世話が大変だと感じるかもしれませんが、今しか味わえない子猫のかわいさを感じられますね。