猫の爪が痛い時の3つの対処法や爪切りの方法

猫の爪が痛い時の3つの対処法や爪切りの方法

猫の爪が痛い時の3つの対処法をまとめました。「爪が痛い」「生傷が絶えない」猫と暮らしていると一度は経験することかもしれません。ただ、正しく対処することで解決できることでもあります。愛猫の爪が痛いと悩んでいる飼い主さん、是非3つの対処法を試してみてください♪

猫の爪が痛い時はどうすればいい?

猫の前足の痛そうな爪

①爪切りをする

猫の爪が痛い時は、まずは爪切りをしましょう。
子猫の場合、生後1か月~2か月頃から爪切りを始めることができます。子猫は爪が伸びるのが早いので、伸び方を見ながら1週間~10日に一度程度のペースで爪切りを行うのが理想です。

また、爪を実際には切らなくても幼いうちから手先足先を持たれること、肉球を押して爪を出されることに慣れさせておくと良いでしょう。

成猫の場合、1か月に1度程度、爪が当たって痛くなってきたら爪切りをするといいですね。

②手ではなくおもちゃで遊ぶ

猫と遊んでいる時に爪が当たって痛いという場合は、おもちゃを利用して手で遊ばないようにしましょう。特に子猫の場合、まだ爪の出し入れがうまくできず、細く尖っている爪が遊んでいる途中に引っ掛かってしまうことも少なくありません。

成猫の場合も、遊びに夢中になって興奮すると爪を立ててしまうこともありますので、猫用おもちゃをうまく利用しましょう。

③しつけをする

猫が足に絡まってきて爪を立てる、遊びに夢中になると引っかくなどの場合は、しつけによって改善していく必要があります。ただ、猫には悪気がないことがほとんどですし、怒鳴ったり、叩いたりという方法は効果がなかったり悪影響があったりしますので、行わないようにしてくださいね。

筆者自身、愛猫を迎えたばかりの頃は日々生傷が絶えませんでした。猫と暮らす以上、多少爪が当たってしまうなどの傷は仕方がないとしても、飼い主さんが常に傷だらけという状況は、避けなければなりませんよね。

爪切りや、おもちゃをうまく利用する、しつけをするなどの方法で、爪が当たらないよう工夫しましょう!

猫の爪が痛い時は爪切りをする

爪切りをする猫

まず、猫の爪が痛い時は爪切りをしましょう。猫の爪切りをする方法は以下の3つです。

方法①動物病院で爪切り

猫の爪が痛い時、動物病院で爪切りをしてもらうことが可能です。
多くの病院では500円~700円程度で行ってもらうことができます。獣医師が爪切りをしてくれるため特に暴れる猫でなければ数十秒で終了しますし、最も安心できる方法でもありますね。

方法②トリミングサロンで爪切り

猫の爪が痛い時、自宅近辺にトリミングサロンがある場合はトリミングサロンを利用するのも一つの手です。猫のトリミングを受け入れしているサロンであれば500円~1,500円程度で爪切りをしてもらうことが可能です。

方法③自宅で爪切り

猫の爪切りは、自宅で行うことができます。
【自宅で猫の爪切りを行う方法】

  1. 猫の体勢を安定させ、爪の根元を優しく押して爪を出します。膝の上にだっこするとやりやすい子が多いでしょう。
  2. 飛び出した爪の先端、尖った部分の2mm程度を猫用爪切りで切りましょう。この時、猫の爪の根元から半分くらいまでの位置にある薄いピンク色の部分を傷つけないよう十分に注意してください。

このピンクの部分は二重構造になった、猫の爪の内側、クイックと呼ばれる部分で、神経と血管が通っていますので、傷つけると痛みや出血が伴います。また、自宅で猫の爪切りをする時は、一度に全ての爪を切ろうする必要はありません。

猫の爪は全部で18本ありますので、手間取ってしまうと猫が途中で暴れてしまうこともあります。1回に2本~3本、数日間をかけて切るつもりで猫の爪切りをするのもいいですね。

猫の爪切りは、動物病院やトリミングサロンでも行ってもらうことが可能ですが、1か月に一度爪切りだけのために外出しなければならなくなるため、できれば自宅で行うのが理想ですね。猫の爪切りは、慣れてしまえばそう大変なことではありません。猫が多少嫌がる場合には、おいしいものを舐めさせながら爪切りをしたり、1人がだっこをしてもう1人が切ったり、といった工夫をすると良いと思います。

切りにくい後ろ足の爪だけ、ワクチンや健康診断の際に動物病院で切ってもらうというのも、一つの手です。

猫の爪が痛い時はしつけをする

喧嘩ごっこをする爪が痛そうな子猫

猫の爪が痛い時は、しつけをするのも一つの手です。

①手で遊ばない

しつけは怒鳴ったりたたいたりして叱ることではありません。飼い主さんの手に猫が掴みかかってきて遊ぶ時などに爪が当たって痛いという場合は、「手はおもちゃじゃないよ」と教えてあげましょう。猫が痛いことをした時は、遊びはそこでおしまいです。
また、おもちゃを利用して手で遊ばないことを徹底することが大切です。

②力加減を教える

子猫は母猫や兄弟と喧嘩ごっこをしながら力加減を学びます。力加減を学ぶ前に母猫や兄弟と離れてしまった場合、力加減が分からず飼い主さんが怪我をしてしまうことも少なくありません。

猫が遊ぶ時に爪を立ててしまう場合は、力加減を教えてあげることを意識しましょう。これも、飼い主さんが爪が当たって痛い!と感じたらすぐに遊びを中断する方法が効果的でしょう。

猫が飼い主さんの手や足に絡みついてくるのは「喧嘩ごっこ」のつもりであることが多く、猫に悪気はありませんし、遊び盛りの子猫や若い猫のことが多いでしょう。

ただ、飼い主さんに痛いことをすると遊びが終わってしまうと認識させることは非常に大切です。また、猫も大人になっていく過程で自然に爪の扱いがうまくなることもあります。

猫の爪が痛い時のおすすめアイテム

爪が痛そうな猫の肉球を触る手

猫の爪が痛い時におすすめのアイテムをご紹介します♪

①猫用爪切り zhihu 

zhihu【アップグレード】ペット(専) 爪切り

商品情報
・刃はステンレス製です。
・樹脂製グリップで 人間工学的に設計されたハンドルです。

猫用爪切りにもはさみタイプやギロチンタイプなど様々な種類があります。ギロチンタイプの猫用爪切りは動物病院などでも使用されており、切れ味が非常にいいものが多いのですが、慣れない飼い主さんや爪の小さい子猫などにははさみタイプの方が使いやすいかもしれません。

②ペット用電動爪やすり

電動爪トリマー【2018年最新改良版】

商品情報
・操作音が小さくペットが怖がりにくい。
・USB充電なので、電池不要。
・2時間の充電で最大5時間使用できます。

猫が電動音を怖がらない場合は、ペット用電動爪やすりがおすすめです。爪切りで切るよりも爪の先端が丸くなるため、爪が当たって痛いということも減少しますし、削り過ぎなければ深爪の心配も不要です。ただ音や振動によって爪切りよりも嫌がる猫が多いので、様子を見ながら使用してくださいね。

③パペット

ハンドパペット

商品情報
・素材:モケット+コットン
・サイズ:25cm

喧嘩ごっこが大好きな猫ちゃんの場合はパペットを着用して遊んであげるのがおすすめです。素手では喧嘩ごっこをしないよう徹底し、パペットを着けている時だけ喧嘩ごっこができると認識させることが大切です。ただ猫キックによる生傷ができる可能性がありますのでご注意くださいね。(笑)

④けりぐるみ

ペティオ (Petio) けりぐるみ エビ

商品情報
・ネコキック専用のぬいぐるみ
・またたび入りなのでネコちゃん大興奮!

思う存分、噛んで、猫キックさせてあげたい!という場合は、猫用のけりぐるみをプレゼントしてみましょう♪カシャカシャ音が鳴るけりぐるみや、ここに紹介したマタタビの実入りのけりぐるみなど様々な種類がありますので愛猫のお気に入りを見つけてあげてください♪

まとめ

爪が痛そうな猫の前足

猫の爪が痛い時の3つの対処法についてご紹介しました。猫の爪が痛い時の対処法は非常にシンプルです。日頃から爪切りをしていれば、爪が痛いと感じることはほとんどありませんよ!

筆者自身も、愛猫を迎えたばかりの頃は「このまま生傷だらけで生活していくのか」と思っていましたが、今では力加減を覚えたのか、遊びに夢中になっても爪を立てることはなくなりました。

猫のしつけに関しては長期戦になるかもしれませんが、猫が怖がる方法で叱ってしまうと「遊びに誘うと怒られる」と認識してしまう可能性もありますので、注意してあげてくださいね。

監修獣医師による補足

遊びが激しくて飼い主さんの腕が猫ちゃんの爪で傷つく、爪切りをしているがそれでもまだ爪で傷つけられるなどといった場合には、ここで紹介されているようなグッズが役に立つかもしれませんね。また、猫の爪に接着剤で固定するプラスチックやシリコン製のネイルキャップもあります。もともと家具や家の壁や柱で爪とぎをされて困っている方に向けて作られた商品ですが、飼い主さんの体が傷ついて困っている場合にも使えるでしょう。
飼い主さんの体を傷つけてしまうような遊びをやめさせるしつけをする際には、遊んでいる時に爪をたてたら遊びを終わりにする他には、「爪をたてると嫌なことが起こる」と覚えさせる方法もあります。嫌なことが猫に痛みや恐怖を与える方法であってはならず、少しびっくりする程度、はっとして我に返る程度の出来事が良いでしょう。一つの方法として、音を出すことを目的としたしつけ用のスプレーを用いる方法があります。猫ちゃんと遊びながら片手でスプレーを隠し持っておき、猫ちゃんが爪をたてたら見えないようにスプレーを押して音を出します。猫ちゃんによってはびっくりする以上に怖がってしまう、逆に全く効果のないこともありますが、猫ちゃんのしつけでお困りの場合には試してみても良い方法だと思います。

獣医師:木下明紀子

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