猫の爪切りに洗濯ネットがおすすめな理由
洗濯ネットは、猫の習性を利用して、爪切りや様々な場面で猫を落ち着かせることができる優秀なアイテムです。
ただ、「なぜ猫の爪切りをするのに洗濯ネットを使うの?」と疑問に思われる方もいるので、猫の爪切りに洗濯ネットがおすすめの理由を2つお伝えします。
猫は狭い場所に入ると落ち着く
猫はパニックになると暗くて狭い場所に入りこむ習性があります。狭い場所にいると落ち着くためです。
一見、「洗濯ネットなんかに入れたらかわいそう……」と思ってしまいますが、実際に入れてみると柔らかい洗濯ネットは猫の体に程よくフィット。上手く猫の動きを制限して落ち着かせることができます。
通気性が良く長時間入っていても大丈夫
洗濯ネットは通気性が良いため爪切りの時だけでなく病院まで運ぶ時など、ある程度時間がかかる場合でも安心です。
また、夏の暑い日はタオルを巻いていると熱が篭って熱中症の不安が出てしまいますが、通気性の良いネットなら問題ありません。網目から中の様子が見られるのも安心できるポイントですね。
猫の爪切りで洗濯ネットを上手に使う方法
動きが素早い猫を洗濯ネットに入れるのは難しく、いきなりネットに入れようとすると逃げてしまうことがあります。猫の爪切りで洗濯ネットを上手に使う方法を紹介します。
日頃から猫が洗濯ネットに慣れるよう練習しておく
一度洗濯ネットに恐怖心を抱かせてしまうと、その後入れようとすると逃げ出すため苦労します。
猫の寝床に置いてニオイをつける、洗濯ネットで遊ばせて猫が中に入ったら褒めるなど、日頃から洗濯ネットに触れる機会を増やして、怖いものではないと認識してもらうとよいでしょう。
猫を洗濯ネットに入れる時はおもちゃやおやつで誘導する
洗濯ネットのかぶせ方によっては不安を抱かせてしまう可能性があるので、おもちゃやおやつで上手に猫を誘導するのがコツです。
- よく遊ぶおもちゃを洗濯ネットの中に置く
- 洗濯ネットに入ったらおやつをあげて褒める
- マタタビ好きな猫なら洗濯ネットに振りかけておく
上記のように、猫が「洗濯ネットに入ると良いことがあるんだ」と思えるよう仕向けるとスムーズです。
もし一度洗濯ネットで嫌な思いをしてしまった場合でも、ネットに入れたらご褒美を与え、悪いイメージを少しずつ払拭しましょう。
洗濯ネットの隙間から猫の爪を出して短時間で切る
目が粗めの洗濯ネットの隙間から優しく爪を出し、爪先の2〜3mmをカットします。爪の根本から中間にかけてピンクになっている部分を切ってしまうと出血するので避けてください。
猫が爪切りに慣れるまでは、一度で全ての爪を切ろうとせずに短時間で2〜3本ずつ数回に分けて完了させましょう。
ネットから出したあとは、ご褒美におやつをあげたりおもちゃで遊んであげたりすることでトラウマ化を防げます。
洗濯ネットに入っても落ち着かない猫にはバスタオルで包む
保護猫や警戒心の強い猫など、洗濯ネットに入った後もおとなしくならない場合は、上からバスタオルできつくない程度に包むように巻きましょう。
バスタオルに包むことで、パニックになった猫に噛まれても怪我を防げるため安心です。
猫を洗濯ネットに入れて爪切りをする時の注意点
猫が洗濯ネットに入ってくれたとしても、落ち着いていない状態のまま爪切りを行うのは危険を伴う可能性があります。
安全に爪切りができるように、あらかじめ注意点をしっかり確認しておきましょう。
猫の体の大きさに合った洗濯ネットを使う
爪切りで使う洗濯ネットは猫の体の大きさを見て選びましょう。大きすぎると動きを制限しにくく、小さすぎると窮屈になってしまいます。
一般的な大きさの猫であれば60cmほどの長さがちょうど良いと言われていますが、子猫や大柄な猫は合わないことがあるので猫の体の長さよりも20〜30cmほど大きめのものを選ぶのが無難です。
洗濯ネットのチャックに猫の体や毛を挟まないようにする
猫を洗濯ネットに入れる際、チャックに猫の体や毛を挟まないように気をつけてください。一度、毛や皮膚などを挟んでしまうと、猫が「洗濯ネットに入れられる=痛いことをされる」と覚えて嫌がるようになります。
猫の体から離した所で閉めるか、チャックの金具の裏側を指で押さえつつ閉めると、挟むリスクを減らせますし簡単ですよ。
猫が嫌がる時は無理に爪切りを続けない
もし猫が嫌がるようなら無理に爪切りを続けずに中断してください。猫がパニックに陥った状態で爪切りをすると、暴れて爪が折れてしまう危険があります。
また、人馴れをしていない猫や凶暴で噛むような猫など、洗濯ネットでは対応しきれない子は無理をしないで動物病院に連れていくのがベストです。
猫におすすめの爪切りネット4選
ひとくちに爪切りネットと言っても様々あるので、どれを選べばよいか分からなくなってしまいますよね。
今回はおすすめの爪切りネットを4つピックアップしました。気になるネットがあったらぜひチェックしてみてくださいね。
猫壱(necoichi) おちつくネット
Amazonベストセラー1位を獲得している、爪切り・シャンプー・キャリーケースでのお出かけなど様々なシーンに使用できるネットです。
猫が入りやすいように入口が大きく作られているのが特徴で、ハリと厚みがある素材のため片手で口を開いた時にもしっかり安定。1人で猫をネットに入れたい場合でもスムーズに行えます。
縦65cm×横55cmのゆったりサイズで6kgまでの猫に対応しており、大きな猫でもネット内で程よく動くことのできるスペースが確保されています。
nekozuki キャットコントロールバッグ
猫の頭・前足・後足をそれぞれ外に出すことができる、バッグ型の保定袋です。
一度着せてしまえば、そのまま爪切りができるので非常に簡単。首元はマジックテープになっているので着脱も楽にできます。
S・M・Lと3種類のサイズ展開があり、Sサイズは 2.3〜4.5kg、Mサイズは4.5〜7.2kg、Lサイズは6.8〜11kgと適応できる猫の大きさが豊富なのも魅力です。
Red Square 猫用 みのむし袋
頭を出した状態で、首元・胴・お尻の部分それぞれのサイズ調節ができる爪切りネットです。
軽量ながらも耐荷重が70kgまでととても丈夫な設計で、猫が引っ張っても破れにくいのが特徴。柔らかいメッシュ素材を使い、猫に優しい作りになっています。
洗濯ネットのように扱えるので、使わない時は小さく畳んでキャリーの中などに入れておけるのも嬉しいポイントです。
RaraMart キャット 万能ネット
縦32cm×横40cmとやや小さめのネットながら、首元・前足・胴・腰と細かくサイズ調節ができます。胴体部分にあるチャックで体型に合わせてネットを分離することで子猫にも成猫にも対応可能。それぞれのパーツにはダブルストリングが付いていて締め付けすぎない配慮もされています。
丈夫で長持ちの3層構造で、中の猫が暴れても怪我からガードしてくれます。キュートな4色展開で外出などにもおすすめです。
まとめ
猫の爪切りをする前に洗濯ネットに入れることで、猫が持つ「狭い場所に入ると落ち着く」という習性を利用して、爪切りの難易度を下げてくれます。
爪切りはできるだけ短時間で行い、どうしても猫が爪切りを嫌がる場合は無理に続けず切り上げましょう。
洗濯ネットを使う際は猫の体の大きさに合ったものを使い、チャックを閉める時に猫の毛や皮膚を挟まないよう注意してください。ネットだけでは落ち着かない子には、上からバスタオルで巻くのがコツです。
おもちゃや猫が好きなおやつで誘導しながら遊びとしてネットの中に入れるなど、日頃から徐々にネットに慣れさせておきましょう。
洗濯ネットに慣れて猫が落ち着くようになると、通院や病院での診察、キャリーバックでのお出かけなど爪切り以外のシーンでも非常に楽になります。
巷では様々な猫用のネットが販売されていますので、今回紹介した商品含め、気になるものがあればぜひ使ってみてくださいね。