人間用の爪切りを猫に使っても良い?
『猫用の爪切りじゃなくて、本当に人間用の爪切りを猫に使っても良いの?』と心配になる飼い主の皆さんもいらっしゃると思います。
ここで、人間用の爪切りを猫に使っても良いの?という疑問にお答えしていきますので、参考にしてみてくださいね。
猫の爪切りは人間用の物を使っても良い!
「人間用の爪切りを猫に使っても良いの?」という疑問ですが、猫の爪切りは人間用の物を使っても良い!と言われています。
実は、プロのキャットシッターさんも、猫の爪切りに人間用の物を使っているほど、お手頃で実用性にも優れています。
市販で販売されている猫の爪切りは、「ハサミタイプ」が主流ですが、普通の人間用ハサミよりも小さめにできているため、初めて猫の爪切りをしようと思っている方や、男性には使いづらいと感じてしまう場面もあります。
また、ハサミタイプのデメリットとして、爪を切る際に力が均等に加わらないと、爪が割れてしまうことがあるので、使用するのであれば、爪の硬くなった成猫よりも、爪の柔らかい子猫に最適な爪切りであると言われています。
これにより、成猫の爪切りには、力が均等に加わりやすい人間用の物がおすすめできると言えますね。
爪切りをしないと巻き爪になる
「そもそも爪切りって必要なの?爪とぎと爪切りの違いって何?」と思うこともあるのではないでしょうか。
猫の「爪とぎ」とは、猫の爪は何層にもなっており、爪とぎを行うことで爪の古い層の部分を剥がして新しい層に変えるために行います。イメージで言うと「脱皮の役割」とも言えますね。
この猫の爪の脱皮場面を目撃すると、「前足の爪が二枚爪になっていてボロボロ…」というときが、爪とぎをして新しい層に変えているときです。
一方で、「爪切り」とは、飼い主の方や猫自身が傷付かないように、尖った部分を落として日常生活を安全にしてあげるためのものです。
このため、比較的に室内飼いの猫に爪切りを行うことが多いですが、とても重要な手入れの一つであると言えます。
外飼いの猫に比べて、爪が伸びやすい環境とされている室内飼いの猫は、木登りなどで爪が削れることがなく、少しずつ古い層の爪が重なって、巻き爪になって自身の肉球を傷つけてしまうケースもあります。この猫の巻き爪を予防してあげることができるのが、「爪切り」なんですね。
人間用の爪切りを猫に使う方法
猫の爪を切るときは、「どこまで切るのがベスト?」、「爪切りのコツはある?」という爪切りのポイントを含めて、人間用の爪切りを猫に使う方法についてご紹介させていただきます。ぜひ、人間用の爪切りを猫に使う際の参考にしてみてくださいね。
爪切りの方法
まず爪切りの対象になるのは、猫の前足の指の数「5本」です。両手を合わせると、「10本」ですね。人間で言うところの親指の爪を忘れがちになってしまうので、爪切りの前に親指の爪を確認しておくことがおすすめです。
後ろ足の爪は、ジャンプの際に踏ん張ることで削れやすく、伸びにくいので、爪が見えていなければ切る必要はありません。
猫の爪切りの長さは(3㎜~5㎜)くらい、先を切るだけにすることがポイントです。タイミングは、猫の体が安定して大人しくしているときを見計らって切るのが一番と言えますね。
これをふまえて、猫の爪切りの手順を見ていきましょう!
【用意する物】
- 人間用の爪切り
- 暴れる子には、タオルや洗濯ネット、洗濯バサミなどを用意する
- 飼い主の方が座った状態で、猫を後ろから抱きかかえ体を固定する。このとき、猫のお腹が上から見える体勢になります。
- 猫の体をしっかり固定して、猫の前足を掴んで肉球を押して爪を出します。
- 白い部分の長さ3㎜~5㎜くらい、先を切るだけにする。
暴れてしまう猫には、タオルや洗濯ネットに包んで落ち着かせてあげることや、洗濯バサミを使って首の付け根(伸びる皮)を挟むことで、大人しく爪を切らせてくれるようになります。
また、子猫の場合は爪が柔らかいので、人間用の爪切りではなく「猫用爪切り」を使ってあげる方が良いでしょう。
そして、どうしても猫が暴れてしまって難しい…というときは、サロンや動物病院で爪切りをしてもらうことが一番です。
人間用の爪切りを猫に使うときの注意点
- 血管を切ってしまわないように注意しよう
- 爪切りの際に爪が割れても慌てないことが大切!
以上の2つが、人間用の爪切りを猫に使うときの注意点と言えます。では、それぞれ詳しく見ていきましょう!
血管を切ってしまわないように注意しよう
猫の爪を切る際に深く切り過ぎてしまうと、白い部分の奥にある血管を切ってしまうことになります。この血管を切ると、血が通っているので出血してしまうだけでなく、痛いので猫が暴れてしまう原因になります。
万が一、猫の爪を深く切り過ぎてしまい、血管を切ってしまった場合には、出血している箇所にガーゼやティッシュペーパーなどを当てて、止血してください。
また、以下のような爪の出血を止めてくれる専用の止血剤もありますので、飼い主の方が自宅で猫の爪切りをするなら、自宅に一つ備えておくのも良いでしょう。
猫の爪切りの際に出血した場合、止血を行えば基本的に1~2分で血は止まりますが、あまりにも出血が続いてしまう場合は、獣医師に相談しましょう。
爪切りの際に爪が割れても慌てないことが大切!
猫の爪切りの際には、爪が割れてしまうということもありますが、爪からの出血がなければ基本的に大丈夫なので、ここで慌てないことが大切です。
また、外側の爪が剥がれそうであったり、ボロボロに見えたりしても、猫の爪は層になっているので、爪とぎの際に自然と古い層の爪と新しい爪が入れ替わる仕組みです。
このため、割れてしまったときや剥がれそうに見えても、無理やり剥がさない!そのままにしておくことが大切と言えます。
猫にも使える人間用の爪切り おススメ商品
ここでは「猫にも使える人間用の爪切りおススメ商品」をご紹介させていただきます。ぜひ、参考にしてみてくださいね。
こちらは、切れ味鮮やかな信頼のロングセラーの人間用の爪切りです。手頃な価格でありながら、強度と弾力をあわせ持ち、切れ味の良さが永く続くため、猫用にも最適です。
スムーズにレバーが動くので、猫の爪切りを素早く行うことができるとキャットシッターさんおすすめの商品とされます。
まとめ
猫に人間用の爪切りを使う方法と注意点ついてお分かりいただけたでしょうか?
猫の爪切りは、専用の爪切りでないといけない…そんなイメージがありましたが、人間用の爪切りを使うことで、専用の爪切りよりも素早く猫の爪が切れるということもあるのは驚きました!
飼い主の皆さんも今回、ご紹介した爪切りの方法をぜひ試してみてくださいね。