猫に耳かきをする方法
1.耳の中をのぞく
猫に耳かきを始める前に、まず耳の中を見て汚れているか確認します。健康な猫であれば、耳の中はそれほど汚れないので、耳の中を見て、汚れていたら耳かきを行いましょう。
2.コットンにクリーニングローションを染み込ませる
猫に耳かきをする場合、人間が使う耳かき棒は使わずに、コットンやガーゼを使用します。乾いたコットンでは、耳の中のが傷ついてしまうので、猫用のイヤークリーニングローションや、ぬるま湯を染み込ませて使います。
このとき、染み込ませる量が多いと、猫の耳の中に水分が残ってしまい、場合によっては炎症を起こしてしまうので、注意が必要です。
3.耳の中の汚れを拭きとる
猫の耳先を軽く引っ張って、耳の入り口付近をクリーニングローションを染み込ませたコットンで優しく拭き取ります。
猫に耳かきをするのは、耳の入り口など目で見える範囲、指が入る範囲です。耳の奥から外に向かって拭き取るようにします。
猫に耳かきをするとき注意すること
耳かきは頻繁に行わない
猫は毛づくろいをして全身を清潔にしますが、舌が届かない部分もあります。猫は耳の中を自分できれいにすることができないので、汚れやすいと思うかもしれませんが、健康な猫であれば、それほど汚れることはありません。
なので、耳かきを頻繁に行う必要はなく、定期的に耳の中を見て、汚れていたら耳かきをするようにしましょう。
猫の耳の中はデリケートで、頻繁に耳かきを行うと、耳の中が傷ついて炎症を起こすなど思わぬトラブルになってしまうことがあります。
一週間に一度、猫の耳の中をチェックして、黒ずんでいるなど汚れていたら、コットンを使って軽く掃除しましょう。
猫がリラックスしているときに耳かきをする
猫の体のケアを行うときは、猫がリラックスしているときに行うとやりやすいです。ケガを防ぐためにも、猫が落ち着いているときに耳かきを始めます。
ですが、猫が耳かきを嫌がったら無理に続けず、一旦やめましょう。
強く擦らない
耳かきで猫の耳の中をきれいにしようと、知らず知らずのうちに力が入ってしまうことがあります。皮膚に傷がつき、炎症がおきたり、汚れているような黒ずみができたりしてしまうことがあるので、何度も擦らず、優しく擦るようにしましょう。
コットンに染み込ませたクリーニングローションを、汚れに染み込ませるようなイメージで拭き取るのがポイントです。
耳の奥のケア、綿棒の使用に注意
猫の耳の中をのぞくと、でこぼこしていますよね。コットンよりも綿棒の方がきれいにできるように見えますが、猫の耳の皮膚に対して綿棒が固すぎたり、きれいに耳かきをしようとして汚れを押し込んでしまったり、猫が突然動いて耳の中にケガをしたりする場合があります。
コットンがおすすめ
綿棒を使った耳かきに慣れている方や、技術がある方以外は、コットンで行うことをおすすめします。また、コットンでは拭き取れない耳の奥のケアは、動物病院でしてもらうか、やり方を教えてもらうなどした方が安心です。
猫の耳は途中で曲がり、奥まで目で見ることはできません。耳の奥のケアで、洗浄液を注入する方法がありますが、鼓膜に異常があると中耳炎を起こしたり、外耳炎が悪化し鼓膜が破れている場合は中耳内に洗浄液が入ってしまい神経症状を起こすことがありますので、病院で猫の耳の状態を確認してもらってからすることをおすすめします。
耳かきの際は耳のをチェックする
定期的に耳の汚れを確認し、猫に耳かきをするのと同時に、耳の中のチェックをしましょう。
耳あかの量、黒ずみ、腫れ、耳のニオイ、耳先の色など、健康なときと違いがないかを確認し、いつもと違うことがあれば、動物病院で相談します。
耳の中を見て異常がなくても、猫が後足で耳をかいている場合、耳の奥にゴミが入っていたり、ポリープができていたりすることがあります。
耳を頻繁にかいているときも、動物病院で検査をしましょう。
猫の耳かきで使えるおすすめグッズ
ノルバサンオチック
犬猫用の耳の洗浄液です。動物病院でも使用されているクリーニングローションなので、見たことがあるという方もいるのではないでしょうか。
脂っぽい耳あかも取れ、カビや細菌の繁殖を防ぎます。これを使って猫に耳かきをした後はすっきりさっぱりして、耳のニオイが軽減されたという口コミも多いです。
オーガニックコットンシリーズ デリケートフィンガー ガーゼタイプ
指サックタイプのオーガニックコットンガーゼです。クリーニングローションを染み込ませれば、猫の耳掃除に最適です。指にはめて使うので、化粧用の四角いコットンを持って猫に耳かきをするよりも簡単です。また、手洗いができ、繰り返し使うこともできます。
まとめ
猫の耳かきは、コットンとクリーニングローションを使って行います。強く擦らないように、優しく拭きましょう。
猫の耳の中はでこぼこしていて、奥の方は人の指が入りにくく、綿棒で耳かきをした方がきれいになりそうですが、猫が急に動いたときにケガをする可能があるため、自宅ではコットンで拭くやり方が安心です。
猫の耳は健康な状態ではそれほど汚れませんが、週に1回耳の汚れを含め、耳の中の状態をチェックしましょう。