猫の涙やけの取り方、治し方!おすすめのケア方法もご紹介

猫の涙やけの取り方、治し方!おすすめのケア方法もご紹介

猫の目の周りが汚れている…。それは目ヤニ?涙やけ?特に痛そうでもないし…と放置していませんか?飼い主さんへのアンケート結果を基に猫の涙やけの取り方や原因を徹底解説します♪また、涙やけに関する疑問について専門家が回答!この機会に「猫の涙やけ」について改めて確認しておきましょう!

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記事の監修

山口大学農学部獣医学科卒業。山口県内の複数の動物病院勤務を経て、ふくふく動物病院開業。得意分野は皮膚病です。飼い主さまとペットの笑顔につながる診療を心がけています。

猫の目の周りが汚れている…これは目やに?涙やけ?拭きとるだけでいい?その原因や対策法について不安を感じた経験がある飼い主さんも多いのではないでしょうか。

目のトラブルは安易に捉えていると思わぬ症状を引き起こすことも。愛猫の健康を守るために猫の涙やけについて改めて確認しましょう!

実際に猫の涙やけのケアにあたっている飼い主さんへのアンケート結果と共にその対策法や原因、涙やけの取り方を詳しく解説します。

愛猫の涙やけ、どんな対策してる?(アンケート結果)

各ご家庭で試した涙やけ対策を教えてください
アンケート出典:https://nekochan.jp/enq/finish/17

各ご家庭で試した涙やけ対策を教えてください!というアンケートでは、半数以上(64%)の飼い主さんが「目薬を点眼する」と回答する結果となりました。

猫の涙やけ対策用の目薬はペットショップや通販などで市販されているものもありますが、基本的には動物病院で正しく処方してもらって点眼する飼い主さんが多いようです。

続いて「拭き取る(25%)」という回答。症状が軽い場合は目の周りを清潔にすることで症状が改善されることもあるようです。また、このアンケートでは複数回答が可能なため、目薬と拭き取るというケアを同時に行っている飼い主さんが多いことも推測できますね。

前述した回答と少し方向性が違った「サプリメントを使用(2%)」「フードやおやつを変更した(2%)」など、体質改善を目的とした対策法も挙げられています。

体質や年齢などによっては点眼を続けても涙やけの症状がなかなか治らないため、免疫力向上などの基礎的な部分の改善を試みる飼い主さんも。ただ、これらも目薬や拭き取るなどのケアで涙やけが改善しなかったからこそ辿り着いた答えとも考えられそうです。

また「天然水で拭き取る」「病院で注射をしてもらう」などの意見もあり、様々な方法で涙やけ対策をされていることが分かりました。

猫の涙やけはすぐに命に関わるような病気ではありませんが、その原因を正しく把握することが難しいケースもあり、同時に対策法に悩み試行錯誤する飼い主さんも多いようです。

まずは動物病院で処方された目薬を点眼しよう

猫の涙やけが気になる場合は、まず一手として動物病院で処方された目薬を点眼しましょう。もちろんその原因によって効果は異なるものの、早期発見、早期治療することで症状を進行させずに済む可能性は十分にあります。

猫の涙やけの原因

涙やけがひどい猫
  • 外傷
  • 目の疾患
  • 猫の感染症

猫の涙やけの原因は様々ですが、基本的には「眼球への刺激」によって涙がたくさん流れる状態が続くことで引き起こされます。目にゴミが入ったり爪が当たったりした程度であれば一時的に涙が出たとしてもすぐに治まることが殆どです。

しかし、眼球に傷がついてしまった場合などは、結膜炎や角膜炎などの眼病の引き金となり、それらの症状として涙やけが見られることも。

眼病の他には猫風邪などのウィルス性疾患、気管支炎など、一見目には関係のなさそうな病気が原因となることも。長毛種の場合では目の周りの被毛が目に当たったり、入り込んでいたりすることで涙やけを引き起こすこともあります。

涙やけの原因となる眼病には、結膜炎、角膜炎、白内障、緑内障、眼瞼内反症、流涙症などがありますが、この中でも流涙症(りゅうるいしょう)は特に涙やけと深い関係にある眼病であり、目の炎症だけではなく上記の猫の感染症などによる鼻炎や気管支炎、腫瘍、更には遺伝性で引き起こされることもあります。

アンケートのなかで「去勢手術を行うために血液検査を行なったところ、貧血とのことで投薬をしました。それまでの目やにの悩みも解消しました。他の病気からくることもあるようです。」という声もありました。

黄色の目ヤニや茶色の涙が出たり、腫れや発熱などの症状が表れたりしたときは早急に動物病院を受診しましょう。

原因を自己判断するのは危険!

猫の涙やけの原因は多岐にわたるため、その様子や見た目だけで原因を自己判断してしまうのは非常に危険です。

一度、動物病院を受診したものの処方された目薬の効果が見られず、涙やけの症状が悪化している場合や他の症状を伴う場合は、再度動物病院を受診して必要な検査を行ってもらえるよう相談しましょう。

症状別!涙やけの取り方

涙を拭いてもらっている猫

症状が軽度の場合

症状が軽度な涙やけの取り方についてご紹介します。

濡らしたタオルやガーゼなどで拭き取る

涙やけの症状が軽度な場合であっても放置は厳禁!濡らしたガーゼやタオルなどで拭き取り、目の周りを清潔に保つことを心がけましょう!

拭き取る時も力を入れすぎると猫が痛みや不快感を感じてしまう可能性があるため、あくまでも「優しく」拭き取ることが重要。

回答者
濡れたタオルを温め、毛の流れに沿って取ると良いです。固いまま放置すると、鼻の側の毛をハゲにしてしまいます!

ティッシュなどは繊維が荒く、眼球に傷を付けてしまったり目の周りに引っ付いてしまうこともあるためできれば柔らかいタオルやガーゼがおすすめ。

濡れタオルを温めることで更に拭き取るやすくなるというコメントも!毛の流れに沿って拭くことも意識したいですね。

涙やけシートを利用する

スーパーキャット (Super Cat) らくらく涙やけケアシート プレミアム 30枚入り×2個パック
¥664 (¥332 / 個)円(税込)

こちらはドラッグストアやペットショップなどでも販売されている涙やけ用シート。ノンアルコール、ノンパラペン、雑菌の繁殖を抑制する成分を配合されているため軽度な涙やけのケアとしておすすめです。ただ、強くこすりすぎると皮膚に負担が掛かるため注意してください。

回答者
拭き取りシート(顔、お尻用)は、何箇所かに置いておき、気がついたらこまめに拭く。

涙やけローションを利用する

ペッツルート (Petz Route) 涙やけローション
¥843円(税込)

上記の涙やけ用シートでは取りにくい場合や皮膚が弱い猫ちゃんにおすすめなのが、涙やけ用ローションです。ペッツルート (Petz Route) 涙やけローションは無添加なので愛猫の目の周りにも安心して使用できます。

回答者
「ミストタイプの安全な拭き取りをたっぷり含ませてから拭いてます。固まってしまっている部分をふやかす様に拭いてます。」

ポイントは「ふやかす」というイメージ。涙や目ヤニによって固まってしまった毛をゴシゴシ拭くと皮膚が炎症を起こしてしまう可能性もあります。専用のケアグッズを使用して安全に優しく拭き取ってあげましょう!

症状が重度の場合

症状が重度な涙やけの取り方についてご紹介します。

ホウ酸クリーナー

近年、ペットの涙やけ対策法として広まりつつあるのが「ホウ酸水」でのお手入れ。人間の眼科用剤であるホウ酸を精製水に溶かして作るため安全性も高く、コスパも良いと評判です。

【第3類医薬品】ホウ酸P 18包
¥468円(税込)
【第3類医薬品】精製水Pワンタッチ式キャップ 500mL
¥124円(税込)
準備するもの
  • ホウ酸(ドラッグストアなどで200円前後で販売)
  • 精製水(ドラッグストアなどで500ml 200円前後で販売)
  • 清潔なボトル

作り方はとても簡単です。約60℃のお湯(150ml)にホウ酸3gを溶かして冷ませば完成。冷蔵庫保管で1週間〜2週間程度もつとされていますが、なるべく早めに使い切りましょう。これを点眼、またはコットンやガーゼに含ませて目の周りを拭き取りましょう。

涙やけ除去剤を利用する

現代製薬 アイリスポイント 50ml
¥570円(税込)

涙やけ部分の汚れや被毛の変色が激しい場合などは、涙やけ除去剤を利用するのも一つの手です。涙やけ除去剤をガーゼやコットンに含ませ患部を拭ったあと、ぬるま湯を含ませたガーゼで拭き取ります。眼球の洗浄剤ではありませんので、目に入らないよう注意が必要です。

涙やけの予防対策

頸椎に注射される子猫

猫の涙やけの予防対策としては、爪による怪我を防ぐために日頃から爪切りをしておく、猫感染症を予防するためのワクチン接種を行っておくことなどが挙げられます。

また、少しでも異変を感じた時点で動物病院を受診し、早期に対処することも症状を悪化させない方法の一つです。

また、涙やけを繰り返してしまう体質の猫の場合は、涙やけに配慮したサプリメントを取り入れたりアレルギーの原因となる物質を除去した、キャットフードに切り替えたりすることで体質改善するのも良いかもしれません。

とはいえ、絶対に涙やけにさせない予防法というものは残念ながら確立されていないため、日頃から愛猫のボディチェックをこまめに行うことで異変にいち早く気づくことができるように心がけたいですね。

獣医師によるQ&A

猫の涙やけQ&A!飼い主さんの疑問に専門家が回答!

回答してくれる先生

平松育子
院長
獣医師
平松育子

山口大学農学部獣医学科卒業。山口県内の複数の動物病院勤務を経て、ふくふく動物病院開業。得意分野は皮膚病です。飼い主さまとペットの笑顔につながる診療を心がけています。

猫の涙やけに年齢って関係している?

年齢は関係していません

涙やけは年齢に関係なくあらゆる年齢で起こります。

猫の涙やけは完治することができる?

治療で完治する場合もあります

体質や病気が原因の涙やけは治療で完治する場合もあります。しかし、鼻涙管が狭いなどの解剖学的原因(体のつくりが原因)の場合は完治が難しいでしょう。

猫の重度な涙やけが続く場合、どんな検査が必要?

「フローレステスト」や視診が必要です

鼻涙管が開通しているかを確認する「フローレステスト(生体染色検査)」や、目を詳細に観察し眼瞼内反や逆まつげの有無を確認するための視診が必要になります。アレルギーが原因で涙が出てしまい涙やけが起こっている場合はアレルギー検査を行います。

市販の目薬と動物病院で処方される目薬の成分に違いはある?

含まれる薬の成分と濃度が違います

市販薬と動物病院で処方される目薬の最大の違いは含まれる薬の成分と濃度です。市販薬は獣医師の目が行き届かないので、含まれる成分の選択や濃度調節には副作用が起こらないような配慮がされていますので、安全性は高いですが効き目は弱くなっています。

涙やけを放置すると命に関わる可能性はある?

命にかかわることはほぼありません

涙やけを放置しても命にかかわることはほぼありません。重度の感染が起こった場合は失明する可能性はありますので放置せず受診しましょう。

猫の涙やけについてご紹介しました。愛猫が特に苦しそうにしているわけではないから…と、涙やけを放置してしまう飼い主さんもいらっしゃるようですが、涙やけの原因は多岐にわたるため安易にたかが涙やけと捉えてはいけません。

猫の涙やけを正しく理解することで愛猫の健康を守りましょう!アンケートにご協力くださった飼い主さん、愛猫さんありがとうございました!

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