猫の体に毛玉ができる!取り方のコツや吐く時の対策、注意点を解説

猫の体に毛玉ができる!取り方のコツや吐く時の対策、注意点を解説

長い時間を毛づくろいしている猫は、時に体の中に自分の飲み込んだ毛が塊となってしまう「毛玉」が出来てしまいます。こちらの記事では、猫の毛玉の取り方やトラブルに関する情報をご紹介していきます。

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猫の体に毛玉ができるのはなぜ?

毛玉がたくさんの猫

猫は毛づくろいをする際に一緒に毛を飲み込みます。その飲み込んだ毛は、胃の中で消化せずに塊となります。胃の中で塊となった毛は、猫自身が吐き出すか便と一緒に排出されます。

また、次のような猫や時期には毛玉ができやすくなります。

子猫や老猫

まだ幼い子猫や年をとった猫は、自分で毛づくろいをしても、毛を上手く吐き出すことが出来ないので、体の中に毛玉ができやすくなります。

長毛種

短毛種の猫に比べて長毛種の猫は、もともと長い毛を持っているので被毛同士が絡まりやすいです。さらに、毛づくろいをしているときも長毛種の方が毛が長く量も多くなるので、短毛種に比べると飲み込んだ毛が体の中に毛玉となって溜まりやすいです。

換毛期

換毛期になると普段の倍以上の毛が抜けます。そのため、猫が普段行ってる毛玉を吐き出したり、便として排出したりすることが間に合わずに、多量の毛を飲み込んで体の中に毛玉をため続けてしまうことになります。

同居いる複数の猫がいる

同居している複数の猫と一緒に生活している場合、お互いの毛づくろいを行うことがあります。

その場合は、耳の後ろ、背中、首まわり、股、脇の下、おしりの付け根など自分では舐められない場所をお互いなめ合いっこをしています。自分の毛以外に、他の猫の毛も一緒に飲み込んでしまうので、体内に溜まる毛玉の量も多くなります。

布などの繊維が好き

猫は何らかのストレスがあると、布などの繊維質のものを舐めたり噛んだりして飲み込むことがあります。布などの糸くずが飲み込んだ毛と一緒に絡まることになり、胃の中で毛玉を作りやすいです。

猫に毛玉ができることで起こる症状

ブラッシングをされる猫

猫に毛玉ができることで起こる症状は以下の通りです。

  • 皮膚炎
  • 毛球症
  • 腸閉塞

皮膚炎は、外側に生えている猫の被毛同士が絡まることで毛玉になります。そうなると、皮膚に近い場所で抜け毛が停滞し、通気性が悪くなることでふけや皮脂などが溜まりやすくなります。そのため皮膚に炎症が起こり、皮膚が赤くなるなどの皮膚炎の症状を起こしやすくなります。

毛球症は、猫が胃の中に飲み込んだ毛が塊となって吐いたり、便をしたりして取り除けなくなった症状のことをいいます。

毛球症になると、猫自身が何度も咳をして吐こうとする仕草が見みられますが、吐き出すことが出来ません。また、毛球症がきっかけになって血便や軟便になる場合もあります。

腸閉塞は、毛玉が腸に流れ込んで腸が完全にふさがれている状態のことをいいます。腸閉塞になると一日に何度も嘔吐する動作をするようになります。

何度も嘔吐を繰り返している場合に、胃液や緑色の胆汁や茶色い便臭のするものを吐くようになります。また、その際に吐きすぎて声が出なくなってしまうことや泡を吹いてしまうことがあります。

猫の体にできてしまった毛玉の取り方

毛玉をカットされる猫

ブラッシングをする

被毛に出来てしまった毛玉は、コームやスリッカーブラシなどを使って毛玉をほぐしていきます。ほぐし方は毛先のほうから少しずつほぐしていきます。

猫が嫌がる仕草をした場合は、すぐに動作をやめましょう。嫌がらない時間帯を見つけて、少しずつでもほぐしていきましょう。

カットする

ブラッシングをしてもどうしてもほぐれない毛玉は、無理にほぐそうとしてはいけません。ほぐれそうになければ、もつれて毛玉になっている箇所はハサミなどで切りましょう。

バリカンを使う

毛玉がフェルト状になっていて、くしやコームが皮膚に届かない状態になっている場合は、動物用のバリカンを使うこともあります。

長毛種の場合は、事前にハサミなどである程度毛先を短くするのがコツです。バリカンの使い方は、毛の流れに逆らうように尻尾から頭に向かって動かしていきましょう。

猫の毛玉予防につながるケアと対策

ブラシをされる猫

猫の毛玉予防として、次のような対策があります。

毎日ブラッシングをする

短毛種であれば週2~3回程度、長毛種であれば毎日ブラッシングを行って猫の抜け毛をとっていきましょう。そうすることで、毛づくろいによって飲み込む毛の量を少なくすることが出来ます。

シャンプーを定期的に行う

換毛期であれば、1か月に1回シャンプーをして表面の抜け毛を取っていきましょう。シャンプーをすることで、皮膚を清潔に保つことが出来ます。

シャンプーをする前には、必ず猫の毛が絡まっていないか確認をして、事前にブラッシングでもつれをほぐしておくとシャンプー中なども毛が絡まりにくいです。

シャンプー後はしっかりと乾かす

特に長毛種の場合、自然乾燥だけですと長い毛が絡まりやすい傾向があります。そのため、できるだけペット用ドライヤーなどを使って素早く毛を乾かしてあげましょう。しっかりと乾かすころで、被毛に毛玉ができるのを防ぐことが出来ます。

猫草を準備する

猫草には猫の胃を刺激し吐きやすくする食物繊維があります。食物繊維は、腸の運動を促し便の排泄しやすくします。そのために胃の中に溜まった毛玉を取り出しやすくなります。

ただ、大量に食してしまうと消化不良を起こしてしまう場合があるため、少しずつ様子見をしながら与えましょう。また、猫草に興味のない猫もいますので、その場合は無理やり食べさせないようにしましょう。

チューブタイプのサプリメントを与える

猫が舐めて飲み込める毛玉除去剤が入っているチューブタイプのサプリメントがあります。投与量は少量で済むので猫も舐めやすいです。

毛玉除去剤が入っているものを経口することで飲み込んだ毛の流れをスムーズにし、便を排泄しやすくしてくれる効果があります。

「毛玉ケア」や「ヘアボールケア」と記載のキャットフードやおやつ

「毛玉ケア」や「ヘアボールケア」と記載されてあるキャットフードには、食物繊維が配合されているので消化管の動きを促してくれます。そのため、毎日の毛づくろいで飲み込んだ毛が便と一緒に排泄されるのを助けてくれます。

今まで食していたキャットフードを突然全部切り替えてしまうと、消化不良になってしまうため、少しずついつも食べているキャットフードに混ぜながら切り替えていきましょう。

水分の量を増やす

便秘気味な場合は、ドライフードよりも水分のあるウェットフードを増やしてみることで、便の硬さを柔らかくして排便をスムーズにしていくことが出来ます。

猫の毛玉トラブルに関する注意点

診察をされる猫

猫が飲み込んだ毛玉が自分の力で吐き出せなかったり、排便できなかったりしている場合は、すでに胃の中に毛玉が詰まり過ぎて自然に取り出すことが困難になります。

下記のような症状がある場合は、飼い主の自己判断だけで対処しようとせずに獣医師に相談して、緊急を要する場合はすぐに動物病院に連れて行きましょう。

毛球症の症状

猫が毛玉を上手く吐き出させなくなったり、排便でも排出したりすることが出来なくなっている場合、そのまま放置してしまうとそのまま毛玉が溜まり続けてしまうことになります。

また、食欲不振などが起こり体重が減ったり、便秘が続いたりするなどの症状も出てきます。そのまま放置してしまうと症状が悪化してしまいます。

毛球症から腸閉塞へ

胃の中に溜まった毛玉が大きな塊となって腸にまで進行してしまった場合は、腸閉塞を起こしてしまいます。そうなると、一日に何度も嘔吐を繰り返している場合も緑色の液体である胆汁や茶色い便臭のする吐物を吐きます。

また、嘔吐が長引くと脱水になり、尿が出ない、ふらつくなどといった症状が現れたり、よだれが出やすく呼吸困難にもなってしまいます。

これらの症状が出た場合、命の落としてしまう危険性がありますので、早急に動物病院を受診しましょう。

まとめ

ブラシをされている猫

猫の毛づくろいは、猫にとって日常不可欠な行動です。通常ですと、猫自身が飲み込んでしまった毛を自然に吐き出したり、便として排出したりすることで胃の中に溜まった毛玉を体外に出すことが出来ます。

ただ、胃の中に溜まった毛玉を放置してしまうと、命を脅かす症状を起こしてしまいます。日ごろから、飼い主さんの愛猫に対する毛玉の予防ケアが重要になってきます。

こちらの記事を参考に、日々の生活の中で、猫ともコミュニケーションをとりながら猫の毛玉ケアに取り組んでいただけると幸いです。