猫の爪切りはどこまで切る?
爪の先端から1~2mm
まず猫の爪は普段隠れているので、少し優しく指を押します。すると爪が前に出てきますので、切っていいのは先の鋭く尖っている部分だけです。どこまで切っていいか自信がない場合は、先端から1~2mm程度の部分でやめておきましょう。猫の前足は特に爪とぎをしていて先端が細くなっているので、その細くなっている部分を切るようにしましょう。
後ろ足の爪切りはどこまで?
後ろ足は爪をとがないため、前足よりも先端が細くなっている部分が分かりにくいかもしれません。どこまで切っていいか分からない場合、前足よりも爪を切る部分は短いと意識して切るようにしてください。
高齢猫の爪切りは動物病院で
もし爪とぎをあまりしないような、高齢の猫の場合、爪の外側が剥げずに幅が分厚くなってしまっていることが多いので、爪切りを挟む場所がなく、肉球に爪が食い込んでしまっていることがあります。その場合、どこまで爪を切るのか判断がさらに難しくなりますので、動物病院で爪切りをしてもらうことをおすすめします。
どこまで爪切りするか不安な時はプロにお任せしよう
正直、手を触られるのに慣れている猫は少なく、爪をしっかり観察してどこまで切れるか判断をしながら爪切りをするのはとても難しいです。なので、どこまで切ればいいのかわからない場合は、無理をせずトリミングサロンや動物病院で爪切りをしてもらうことをおすすめします。
参考までに猫の爪切りはどこまで切るのか、模式図を載せておきます。手書きで分かりにくいかもしれないですが、よかったら参考にしてみてください。
猫の爪切りの注意点
猫の爪切りで気をつけること
- 猫の爪を切りすぎて出血させない
- できるだけ爪切りの刃をいれるのは1回にする
- 猫の指を強く押さえ過ぎない
- 猫が嫌がるようなら無理をしない
- 爪をどこまで切るか分からない場合は、先端から1~2㎜のみ切る
とにかく、無理をしないことが重要です。基本的に爪切りを嫌がる猫が多いです。子猫のうちから慣れている子や、温厚な子であれば、何も抵抗なく切らせてくれる猫もなかにはいますが、やはり体を押さえられながら爪を切られるというのは猫にとっては恐怖です。
一度にすべての爪を切る必要はありませんので、無理をしない範囲で爪切りを行ってください。どこまで爪を切るか自信がない場合は、切りすぎるよりは猫の爪の先端を少し切ってしまうのもひとつです。
もし二人以上いれば爪を切る人と猫を保定する人に分かれ、押さえる人は余裕があれば猫の頭を撫でてあげたり、猫ができるだけリラックスした状態で爪切りができるように工夫しましょう。
爪切りは使いやすいものを選ぶ
猫の爪切りの形にはいくつか種類があります。
ハサミ型の爪切り
ハサミの形をしているので、初めて爪切りをする方には使いやすいかもしれません。
どこまで切るか自信のない方は、ハサミ型の方が先端だけ短く切ることができるので、切りすぎを予防できます。特に子猫の爪は小さいので、ギロチン型だと爪に入れにくいので子猫の爪を切るときはハサミ型の爪切りの使用をおすすめします。
ドギーマン ナチュラルスタイル 猫用爪切り
ギロチン型の爪切り
切れ味がハサミ型よりいいので、爪切りに慣れるとこちらの方が使いやすいと思います。ハサミ型よりも素早く切れますが、ただ切る場所を間違えると出血させやすいので、どこまで切るか不安な場合はハサミ型の使用をおすすめします。
廣田工具製作所 ペット用つめ切り ZAN ギロチンタイプ 小型犬・中型犬用
商品情報
・本体サイズ (幅X奥行X高さ) :9×2×18cm
・本体重量:8.2g
人間用の爪切り
人間用の爪切りでも猫の爪は切ることができます。しかし爪切りを縦方向から挟むと、猫の爪が割れてしまったり裂けてしまう危険があるので、猫用の爪切りを使用した方がいいと思います。
血が出てしまった場合の対処法
もし万が一、猫の爪を切り過ぎてしまって、出血させてしまった場合はティッシュやコットンなどを猫の爪の先端に強く当てて、余裕があれば包帯や絆創膏でしばらく固定しておきましょう。それでも出血が止まらない場合は、動物病院を受診して止血してもらいましょう。
止血剤は購入することもできます。止血剤は出血した爪の先端にすり込むように塗ります。止血剤が猫の出血した場所に、まんべんなくついていないと、なかなか血が止まらない場合があります。止血剤を使用する場合はしっかりと猫の爪にすり込んで使用するようにしましょう。
市販で購入できる止血剤
文永堂薬品 クイックストップ 14g (動物用医薬品)
商品情報
・本体サイズ (幅X奥行X高さ) :4×4×10cm
・原産国:アメリカ合衆国
・内容量:14g
猫の爪を切る理由
事故を防ぐ
猫の爪が長いと、もし私たちがひっかかれたときに怪我をしてしまうという危険もありますが、猫も爪が長いと爪を思わぬところに引っかけてしまい、無理にとろうとして爪が折れてしまうなどの事故を起こす危険があります。
巻き爪を防ぐ
猫の爪は爪とぎをしないと、爪の外側の部分が剥がれず太いまま伸びます。高齢の猫や、体調がよくない猫は爪とぎをあまりしなくなるので、爪をみると先が尖っておらず太く分厚い爪であることが多いです。
この状態を放置すると、最終的に肉球の中に爪が食い込むように伸びてしまい、痛みでうまく歩けなくなることもあります。この状態が巻き爪です。
巻き爪は基本的にどこまで切るか判断がとても難しいと思います。そして巻き爪の爪切りの後は、爪が食い込んでいた肉球部分が出血して、炎症を起こしていることが多いので、巻き爪を起こしている場合は動物病院で爪切りをしてもらうようにしましょう。
まとめ
猫の爪切りは処置自体は難しいことではありませんが、爪切りが苦手な猫に行うのは大変なことです。一度爪切りで嫌な思いをすると、その後ずっと嫌がる猫も多くいます。
なので、猫の爪切りは無理をせず、どこまで切ればいいか分からないときは、先端を少しだけ切ること、嫌がるようなら途中で辞めること、本当に難しいときは自宅でやらないというのが大事だと思います。お互いの良好な関係を保ちながら爪のお手入れをしてあげましょう。
50代以上 男性 ます0802
また、元に戻るには何をしたらいいでしょうか。