猫用ミルクの選び方
粉末タイプの猫用ミルク
ミルクの粉末をお湯に溶かして作るタイプです。作る手間はかかりますが、必要な分だけ作れるため無駄にならない上に長期間の保存がききます。費用も液体タイプに比べて抑えられます。
液体タイプの猫用ミルク
もうすでにミルクが出来上がっている状態で売られているので、作る手間が省けます。しかし使い切りが多いので、開封したら長期間の保存はききません。子猫用、成長期用、成猫用、シニア用など種類が豊富です。
おすすめの猫ミルク
キャティーマン ねこちゃんの国産牛乳
ワンラック (ONE LAC) キャットミルク
ロイヤルカナン FHN ベビーキャット ミルク
国産プレミア やさしいミルク
ミオ子猫のミルク
Dr.PRO. ドクター・プロ ベビーミルク
チャオ (CIAO) CIAOちゅーる 乳酸菌 ミルク
ニチドウ ベビーミルク
青瀛堂(せいえいどう) 犬 猫 ペット用ヤギミルク
ペッツルート (Petz Route) 無添加 やぎミルク
共立製薬 エスビラックパウダー猫用
子猫にミルクを与える方法
母乳の成分と近い子猫用ミルクにする
牛乳を飲ませるイメージがあるかと思いますが、牛乳には母乳よりも乳糖がたくさん含まれています。元々猫は乳糖を分解する酵素であるラクターゼが少ないため、下痢を起こす危険性があります。子猫用ミルクには、猫の母乳と似た成分で配合されているため、必ず与えるようにしてください。
ミルクを用意する際の注意点としては、38度くらいの温かいお湯で作ることです。冷たいと体温が下がり、逆に熱すぎてしまうとヤケドをする恐れがあります。
哺乳瓶やスポイト、シリンジを使う
生まれてまもない生後2〜3週齢の子猫は自力でミルクを飲むことができないので、猫用の哺乳瓶やスポイト、シリンジで飲ませてあげます。
こまめにミルクを与える
ミルクを与える量はパッケージに記載されていますが、子猫の年齢や体重などによって変わります。また体が小さいので1回に飲めるミルクの量も限りがありますので4〜6時間おきぐらいにミルクを与えるようにします。成長とともにミルクの量を増やしましょう。
- 生後1〜10日
- 生後1〜10日の子猫に1日に飲ませるミルクの量は40〜80mlで、授乳回数は約8回です。
- 生後11〜20日
- 生後11〜20日の子猫に1日に飲ませるミルクの量は60〜80mlで、授乳回数は約8回です。
- 生後21〜30日
- 生後21〜30日の子猫に1日に飲ませるミルクの量は80〜100mlで、授乳回数は約6回です。
うつ伏せの状態で少しずつミルクを飲ませる
子猫にミルクを飲ませるときは、うつ伏せの状態で飲ませてください。仰向けはミルクが気管に入り、誤嚥性肺炎を起こす恐れがあるため体勢に気をつける必要があります。
子猫を腹ばいにさせた状態で、優しく頭をおさえながら哺乳瓶をくわえさせます。 頭を少し上げて少しずつミルクを飲ませていきます。哺乳瓶を傾ける角度は45度がちょうど良いといわれています。
猫は本能で口元に近づけると吸い付きますが、生後まもない子猫はうまくミルクを飲むことができず、吐き出してしまったり、鼻から出てしまうことがあるため、1度に大量のミルクを与えないようにしましょう。 ミルクを飲み終わった後は、口元についているミルクを拭きとってください。
動画で見る子猫にミルクを与える方法
子猫にミルクを与える時は温める
子猫はお腹を壊しやすいので、粉末タイプならお湯で溶かしたミルクを38度くらいまで冷ましてから、液体タイプなら38度くらいにミルクを温めてからあげましょう。
成猫にミルクを与える方法
成猫用のミルクを与える
小さいときにあげていたものを好んで飲むからと子猫用ミルクを与え続けると肥満の原因になります。子猫用ミルクは栄養価が高くてさらに高カロリーなため、量も調整しないと太ります。
成猫にミルクを与える時は温めなくても大丈夫
成猫にミルクを与える時、子猫のように温めなくてもいい理由は、成猫に温かいミルクを与えると、胃の中で冷める時に脂肪の膜が胃壁にくっついて消化不良を起こすためです。
しかし、成猫にミルクを与える際冷蔵庫から出したばかりの冷たすぎるミルクの場合は少し温めてから与えるようにしましょう。冷たすぎるミルクを飲ませてしまうとお腹を壊してしまう原因になります。
猫用ミルクではなく牛乳を与えてはいけない理由
ペット用品も豊富になり「猫用ミルク」という物が販売されているにも関わらず、「うちの子、牛乳が好きでよく飲むのよ」と猫に人間用ミルクを与えているご家庭も多いのではないでしょうか?
確かに牛乳はどのご家庭にもたいてい買い置きしてあって、人間が飲むついでに猫ちゃんにもあげられて手軽ですもんね。しかし、猫用ミルクと牛乳では含まれている成分がかなり異なるのです。
猫用ミルクと牛乳では栄養素が違うから
猫用ミルクと牛乳では必要な栄養素が異なり、タンパク質や脂肪が牛乳よりたくさん含まれ、乳糖が少ないのが特徴です。牛乳には猫の母乳の3倍もの乳糖が含まれるため、減らす必要があります。
猫用ミルクではなく牛乳を飲むと下痢をするから
乳糖を分解するための「ラクターゼ」という酵素を持つ量は動物種で異なり、自分の母親の母乳に含まれる乳糖を分解出来る分の酵素しか持っていないので、すべて分解できずに下痢を起こすことがあります。中には牛乳を飲んでも平気な子もいるかもしれませんが、子猫で下痢が続くと低血糖や脱水から命に関わることもあるので牛乳は避けた方が良いでしょう。
特に離乳できていないくらいの子猫に猫用ミルクではなく牛乳を与えることは、栄養バランスも崩れることになるのできちんと猫用ミルクをあげましょう。
猫が牛乳を飲んで下痢をする理由
乳糖を分解するためのラクターゼは成長して離乳すると必要なくなり減少するため、子猫より分解できなくなります。
人でも牛乳を飲むとお腹を壊しやすい人とそうでない人がいるように猫にも個体差がありますが、スプーン1杯でも「乳糖不耐症」になって下痢を起こす子もいるのでオススメしません。少量あげて下痢を起こすようなら、今後は猫用ミルクに切り替えましょう。
また、高齢猫に牛乳をあげるときは牛乳中のナトリウムイオンが心臓に負担を与えると言われているため注意が必要です。
もし、牛乳を飲んで体が痒くなったり咳が出る場合は乳糖不耐症ではなく牛乳アレルギーの可能性があるので、牛乳を与えるのを止めて動物病院に行きましょう。
猫用ミルクがないときの緊急用ミルク
〇緊急用猫ミルクの作り方- 牛乳 250cc
- 卵黄 1個
- 砂糖 ティースプーン4杯
温めた牛乳に卵黄と砂糖を加えます。卵白は猫に良くない食べ物なので取り除いてくださいね。
生後間もない子猫を突然保護することになった時や買い置き忘れなど、すぐに猫用ミルクが必要だけど買えない場合の緊急用として、牛乳を使う場合に栄養価を高める方法です。この手を使うのは1回にして、次からは猫用ミルクを与えましょう。
まとめ
猫用ミルクの選び方や、人が飲むミルク(牛乳)との違いなどについてお話しました。猫と言えばミルク、みたいなイメージがありますよね。しかし、ミルクといっても物によってさまざまに成分や栄養は違っているので、その猫に適切なミルクを与えてあげるようにしましょう。
女性 Keiko
30代 女性 tonakai
私が子供の頃に子猫を見つけて、お皿に牛乳を入れて子猫の目の前に出してみましたが飲みませんでした。今となっては「飲まなくて良かった」と感じます。また、ミルクに関する知識がない頃に我が家の猫に牛乳のニオイを嗅がせてみましが、興味なさそうで安心しました。
猫を飼育していると、いつか子猫を保護するんじゃないかと思います。今は関係なくても子猫のミルクについて知っていると安心ですね。
30代 女性 ポン酢
私自身があまり好きではない事が一番の理由ですが、主人も牛乳を飲むとお腹が緩くなるタイプなので、料理で必要な時だけ、500ml程度のものを買うパターンが多いです。
猫ちゃんも、牛乳が合う子・合わない子がいるんですね!
うちの子も、子猫の頃はミルクをあげていましたが、大人になってからは気が向いた時に買ってあげる程度。
大体売っているペット用ミルクが200mlですが、使いきれずに処分する事ももあります。
お店にも大体猫用ミルクが並んでいるからか、なんとなく、猫はミルクが好き!と頭にありましたが、好みはそれぞれなんですね。
人用の牛乳はダメ!と言うのも、実は大人になってから知りました。
子供の頃、家に顔を出していた外猫に、人用のミルクをあげてしまっていた記憶を思い出して、今更ながら可哀そうな事をしてしまってたんだ、と反省です。
知らないって、怖い事ですね(><)
20代 男性 慶
成猫用ミルクが販売されていることや、記事にも飲ませ方があったように、成猫になってもミルクを与えることがあるのかと気になり、色々と調べてみました。やはり、成猫向けのミルクは少ないものの、栄養補給として推薦されているものもありました。食欲が減退する夏場などに、フードにプラスして与えるのがいいようです。フードにふりかけるのもOKだそうですね!
うちの猫は、生後2ヵ月程で保護したので、ミルクを飲ませたことがありません。ただ、最近便秘がちだったので、ミルクを試してみようかと思います。ただ、アレルギーなどには十分に注意が必要だということなので、少量から始めてみようと思います。
40代 女性 まる
人間と動物は体の中で分解する酵素が違うから猫にはペット用のミルクを与えなくてはいけないと教えてくれました。
私はその時に調べてみましたら、たしかに消化不良や下痢をしてしまうことがわかって危ないことをしかけたなぁと焦りました。すぐに、ペット用のミルクを買いにいって与えました。分量や温度に気を使ってあげなければならないので、注意がいりますがやりがいがありました。そうして、ある程度まで成長した猫ちゃんは、仲のよい友人に託しました。さいわい、長生きしてくれました。ミルクは、液体の他にも粉も売っていて勉強になりました。