猫のごはんの与え方
愛猫へのごはんの与え方は、基本的に1日2回、適量を守って与えます。もちろん、ライフステージや愛猫の食べ方のクセ、肥満度合いなどによって調整した方が良い場合もあります。ごはんの量や回数、時間について、次項から詳しくみていきましょう。
猫のごはんの量
猫のごはんの量は、フードのパッケージに目安量が記載してありますが、これはあくまでも「目安」です。場合によっては与え過ぎになってしまうこともあります。また、愛猫がそこまで量を食べない場合もあるでしょう。
子猫の場合
子猫に与えるごはんの量は、月齢によって異なります。子猫が生後約15日頃までは母乳か猫用ミルクを与え、歯が生えはじめたあたりから徐々に離乳食を与えていきます。子猫用ドライフードをミルクかお湯などでふやかして与えると良いでしょう。
もしくは子猫用の缶詰や栄養価の高い缶詰などを使っていただいてもかまいません。生後2ヶ月頃からは、本格的にドライフードを食べさせていきます。生後半年を過ぎたあたりから子猫用フードから成猫用のフードへと切り替えていきましょう。
成猫の場合
一般的な成猫で体重1kgごとに70~80kcalとなっています。カロリー計算をしてしっかり必要な量のごはんをあげるようにしましょう。カロリー計算は色んな方法がありますが、簡易的なカロリー計算は、30×体重(kg)+70です。
これは安静時のエネルギーを求めている計算式になります。ここに、係数をかけることでだいたいのカロリーがでてきます。通常の成猫の場合はここに1.6の係数をかけましょう。
シニア猫の場合
シニア猫になると段々と運動量も減りますし代謝も衰えてくるので、必要なエネルギー量が減ってきます。若い頃と同じごはんの量を与えていると、肥満の原因になることがあります。また、シニア用のフードに切り替えた方が、愛猫の健康を保つことができるでしょう。
ただ、ごはんにうるさい猫の場合は、フードを変えると食べなくなってしまうことがあります。その場合は根気よく、少しずつ新しいフードを混ぜて切り替えを行ないましょう。どうしても難しい場合は、今まで食べていたフードをふやかしてかさましするなどして、摂取するカロリー量を減らしてあげましょう。
猫のごはんの回数
猫のごはんは、一日何回与えるのが良いのでしょうか?
子猫の場合
子猫はまだ胃が小さく、1回に食べることができる量が少ないので、1日の量を4~5回に分けて与えましょう。離乳食になってきたころから徐々に回数を減らし、1回の量を増やしていきましょう。しっかり一日一回は体重を測ってしっかり体重が増えているか確認しながら行いましょう。1歳までには1日2回を目指して、回数を調節していきます。
成猫の場合
成猫の場合は1日の量を2回に分けて与えるのが理想です。どうしてもちょこちょこ食べをする猫の場合は、回数を増やしても良いでしょう。肥満防止の為、1日の量は必ず守るようにするのが鉄則です。置き餌にしたい場合も必ず1日量は守り、衛生的に1日2回は新しいフードに交換しましょう。
シニア猫の場合
シニア猫の場合、消化機能が低下してきますので、1回に与える量を減らして、回数を3~5回に増やしても大丈夫です。ドライフードが食べづらそうであれば、ウェットフードに変えたりお湯でふやかして与えたりすると、愛猫に負担をかけずに済むでしょう。
猫のごはんの時間
猫のごはんは、一体何時にあげるのが良いのでしょうか?
子猫の場合
子猫の場合はごはんの回数が多いので時間配分をかんがえてあげましょう。しかし、離乳前のミルクの場合は3~4時間おきにミルクをあげる必要があります。離乳がすすみ子猫用のドライフードを食べられるようになったら徐々に回数を調整していきましょう。
成猫の場合
成猫の場合は朝と夜の2回に与えるのが基本です。厳密に何時が良い、というのはありませんので、飼い主さんのライフスタイルに合わせた時間にすると良いでしょう。1日2回でも、毎日大きく時間がずれるようだと、あまり良くありません。なるべく同じ時間帯に、与えるようにします。外出する用事があって難しい場合は、自動給餌器を利用しても良いですね。
ごはんのリズムを整えてあげることで、愛猫の生活リズムも守ることができます。ちょこちょこ食べをする猫の場合でも、猫が食べ終わった後にご飯のお皿を15~20分したら片付けるようにすると、だんだんとリズムが出来ていきます。ただし、空腹時間が極端に長すぎると吐いてしまう子もいますので、そういった子の場合はご飯の時間や回数を調節しましょう。
シニア猫の場合
ごはんの回数が増えたシニア猫の場合は、基本の朝と夜の間に与えるようになりますが、どの時間帯に増やすかは、飼い主さんの生活リズムに合わせると良いでしょう。午前中の方が良ければ午前中に、午後の方が都合が良ければ午後に与えましょう。
まとめ
猫のごはんの与え方はその猫によって異なりますので、絶対にこうでなければいけない、という事はありません。飼い主さんの生活スタイルや愛猫の状況に合わせて、ベストな方法を考えてみてください。ごはんは人間と同じで猫にとっても健康管理の重要なポイントです。愛猫の健康を保つ為、充分配慮してあげたいですね。