1. 換毛期
生え替わり時期はバサバサしやすい
猫の換毛期は年2回あり、気温が上がり始める3月頃と本格的な寒さが到来する11月頃です。この換毛期に被毛が派手に抜け替わることで、季節に合わせて体温を調整しやすくします。
最近ではほとんどの猫が完全室内で飼われているため、エアコンによる室温の管理によって換毛期がなかったり、お部屋の電気の光によって換毛期のサイクルが乱れてしまうこともあります。
換毛期になると毛艶や毛並みが悪く見えやすいのですが、それは大量に抜けた毛が生えている毛にひっかかったまま溜まりやすいためです。
ブラッシングで抜け毛を除去する
換毛期であるなしに関わらず、毎日のブラッシングの習慣が好ましいと言われています。大量に毛が抜け替わる換毛期には、さらに丁寧なブラッシングが必要となります。抜け毛をブラシで除去し、皮膚が蒸れたり被毛が絡まってしまうのを予防しましょう。
2. 栄養状態が悪い
艶やかな被毛は身体の内側から作られる
豊かな被毛を維持するには、十分な栄養状態である必要があります。野良猫たちに毛艶が悪い子が多いのは単に汚れが付いているというだけでなく、十分にごはんを食べられていない子が多いことも理由の1つです。
健康な被毛や土台である皮膚を作るために、必要な栄養素を充分に吸収できているかどうかも猫の毛艶に表れます。
品質をしっかり確認して選んであげよう
市販のキャットフードにはたくさんの種類がありますが、その品質や特徴もそれぞれ違います。数百円で購入できるものから「ヒューマングレード」と呼ばれる高品質なものまで、価格帯も含めてたくさんの種類が存在しています。
値段が高いから良いフードというわけではなく、原材料の品質や含まれる栄養素などを吟味して選んであげることが重要です。また、猫にとっては必要ない着色料が無添加なフードが安心です。
3. 体調不調
毛艶に影響する病気
毛艶が悪くなるのは病気のサインであることもあります。
- 慢性腎不全
- 糸球体腎炎
- 甲状腺機能亢進症
- 慢性胃腸炎
- 猫風邪
- 寄生虫
- 口内炎
上記のような病気にかかると、内臓機能に問題が出たり身体が弱ってしまったりして毛艶が悪くなることがあります。急に毛艶が悪くなったと感じた場合には、病気の早期発見のために受診すると安心です。
痛みや倦怠感でセルフグルーミングができないことも
口内炎を発症すると強い痛みが出ますので、セルフグルーミングをしなくなってしまうことで、毛艶が悪くなることもあります。
そして、体調不良になってぐったりしてしまうと、セルフグルーミングをする気力がなくなってしまうこともあります。猫ちゃんのストレスにならない程度で、身体や被毛を拭いてあげたり優しくブラッシングをしてあげましょう。
4. 老化現象
自然の摂理なので心配いらないが、念のための受診が安心
高齢猫になると、老化現象として毛艶が悪くなりやすいです。私たち人間のお肌のシワのように、猫の場合には毛艶に老化が表れます。これは自然な現象のため特に心配はいりませんが、念のために受診をして病気のサインでないかどうかを確認しておくと安心です。
飼い主さんが代わりにグルーミングをしてあげよう
高齢になると眠る時間が長くなりますし体力も衰えてきますので、セルフグルーミングの時間が減ってしまうことも毛艶が悪くなる原因の1つです。高齢猫ちゃんの場合には濡らしたタオルやペット用のウェットティッシュ等で身体を拭いてあげたり、こまめにブラッシングをしてあげると、皮膚や被毛の健康を守ることができます。
まとめ
猫の毛艶が悪くなる原因は
- 換毛期
- 栄養状態が悪い
- 体調不良
- 老化現象
以上の4つの原因が考えられます。
換毛期には毛が派手に抜けますので、清潔さを保つためにブラッシングをしてあげましょう。栄養状態を考えてフードを信頼できるものに変更してみたりといった対策も大切です。また、病気のサインでないかを検査したりすることも大切です。
一方、老猫になると体力や内臓機能が衰えてきますので、毛艶が悪くなってしまう子が多いです。また、老猫ちゃんには飼い主さんがグルーミングしてあげてください。
猫ちゃんの毛艶が悪くなったなと感じた際には、今回ご紹介した4つの原因をチェックしてみてください。