子猫がミルクを飲まない原因
子猫は乳歯が生えてくる生後4週頃から離乳食を与えていきますが、それに満たない子猫にはミルクを頻繁に与えてあげる必要があります。ペットショップやブリーダーから子猫を購入する場合、ミルクの時期が終わってから引渡しとなるケースがほとんどです。
子猫を拾ってしまいまだ歯が生えていない子猫の場合は、人間の手でミルクを与えてあげなくてはなりません。しかし、生後2か月に満たない子猫はとてもデリケートなので、せっかく用意をしてもミルクを飲めない場合があります。
子猫がミルクを飲まない原因として、考えられることはいくつかあります。例えば哺乳瓶に吸い付く力がまだ小さいため、子猫がミルクを飲まない場合もあります。
子猫はちょっとしたことで、ミルクを飲まなくなることがありますが、元気な子猫であればミルクの与え方に気を付けてあげる事で、飲むようになるでしょう。
ただし、心配なのは子猫が病気や衰弱でミルクを飲まない時です。体温調節がまだ上手にできない子猫は、すぐに体調を崩してしまいます。放っておくと命にかかわる場合があるので、病院での治療が必要となります。
子猫がミルクを飲まない場合は哺乳瓶と排せつのチェック
子猫がミルクを飲まない場合、哺乳瓶と排せつのチェックをしてそれぞれ以下の手順でミルクを与えてみましょう。
哺乳瓶に問題がある場合
「子猫用の哺乳瓶」を使っていますか?動物用の哺乳瓶にはそれぞれの動物に合った設計がされており、子猫用の哺乳瓶を使ってあげないと、子猫がミルクをうまく飲まない場合も多いそうです。
また、乳首に吸い付く力も子猫がとても弱い場合、つまようじを刺すなどして乳首部分の穴の大きさを少し大きくしてあげましょう。それでも子猫がミルクを飲まない場合、スポイトを使って少しずつ子猫の口の中にミルクを垂らしてあげてください。乳首の穴は、大きくし過ぎるとミルクの出る量が多くなり過ぎて、これもまた上手く飲めない原因になります。つまようじは少しずつ挿して、穴を大きくするのは少しずつにしてください。
排せつに問題がある場合
子猫は生まれて数週間は自分の力でまだ排せつが上手にできない場合があり、お腹の中に便が溜まっている状態だと、ミルクを飲まないことがあります。
母猫は子猫のお尻を舐めて排せつを促してあげますので、人間の手で排せつを助けてあげる場合は、柔らかい布やティッシュに温かいお湯を浸し、軽く子猫のお尻にトントンと刺激を与えてあげましょう。
人工のミルクを飲ませている子猫はうんちの量も多くなるのが普通です。排泄を助けてあげているうちに自分からするようになる場合が多いので、排せつに問題がありそうなときは手助けしてあげてください。
子猫がミルクを飲まない場合は飲ませ方を変える
子猫がミルクを飲まない時、意外と多いのが人間の赤ちゃんのように抱っこしてミルクを飲ませている事が原因になっています。子猫はその体勢ではなかなかミルクを飲まないんです。
そもそも母猫からお乳をもらう時、子猫は四つんばいの格好でお乳を飲みます。この格好と同じ姿勢で飲ませてあげないと、子猫はミルクを飲まない場合があります。
また、仰向けでミルクを飲ませると間違えて気管に入ってしまう危険もあるので、うつぶせの状態でミルクを与えるようにしてください。
子猫がミルクを飲まない場合は温度をチェック
- ミルクの温度
- 部屋の温度
- 子猫の体温
子猫がミルクを飲まない場合、チェックしてみなければならない温度が三つあります。それはミルクの温度、部屋の温度、子猫の体温です。
子猫にミルクを与える際に、なかなか飲まない場合はちょっとだけ口元にミルクを垂らしてやるのですが、その時に手間取ってしまって冷めてしまったミルクだった場合は、子猫がミルクを飲まない場合があります。
ミルクの適温は37度~38度くらいで人肌くらいにしてください。冷めてしまった場合はお湯の中に哺乳瓶を入れて温めてから再度チャレンジしてみましょう。温め過ぎてミルクを熱くしてしまわないように、注意してください。
それから、部屋の温度は子猫にとって適温となっているでしょうか?特に冬場は室温が下がりがちですが、子猫を飼っている場合は25度を目安に室温を上げてあげましょう。
急に寒くなったり暖かくなったりするのも、子猫にとってあまり良くありません。体温の調節機能が未熟なので、いつでも暖かい環境にしておいてあげてください。室温が低い事ですぐに体調を崩してしまい、子猫はミルクを飲まないようになってしまいます。室温をあげるだけではなく、低温やけどを起こさないように対策をして湯たんぽやカイロで子猫がいる場所を温めてあげてください。
そして、子猫の体温を下げないようにしましょう。成猫の場合平熱は38度台ですが、子猫はそれよりももう少し高めで39度を超えることもありますです。体温が下がってしまっていることが原因で、子猫がミルクを飲まない場合があるので、気を使ってあげてくださいね。
まとめ
子猫がミルクを飲まない時、焦らずに落ち着いてここに書いてある事を一つ一つチェックしてみましょう。子猫がミルクを飲まない原因がきっと分かるはずです。
ただ、ここでご紹介した方法を試しても子猫がミルクを飲まない場合は、何らかの病気になっている可能性もあるので病院で診察してもらうようにしましょう!
このような工夫をしてみても子猫がミルクを飲まない場合、すぐに動物病院に連れて行ってください。ミルクを飲めない時間が長くなれば子猫は低血糖を起こし衰弱していきます。病院でミルクを飲ませてもらったり点滴をしてもらったりして低血糖を防ぎましょう。と同時に、ミルクを飲まない、飲めない原因が分かることもあります。