猫の楽園『マルタ島』地中海の美しい島で猫に出会えるスポット5選

猫の楽園『マルタ島』地中海の美しい島で猫に出会えるスポット5選

猫の楽園といわれるマルタ島。ここで猫たちはどのような暮らしをしているのでしょう。そして、マルタのどこに行けば猫に会えるのでしょうか。今回は猫に出会えるスポットと、マルタの猫事情についてご紹介いたします。

猫に会いたければここへ行こう!!マルタの猫スポット5つ

マルタ島

今では「猫に会えるツアー」が企画されるほど、猫好きさんに人気のマルタ島。地中海の中心に位置する小さな島ではどんな猫に出会えるのでしょうか?ここでは、猫に出会いやすいスポットを紹介いたします。

1.インディペンデンスガーデン(スリーマ)

大きな猫のオブジェ

スリーマの海岸沿いにある公園です。目印は何といってもこの大きな猫のオブジェ。派手な服装の猫ですが、街の景色を壊すことなく馴染んでいます。そしてここは、オブジェだけではなく本物の猫にも会えるスポットになっています。

公園内のベンチには、ボランティアさんがキャットハウスも設置しているため高確率で猫に出会うことができます。中には人懐っこい猫もいて、一緒にベンチに座ったり、撫でさせてくれる猫もいます。

2.海岸付近

海を眺める猫たち

海岸を歩いてみても猫たちに遭遇することができます。釣り人たちの魚を狙っているのでしょうか。海辺を散歩している猫にも出会えることがあります。美しい海を見ながら猫を探してみるのも楽しいかもしれませんね。

日本の「猫島」と呼ばれる島でも見られる光景ですが、マルタでも船の近くに猫たちが集まるようです。船を見送る猫や、帰りを待つ猫、ちゃっかり一休みする猫までユニークな猫たちが思い思いの時間を過ごしています。

3.ヴァレッタ市街

ベンチに座る猫

マルタでは街中でも猫に出会うことができます。街中のベンチや、カフェなど旅をする中で自然と猫に遭遇できる可能性があります。カフェで街の景色を楽しみながら猫にも出会えたらラッキーですよね。

カフェでくつろぐ猫

4.路地裏

仲良く眠る猫

猫といえば路地裏ですね。マルタでも路地裏には猫のたまり場があります。仲間同士で集まっていたり、車の上で日向ぼっこを楽しむ猫たちがいます。

5.猫の餌場

食事する猫たち

街中の至る所に、ボランティアさんが管理する猫の餌場があります。猫たちは食事をとるために餌場へと集まります。そこへ行けば確実に猫に出会えるでしょう。食事中は無防備になってしまうため、安心して食事がとれるように配慮しましょう。無理に触れ合おうとせずに写真を撮影したり、眺めたりしながら様子を観察してみてください。

マルタ島の猫事情

塀の上の猫

「猫の楽園」と呼ばれるからには、たくさんの猫たちに出会えるイメージが強いと思います。しかし、実際にはそれほど多くの猫たちに出会うことができないそうです。これには次のような理由があります。

猫による糞尿問題

地域猫が多い街で、避けられないのが猫による糞や尿の問題です。ここマルタでもやはり地域猫特有の問題を抱えています。日本との違いは、マルタの夏は乾期といって極端に雨が少ないことです。これにより、汚れが流されることなく留まることと30℃を超える炎天下も相まって、悪臭の原因になってしまうのです。

可燃ごみを漁る猫たち

マルタでは毎日可燃ごみの回収があります。しかも回収場所は自宅の前です。これは一見すると便利なように感じます。しかし、可燃ごみとして出される残飯を猫たちが漁ってしまうのです。家の前が散らかったゴミだらけということもあるそうです。これは、たとえ猫が好きでもうんざりしてしまいますよね。

活躍するボランティアたち

以上のような問題を解決するために、マルタでは地域猫を支えるボランティアたちが活躍しています。主な活動は次のようなものがあります。

  • 猫の保護と里親探し
  • 定期的な餌やり
  • 避妊去勢手術

やむを得ない事情により飼えなくなってしまった猫、路上で事故に遭ってしまった猫などを保護します。そして新たな飼い主さんを探す活動をしています。また、所定の場所で定期的な餌やりの管理をすることでゴミ漁りの対策をしています。

地域猫として生活をする猫も

地域で暮らす野良猫の中には、たとえ保護したとしても、飼い猫として上手に適応できない場合があります。そのため、このような猫には避妊去勢手術を受けさせたうえで、地域猫として面倒をみることがあるのです。日本ではこのような活動をTNR(Trap:捕獲、Neuter:不妊手術、Return:元の場所へ帰す)といいます。マルタでもこれにあたる活動が普及しつつあるようです。

ちなみに活動資金や餌は、募金を募ったりボランティアの協力で賄っています。ボランティアスタッフの中には地元の人以外にも、日本人の受け入れもスタートしたようです。観光や留学に猫のボランティア活動を取り入れる方もいるそうです。

猫と触れ合う際の注意点

人と触れ合う猫

マルタで猫と触れ合う際、以下のようなことに注意しましょう。

  • 人懐っこい猫ばかりではないことを理解する
  • マナーを守る
  • 怪我をしないように気をつける
  • 食事中の猫の邪魔はしない

まずは、たとえ街中で寛いでいる猫に出会っても、皆が人懐っこいとは限らないということを理解しましょう。中には人馴れしておらず、怯えてしまったり警戒してしまう猫もいます。地元の人であればある程度のことは把握しているため、このような猫に触れようとはしないでしょう。だから、街中にいる猫であっても配慮が必要です。

次に当たり前のことですが、マナーは守りましょう。なかなか猫に出会えないからと、人の家の敷地内に侵入したり、危険な場所へ立ち入らないようにしましょう。そして、地域の猫ボランティアさんの迷惑になるような行動は控えましょう。たとえば無断で餌を食べさせたり、人の食べ物を身勝手に食べさせてはいけません。また、猫の餌場で食事をする猫の邪魔もしないように気をつけましょう。

最後に、くれぐれも怪我には気をつけてください。猫が拒否すること、猫と街の風景のインスタ映えを狙った無理な撮影など、猫に負担のかかる行動から怪我に繋がるような行動は控えましょう。猫に引っ掻かれたり、噛まれる原因になり得ます。このような傷は、思いもよらぬ感染症を引き起こすこともあるのです。

まとめ

塀の上を散歩する猫

マルタ島は「猫の楽園」と呼ばれていますが、街の猫事情により必ずしも会えるとは限らないようです。猫に遭遇しやすい時間帯としては夏場は涼しくなる夕方、冬場は陽の当たる日中の時間帯が狙い目になります。マルタにお出かけになる際は、時間帯やスポットなどを参考にしてみてください。

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