1. 食中毒
フードが品質低下を起こすと食中毒になる危険性があります。特に気をつけたいのは、ウェットフードの場合です。夏場は十分に気をつけた方が良いでしょう。
猫が残した、もしくは口をつけないのならすぐに廃棄した方が無難です。そのままにしておくと黄色ブドウ球菌やボツリヌス菌などが繁殖してしまう可能性が。万が一食中毒が起きてしまった場合、下痢、嘔吐、腹痛などの症状が現れます。
体力がない子猫や老猫の場合は命に関わる危険性もあります。十分に気をつけてあげてください。
2. 酸化が良くない
フードの品質低下で良くないのが「酸化」です。風味が変わって猫の食いつきが悪くなるだけでなく、フード内の脂肪が悪玉コレステロールの原因となる過酸化脂質に変化してしまいます。
すると猫の血中コレステロールが増えてしまうので、動脈硬化やガンの発症リスクが増えることになるのです。アレルギーの原因となることもありますし、老化を早めることになる場合も。
何より、酸化したフードは匂いも変わってしまうので猫が食べたがらないでしょう。嗅覚が優れているのですぐに分かってしまうのです。特に食べ物にこだわりがある場合は絶対に食べない!と強行な姿勢を示すことも。
3. 虫がわく
キャットフードを放置しておくと「カツオブシムシ」「タバコシバンムシ」などがわいてしまうことが。万が一フードに混入して猫が食べてしまったら…。特に害はないらしいですが、それでも飼い主さんとしては良い気分はしませんね。
これらの虫とフードの品質低下を防止するためにも、密閉して保存するのが望ましいです。フードのパッケージに入れっぱなしだと普段は口をきちんと閉じていても、ご飯の時間ごとに袋を開閉する必要がありますし、袋の中に残った空気で酸化が進んでしまいます。ですから、密閉できる容器を用いて保存することをオススメします。
4. 食べてくれなくなる
フードが酸化などで品質低下を起こすと、匂いがしなくなって風味が変わります。つまり美味しくなくなってしまうのです。するとかなりの確率で猫が食べてくれなくなります。美味しい匂いも味もしないし、健康リスクの心配があるフードを無理やりに食べさせるのは可哀想です。
しかも、ご飯を食べなくなることで猫の体にも不調が起きてしまうでしょう。万が一3日以上食べないと、肝リピドーシスのリスクが高まります。肝臓に脂肪が溜まってしまい機能障害を起こしてしまうのです。さらに食欲不振が進み、黄疸が出たり、最悪の場合なくなることもあります。食欲不振には注意が必要です。
5. カビる
フードにカビが生えてしまうことも。菌が作り出したマイコトキシンという毒素が含まれる可能性がありますので、大変危険なのです。猫はこの毒素に敏感なので、腸内で出血が起きたり潰瘍ができたりしてしまうかもしれません。
特に夏場はフードが痛みやすいですので、放置することは避けましょう。ウェットフードはもちろん、ドライフードであっても安全とはいえません。猫が残した場合はそのままにせず、すぐに廃棄してください。なるべく残りが出ないように少量ずつ与えるのが良いかもしれません。
まとめ
いかがでしょうか?フードが品質低下を起こすと、猫の健康にとってものすごい害があります。怖くなってきますね。今一度フードの保存方法について見直して、愛猫が安全で美味しいご飯が食べられるようにしてあげたいものです。