YouTubeチャンネル「つむはち / Hachi & Tsumugi」に投稿されたのは、飼い主さんの愛猫「つむぎ」ちゃんを保護してから1年が経ったことを記念した動画でした。
たくさんの人の優しさに救われ、美しい「べっこう猫」へと成長を遂げた猫の記録は、YouTubeでは259万回以上再生され、3000件を超えるコメントも寄せられています!
消防士さんの手も借りて救助された子猫
飼い主さんの元へ来て1年が過ぎ、無事にうちの子記念日を迎えたのは、べっこうのような美しさがあるサビ猫のつむぎちゃん。子猫だったつむぎちゃんが保護されるまでには、多くの人の優しさが関わっていました。
梅雨の時期のある夜、飼い主さんは、どうやって入り込んだのか高速道路に取り付けられたネットの内部で鳴いている子猫を見つけます。
しかし、高所にあるその場所は、飼い主さんたちにはとても手が届きません。野良猫の救助もしてくれるのか不安に思いつつ、消防に連絡してみると、最終的には5人がかりで子猫を助け出してくれました。
消防士さんは「よう頑張ったな」と声をかけ、怯えて鳴く子猫を袋に入れてから飼い主さんに引き渡し、「可愛がってあげてください」と伝えます。
連れ帰って初めてその姿をはっきりと見た飼い主さんも、袋の中で縮こまっていた子猫に優しく「大丈夫よ」「頑張ったね」と話しかけてあげました。
消防士さんたちが放水作戦で助けてくれた子猫は、救助直後とあって体も濡れていたため、櫛で毛をといてタオルにくるみ、水気を拭き取ります。
最初は震えていたものの、膝の上に乗せてなでてあげるうちにだんだんと子猫は落ち着いた様子で、和らいだ表情になりました。
子猫をよく見ると、あごには擦り傷も。飼い主さんは、子猫が高速道路上の車の走行音や、強い風、独りぼっちの不安から、どれほど怖い思いをしていただろうと思いをはせます。
飼い主さんの元でやっと一安心
子猫が落ち着いた頃合いを見て、ふやかしたカリカリのご飯をあげてみると、最初は遠慮がちだった食べっぷりがすぐに勢いの良いものに変わりました。
少なくとも丸1日以上高速道路下にいたであろう子猫は、お腹もぺこぺこだったはず。「ニャー」と鳴きながらおいしそうに食べる様子に、飼い主さんも一安心です。
保護してから1週間ほどは、夜中も鳴いていたつむぎちゃん。
当初は、飼い主さんのお家に先住猫がいたこともあり、里親を探すつもりでいたのですが、消防士さんや近所の優しいご夫婦、飼い主さんたちみんなでつむいだ縁から、子猫は飼い主さんの家族となりました。
つむぎちゃんという名前の由来も、「これからも色んな縁や絆を紡いでほしい」という想いを込めてつけられています。
先住猫の「はち」ちゃんもすぐに子猫に興味を示し、病気の検査が終わるまでの約2週間、早く直接会いたい!とキャリーやソフトサークル越しにじーっと見つめてアピールしてくれていました。
最初はあんなに怯えていたつむぎちゃんですが、保護して2日目にはお腹を見せてゴロゴロとのどを鳴らしたり、腕枕でくつろいだりと、飼い主さんたちの優しさに早々に心を開いてくれたそう。
心から甘えて過ごせる居場所だと感じ、つむぎちゃんもほっとしたのかもしれません。
先住猫とも仲良しに!幸せに暮らす日々
よく食べ、順調に隔離期間を終えた後は、先住猫のはちちゃんとも無事に直接会うことができました。
子猫との触れ合いを待ち望んでいた素振りだったはちちゃんは、すぐにつむぎちゃんにとって良い遊び相手となり、優しい姉猫として活躍してくれます。
飼い主さんにとって、小さな子猫だったつむぎちゃんは、かけがえなのない愛らしい存在としてすくすくと成長しました。1年が経って、「大きくなったね」と飼い主さんも感慨深いようです。
保護直後は気づいていなかった、左目の上のハートマークにも見える模様は、つむぎちゃんのチャームポイント。よくおしゃべりし、元気いっぱいに1年を過ごしてくれました。
つむぎちゃんは今も、姉猫や飼い主さんに見守られながら、安心・快適なお家の中で伸び伸びと暮らしています。
こちらの投稿には、『世の中まだ捨てたもんじゃないなぁ』『消防士さんの優しさ、保護してから安心させるために声をかける飼い主さんの優しさに感動しました』『小さな命を見捨てない人がこんなに沢山いる事が凄く嬉しい。この動画に出てくる全ての人達と仔猫にありがとう、って言いたい』などの称賛の声が多く寄せられました。
つむぎちゃんが飼い主さんの元に保護されてからの幸せな日々は、他の投稿からもご覧いただけます!ぜひチェックしてみてくださいね。
つむぎちゃん、はちちゃん、飼い主さん、この度はご協力いただき誠にありがとうございました!