屋根の雨どいにたった1匹でいたところを保護された子猫。つくしちゃんと名付けられ、飼い主さんや先輩猫たちに見守られながら、よちよち歩きだった子猫はこんなに大きくなりました!
生後約2週齢で保護されてから、1歳になるまでに飼い主さんが撮りためた愛情たっぷりの記録動画は、YouTubeで223万回以上再生され、250件以上のコメントが寄せられています。
1歳の記念日!みんなに愛された子猫が大きくなるまで
2019年の5月19日のこと、母猫に置いていかれてしまったのか、カラスに運ばれてきたのか、屋根の雨どいにたった1匹でいた子猫が飼い主さんのお家にやって来ました。
体や顔は汚れ、まだよちよち歩きしかできない体重わずか200gの小さな赤ちゃん猫です。
保護してすぐは不安そうな様子で、母猫を探すかのように鳴いていた子猫でしたが、飼い主さんに優しくなでてもらい、おいしいミルクをたっぷり飲ませてもらううちに、少しずつ甘えた表情を見せてくれるようになりました。
つくしちゃんと名付けられた可愛い子猫に飼い主さんの心はがっちりとつかまれ、3~4時間おきのミルクも苦にならないほどだったそうです。
次第につくしちゃんは、兄猫・姉猫たちがいるお家の中で、日向ぼっこや飼い主さんの腕の中でくつろいだり、グルーミング(毛づくろい)や離乳食にも挑戦するなど、1つずつステップを踏みながら新しい環境に馴染んでいきました。
遊んで、寝て、兄猫・姉猫を観察して学んで・・・と日々を過ごす中で、体も少しずつ大きくなり、できることもどんどん増えていきます。
ひとり遊びや、おもちゃを使っての楽しい時間の作り方、そして自力ではできなかったトイレも、5月の末にはできるようになりました。ただし、トイレの場所を間違えてしまったのは、勉強の余地ありです。
この頃には、やんちゃな子猫のつくしちゃんを見守るように、先住である兄猫・姉猫たちが母性を発揮してくれるようにもなります。
中でも、つくしちゃんと同じ柄のイヴちゃんは、まるで母猫のようにつくしちゃんをお世話してくれました。
お家に来て2週間が経つ6月のはじめには、同じ年頃の子猫が保護され、良き遊び友達となります。
体格もつくしちゃんと同じくらいだったため、成猫で落ち着きのある先住猫たちとはまた違った存在となり、楽しく遊ぶことができました。
愛情いっぱいに見守られながら、つくしちゃんは気ままに過ごします。
何にでも興味を示す子猫らしさ全開で、お家の中で新たなおもちゃ・遊び方を見出して満喫したり、兄猫・姉猫たちのそばでくつろいだり・・・。
6月の半ばにもなれば、よちよち歩きだったつくしちゃんも、高さのあるソファーにピョンと飛び乗れる筋力もつき、下手っぴだった固形のご飯もお皿から上手に食べられるようになりました。
7月の上旬にはのどの炎症で体調を崩し、少し心配なこともありましたが、その後はお薬をしっかり飲んで約2~3ヶ月で無事に回復。
その間も、やんちゃ度に磨きをかけつつ、ずっとお世話をしてくれたイヴちゃんが大好きなのはもちろん、他の兄猫・姉猫たちの行動も近くでたくさん見て、いろいろな勉強をしていたようです。
そして、つくしちゃんは先住猫たちにお世話されるだけでなく、後からやって来た他の保護子猫たちのお姉ちゃんの役割もこなしてくれました。
兄猫・姉猫たちに教えてもらったことを、後輩猫に上手に伝えられるほどの成長も遂げていたようです。
生後3ヶ月齢を超えた8月には、体の大きな先住猫にも負けずに、お気に入りの居場所であるハンモックを巡るプチバトルを繰り広げたことも。
手のひらにおさまるくらいだったつくしちゃんが、成猫とも渡り合えるくらい成長できたことは、野良猫のままであれば難しかったかもしれません。時にはいたずらをするのもご愛敬です。
つくしちゃんよりも後の8月末にやって来た子猫たちの中には、同じエリアで保護され、似た顔つき・月齢であったことから、恐らくつくしちゃんの兄妹ではないかと推測できる子たちもいました。
9月の上旬には里親さんの元へ旅立ったためお別れとなり、少し寂しそうな様子もありましたが、たくさん遊び、おいしいおやつを食べながら、飼い主さんや、兄猫・姉猫たちと過ごしたおかげで、寂しさも徐々に解消できたようです。
先住猫たちと窓際で「にゃるそっく」にいそしむも、先輩がまじめにしてくれている安心感からか、つくしちゃんはよそ見をしてちょっぴりサボり気味な日も。
誕生日の主役である先住猫より先にケーキを食べるなど、おちゃめな一面を見せたこともありましたが、つくしちゃんのそんな一面もみんながどっしり構えて許してくれます。
また、11月末には避妊手術を受け、傷口がくっつくまでエリザベスカラーを着けたことから、自分で毛づくろいができない不自由さがありましたが、ここでも母猫代わりのイヴちゃんが手伝ってくれました。
ハロウィンやクリスマスといった季節ごとのイベントも、猫服や特別なディナーを通じて、みんなで楽しんだ1年。
お正月以降も、飼い主さんが買ってきてくれたお守りをすぐさまおもちゃにして遊んだりと、可愛いいたずらっこは健在です。飼い主さんの目の前で引き出しをがさごそとあさるなど、大胆ないたずらの瞬間もありました。
けれどもこれも、保護されたばかりの小さな体ではできなかったこと。すくすくと育ってくれたからこその微笑ましい困りごとです。
抱っこよりおんぶ派のつくしちゃんは、本来なら不安定なはずの人の背中でも、のんびりくつろぎます。
思う存分甘えられる相手である飼い主さんの背中に乗って、つくしちゃんも満足そうなお顔です。
そして2020年の5月、つくしちゃんは無事に1歳になりました。ここまで立派に成長できたのも、飼い主さんや兄猫・姉猫たちが愛情をそそいでくれたおかげです。
わずか200gだった体重も、現在は4.1kgに!これからも幸せな日々をみんなと過ごしてね。
つくしちゃんの1年間の成長物語を記録したこちらの投稿には、『つくしちゃんが幸せになれて嬉しい』『猫さんが1歳を生き抜くって事は凄い事なんですよね。我々の一年とは違いますから。おめでとう』などの祝福の声がたくさん寄せられています。
また、『主さんの心の優しさが動画を通じて伝わってきました』『素敵な成長記録』『つくしちゃんの可愛いところが全部分かる動画を見れて、とても幸せな気分になれました』といった、称賛や共感のコメントも多いようです。
つくしちゃんをはじめとした、飼い主さん宅の猫たちの日常風景は、他の投稿でもご覧いただけます。ぜひチェックしてみてくださいね。
つくしちゃん、飼い主さん、この度はご協力いただき誠にありがとうございました!