動物病院病院に行ったら猫が増えてしまった件
ご夫婦で保護猫活動をしている『にこねこ』さん。保護された猫達は『にこねこ保育園』で育ち、優しい里親さんの元へと巣立って行きます。
今回の主役は、度重なる偶然に救われたしめじちゃん。驚きの出会いとほっこりするエピソードをお届けいたします！
タイヤ店に迷い込んだ子猫
どこか不安げに隠れている子猫。ここはコンプレッサーの下、とあるタイヤ店の敷地内です。
母猫とはぐれてしまったのか、かれこれ1週間は店内をさまよっているとの事。店員さんが『にこママ』さんにそう語ってくれました。それにしても、なぜ『にこママ』さんがこの場所に！？
実は、お隣の動物病院に来ていたのです。ちょうど真隣に駐車し、車内で順番待ちをしているところでした。そこに「ミャアミャア」という鳴き声が届き、探しに出たところタイヤ店に行き着いたというわけです。
全ては動物病院が混み合っていたからこその偶然。残る駐車スペースがここだけだったこと、待合室が満員だったことが導いたご縁でした。
『診察』から『保護』へ任務変更！
幸いにも緊急性がなかった園の猫達。ひとまず診察をキャンセルし、捕獲器を取りに自宅へ急ぎます。警戒中のこの子を素手で保護しようとすると、更に手の届かない場所に逃げてしまう可能性があるからです。
“いつもの通院”に訪れたはずが、とんだ珍事件に巻き込まれた『にこママ』さん。しかし、動物病院という場所に縁があるからこその出会いだったのかもしれません。
お鍋が美味しい季節だったので、しめじちゃんと命名されました。
ちなみに、しめじちゃんが保護された時間帯はタイヤ店の営業時間外です。もうとっくに業務が終わっているはずの店員さんがその場に残り、温かく見守ってくださいました。
「あなただったのね！」
どこかに子猫が潜んでいるという噂は、動物病院でも囁かれていました。そして、スタッフ皆が気にかけていたのです。
『にこママ』さんが改めて診察に訪れると、「あなただったのね！」と安堵の声が。数日前からぱったりと鳴き声が途絶えてしまったため、心配だったそうです。
無事だとわかり祝福されるしめじちゃん。運の強さだけではなく、人々を魅了する不思議なパワーがあるのかもしれませんね。
診察もウイルス検査も頑張りました。
タイヤ臭が消える頃には…
母猫を探し、1週間もタイヤ店で鳴き続けていたしめじちゃん。まるで懸命な日々を物語るかのように、被毛にはタイヤ臭が染み付いています。
このにおいが消える頃にはきっと、辛い出来事を忘れて楽しく過ごしていることでしょう。あるいは既に、幸せのステップを踏み始めているのかもしれません。
甘えん坊なしめじちゃんは、『にこパパ』さんの懐の中でベッタリ♡まるでコアラのように密着しています。もう寂しくはありません。不安で鳴くこともないでしょう。
嬉しい「ニャー」の声が、いつの日か優しい誰かの元に届きますように。
まとめ
たくさんの偶然が導いた今回の出会い。保護猫活動をしていると、動物病院を訪れる機会が多いものですが、そこで猫が増えるという出来事は滅多にないはずです。もしかしたら、しめじちゃんは人とのご縁が強い猫なのかもしれませんね。
そんなしめじちゃんとの出会いや動物病院でのほっこりするやり取り、『にこパパ』さんに甘える可愛らしい様子は動画でもご覧いただけます。
※こちらの記事は情報掲載者より許可を得て掲載しております。 掲載者名：にこねこ【保護猫の保育園】
にこねこ【保護猫の保育園】
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