負傷してセンター収容された子猫…苦難を乗り越えつかんだご縁とは?

負傷してセンター収容された子猫…苦難を乗り越えつかんだご縁とは?

センターに負傷した子猫が収容されレスキューしたことで、その猫にとって最高の家族と出会うことができました。そして子猫をセンターに通報した人とつながりました。

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負傷猫とセンターの現実

私がボランティアでレスキューしているセンター(保健所)は、負傷猫が収容されると治療設備がないため殺処分するしかありません。しかし負傷した猫を見つけた人は助けたいと思ってセンターに通報します。

センターは市民から負傷猫がいると通報を受けると捕獲しなければなりません。捕獲して迷い猫として告示期限を設け、その期限内に飼い主さんが名乗り出てこなければいずれ殺処分されます。その間負傷していても治療はできません。

このセンターには治療設備は救急箱と点滴くらいしかありません。告示期限内はなんとか生かしておく努力はされます。しかしそれは抗生剤と点滴くらいです。

負傷猫を助けたくてセンターに連絡するよりも、助けたいのであれば動物病院に連れていき、治療をしてください。

また負傷猫を獣医師会の動物病院に連れて行くと「無料で治療ができます。引き取りましょう。」と言われるかもしれません。それは応急処置だけしてその後センター収容となります。この現実を市民がほとんど知らないのがこの地区の問題だと私は考えています。

通報

ある方が怪我をした子猫を発見しました。

その方は『動物愛護管理センター』に助けてもらおうと通報しました。『愛護』と名前がついているので手厚く治療して里親探しをしてくれる場所だと勘違いしていたそうです。私は実際に通報したご本人から後日そのことを伺いました。

回収

センターは当然、市民から通報された負傷猫を回収しなければなりません。その目的は、衛生上の問題があるという意味での回収です。保護ではありません。

なぜなら動物愛護管理センターは市の行政機関、保健所であり、市役所の保健部所属だからです。

レスキュー

センターの登録団体であるボランティアの私はセンターのホームページに掲示された迷い猫の写真を見てセンターに猫がどういう状態なのか問い合わせました。

すると「前足にかなりの怪我をしている」とのことでした。

それで一時引き出しを申し出て、動物病院に連れて行くことにしました。この場合、医療費はボランティアが出します。

入院

前足は大けがをしていました。手術が必要でした。そのまま入院となりました。

骨盤骨折もしていましたが、それは時間が経ち過ぎており自己治癒を始めていましたのでそのまま安静にすることになりました。

呼びかけ

傷は大きく皮膚が損傷していたため、周囲の皮膚をひっぱっての縫合手術が行われました。抜糸後に退院となります。

退院してセンターに戻すと、治療したからといっても負傷猫のままなので殺処分となる可能性があり、医療をかけた子はその殆どがボランティアが引き出すことになります。

しかし退院しても私に保護する収容場所の余裕が当時なかったため、SNSで必死に呼びかけました。

電話

すると1人の男性から電話がありました。「あまりに痛々しいので助けてあげたい」と。しかしその前に他の方とお話が進んでいたため、その旨を説明したら安心されました。

でも、途中でその話がダメになってしまい再び行き場を失ったため、履歴からその男性にこちらから電話して是非お願いできないかと尋ねました。

男性はいったん家族と話し合うとして返事待ちになりました。その数日後「家族と話し合い、お引き受けさせていただきます。」とうれしいお返事を頂きました。

その後、里親審査として調査をさせていただき、退院後におうちに連れて行くことになりました。

退院

子猫の傷は完治しました。えぐれていた傷が嘘みたいにきれいになりました。避妊、ワクチン、ウィルス検査すべてしました。入院、治療費はボランティアの私が集めた寄付で支払わせていただきました。退院手続きをし、里親様のご自宅に連れて行きました。

小型犬が1匹いました。骨折の件もあり、当面はケージで新しい環境に馴らしていただくことになりました。

通報者

この子猫のことをSNSに投稿したことで、センターに通報した人からメッセージを頂きました。

通報者の方に許可を頂き、その全文を公開させていただきます。

寄付

通報者の方から、当時私が【欲しいものリスト】に載せていた犬猫用のフード等が全て購入され送られてきました。

私がSNSに保護した子たちのことを投稿するのは、現状を知ってほしいからです。その私の思いがダイレクトにこの通報者の方に伝わりました。

ある意味感動を受けました。活動していて、そして現実を投稿していてよかったと思いました。

最後に

私は私の生まれ育った町のセンター(保健所)の現実を知っていただきたくてこの活動を始めました。単に収容された犬猫たちを助けたい思いだけで活動をしているわけではありませんでした。

あまりにセンターの現状を市民たちが知らなすぎる、無関心すぎると感じたからそれをなんとかしたいとこの活動を始めました。

幸い、私はライターでした。SNSを通じてその活動をしていけば、何かこの町の保健所の事情が変わるのではないかと思い、これまで無心に活動を続けてきました。

この子猫は、通報者の勘違いで助けたいのに殺処分されるセンターに収容されました。でも、レスキューし、投稿したことで通報者は自分のセンターへの誤った認識を自覚されました。

正にこれが私が望んだ私の活動でした。それがこうした形で成果が明らかになったことは非常にうれしかったです。でも、まだまだ誤った認識と過度な期待をセンターとボランティアにしている市民がほとんどです。

私は私の生まれ育った故郷の町を、もっと『命に対して優しくなれる町』へと少しでも変えていけたらこの故郷に戻ってきた意味があると考えています。

私が仲間たちと一緒に助けた命は、里親様に出会うことで幸せの階段に踏み出せます。私たちボランティアはその手助けをするために無償で活動をしています。

また私はライターとしてその現状を少しでも多くの方に知って頂く活動を続けています。本当に助けるということがどういうことなのか?この機会に皆様もぜひ考えていただきたいと心から願っております。

ポンちゃん 私の写真から

※この記事はディ・アンク(@diankshimonoseki)の許諾を得て掲載しています。

ディ・アンク

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