ブログで運命を感じた保護猫が家族に…人見知りの子供に起こった変化とは?

ブログで運命を感じた保護猫が家族に…人見知りの子供に起こった変化とは?

最近では、外で暮らしていた猫を保護し、家族に迎える人も増えてきました。飼い主さんと保護猫ちゃん、どのように出会って、どんなふうに共同生活を築き上げているのでしょうか?飼い主さんのリアルな声をお届けします!

【みんなの保護猫物語〜会長ちゃんのお話〜】

ブログで出会った運命の猫ちゃん

保護当時の会長ちゃん

画像提供:@D21nyankoro

キジトラの通称・会長ちゃんと暮らす飼い主さん。

通称ができたいきさつについて、「お預かりボランティアさんは、子どもたちが通う学校のPTA会長さんだったと知り、これは名前は会長しか無いと思ったのですが、子どもたちに却下されてしまい、Twitter上のあだ名として会長にしました。実は、本名は、ボランティアグループさんが付けてくれた、春生まれのお花にちなんでポピーといいます」と教えてくれました。

(以下、記事内では、通称・会長ちゃんでご紹介しています)

小学生の頃、友達の家の軒下に1匹でいた子猫を保護して育てていた経験あったそうで、「子育てが落ち着いたら猫を飼いたいとずっと思っていて、保護団体のブログや市の愛護センターのHPを見ていました」と、小さな頃から猫との暮らしに憧れてきたそう。

その後、なかなかお迎えするまでに至らなかったことについて、「可愛いなと思ってもタイミングが合わなかったり、飼育経験が何十年も前で、先住猫がいない家庭は譲渡会は無理かなと思いつつ、日に日に飼いたいという思いが強まっていきました」と語る飼い主さん。

ある時、会長ちゃんとの出会いに繋がるきっかけが訪れたそうで……!?

「近所にあるボランティアグループのブログで、まだ目の開いていない子猫2匹が保護されたのを見て、もしかしたらこの子がうちの子になるかも!と成長を見守るように、ブログの更新を楽しみに見ていました」と、ご縁を感じたのだとか。

会長ちゃんの成長を見守っていた飼い主さんですが、「2ヶ月くらいに成長した写真を見て、家族が目が大きすぎて怖いなと乗り気でなく、またご縁が無かったかとあきらめていた時に、また子猫が5匹保護され、その数匹が真菌に感染していることがわかり、急遽、会長はお預かりボラさん宅へ緊急避難になりました」と、明かしています。

一度は、会長ちゃんをお迎えすることはあきらめかけていた飼い主さんですが、「そのボランティアさんは、ほぼ毎日のようにTwitterをアップしており、この子があの目の大きかった子?って思うくらい可愛くて可愛くて。毎日Twitterを見ているうちに、家族みんな受け入れたい気持ちになり、勇気を出してボランティアグループに連絡してみると、近々、譲渡会があるとのことで、早速、予約して娘と見に行きました」と、心がかたまったそう。

譲渡会には、10匹くらいの保護猫ちゃんたちがいたそうで、「他にも可愛い子猫はいましたが、娘が会長一筋。その場で会長のみ希望と記入して返信を待ちました」と教えてくれました。

3人目の子供になった会長ちゃん

ドア越しに遊ぶ会長ちゃん

画像提供:@D21nyankoro

無事にトライアルが決定し、お家にやって来た会長ちゃんは、「いざ我が家に会長が来ると、すんなりキャリーケースから出てきて、家の中を探索し始めました。唯一いた、もう1匹の兄弟は保護して早々に亡くなってしまい、一人っ子で育てられたせいか人間には怖がることもなく、シャーもほとんどありませんでした」とスムーズに慣れてくれたそう。

ボランティアグループの代表の方が帰られた後は、「ウォーターサーバの後ろに隠れてしまったりもしましたが、猫じゃらしで誘導すると出てきて、抱っこで娘のベッドに連れていくと、娘と一緒にお昼寝したりと、とてもお利口さんでした」と新しい環境が気に入った様子だったという会長ちゃん。

一方で、大変だったところもあったそうで……!?

飼い主さんによると、「小さい頃から離乳が進まなかったり、偏食だと聞いてはいましたが、本当にあまり食べなくて…色々な餌を試しましたが、少しだけ食べて、違う違うと砂をかくような仕草をして、そっぽ向いたりしていました」とご飯での苦労があったそう。

この時の心境について、飼い主さんは、「うちの子どもたちも離乳食の頃は苦労しただけに、3人目の子?みたいな感覚で楽しみながらトライアルを楽しみました」と明かしています。

困難を乗り越え「家族」に!

会長ちゃんとのエピソードで印象に残っていることについて、「トライアル最終日間近に、娘と私がコロナに罹患してしまった」時のことを教えてくれた飼い主さん。

当時の状況について、「代表の方に連絡しましたが、人から猫に移ることはほぼ無いからそんなに神経質にならなくても大丈夫よとお言葉をもらい、数日は会長は私と娘のいる部屋には入れず、ドア越しで遊びました」と明かしています。

さらに、「濃厚接触者で家族みんな自宅待機でしたが、会長も家族みんなとずっといれて、安心して過ごすことができ、私たちもストレス溜まることなく過ごすことができました」と語る飼い主さん。

その後、「翌週からみんな学校や仕事でお留守番する時間もありましたが、とても賢い子で、家の中を荒らすことなく、お昼寝をしながら待っていてくれました。今では帰ってくるとニャ〜ンと鳴きながら、玄関に迎えに来てくれます」と、会長ちゃんは、すっかり家族の一員になっているようです。

娘さんに起こった変化とは?

娘さんの撮影される会長ちゃん

画像提供:@D21nyankoro

会長ちゃんをお迎えしてから、「家族みんな会長に夢中になり、ぶっきらぼうな主人でさえ虜にしてしまうほどの可愛さです。家族みんな今まで以上に優しい気持ちになり、会話も笑顔も増えたように思います」とた語る飼い主さん。

娘さんにも変化があったそうで……!?

「人見知りの娘もボランティアグループの存在を知り、いつかお手伝いにも行きたいし、お預かりボランティアもしたいと、お小遣いを出して、ボランティアグループに餌の寄付をするほどです。会長の御陰で、家族みんな成長中です」と教えてくれました。

猫との暮らしについて

抱っこされる会長ちゃん

画像提供:@D21nyankoro

猫との暮らしについて、「頑張って育てても猫の命は人間より短いです。今は子猫で活発で一緒に遊んだりと、とても楽しんでいますが、いつか高齢になりお世話が大変になることもあると思います」と語る飼主さん。

さらに、「まだ出会って数ヶ月なのに、たくさんの幸せを感じることができ、一緒に育てていくなかで、子どもたちも命を大切にすることを自然と勉強させてもらえると思っています」と、温かいメッセージを送ってくれました。

会長ちゃん、飼い主さん、素敵なエピソードをシェアしてくださり、本当にありがとうございました!

※この記事は、取材協力者さまのご了承をいただいたうえで制作しています

取材・編集/ねこちゃんホンポ編集部
ライター/藤みと

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