「猫を保護した」家族から突然の連絡…子猫の可愛い“全力抗議”にほっこり♡

「猫を保護した」家族から突然の連絡…子猫の可愛い“全力抗議”にほっこり♡

最近では、外で暮らしていた猫を保護し、家族に迎える人も増えてきました。飼い主さんと保護猫ちゃん、どのように出会って、どんなふうに共同生活を築き上げているのでしょうか?飼い主さんのリアルな声をお届けします!

【みんなの保護猫物語〜はるちゃんのお話〜】

トラックの荷台から2匹の子猫を保護

生後間もないはるちゃん

画像提供:@vDPi3lzXdcj7iR7

はるちゃんとの出会いは、2020年9月19日のこと。飼い主さんによると、その日の朝、ご実家のお母様から「姉が猫を保護して動物病院に行っている」と連絡があったそう。

飼い主さんは、「前日、18日の朝9時頃、我が家の軽トラックを近所の自動車屋さんにリコールために預けていて、今朝になって、その荷台から目も開いていない子猫が2匹発見された」ことを知ります。

どうやら軽トラックを預ける前に、野良猫ちゃんが荷台で出産、子育てをしていたことが判明。車屋さんも猫の鳴き声は聞こえていたようですが、まさか荷台にいるとは思ってもみなかったようです。

母猫と離れてしまった子猫たちは、おそらく24時間、何も口にしていない状態だったようで、「私の姉が2匹の子猫を動物病院に連れて行き、生後3日の体重130gの女の子たちであることが判明しました」と、ようやく少しずつ状況がつかめてきたといいます。

獣医さんからは、子猫たちが生き延びることができたのは2匹一緒で体温が保てたから、1匹だったら助からなかったかもしれないと言われたそう。

すでにご実家には、ワンちゃんやインコちゃんがいるため、さらに猫ちゃんをお迎えすることが難しいと考えた飼い主さんのお姉様。

獣医さんに、子猫たちは外に戻せるものか、また病院で里親さんを探してもらえるものか尋ねると、「秋に生まれた猫は野生では死んでしまうことが多い。ノミだらけだし、野生に戻したところで母猫が必ず育てるとは言い切れない。今日からあなたがお母さんですよ」と告げられたといいます。

それを聞いたお姉様は、「すっかり2匹のお母さんになり、無事に成長し、飼い主を見つけるまで頑張ろうと思った」そうです。

生後4週間のはるちゃん(左)

画像提供:@vDPi3lzXdcj7iR7

その後、飼い主さんは、すぐにご実家へ出向き、2匹の子猫ちゃんと対面したそう。

当時の様子について、「こんなに小さな猫を実際に見るのは初めてで、生後3日の目も開いていない、ミーミーと鳴く2匹を、そーっと持ち上げて手のひらで包みました。持っているかわからないくらいの軽さで、触ったら壊れてしまうのではないかヒヤヒヤしていたのを覚えています」と、振り返る飼い主さん。

「2匹の体の白黒の模様はほとんど同じで、鼻の色だけが白と黒と違っていたので「シロタン・クロタン」と呼ばれることになりました。家族全員でこうでもないああでもないと言いながら哺乳瓶でミルクをあげたりおしっこをさせたりと、バタバタしながらもとても楽しい幸せな時間でした」と、力を合わせて子猫ちゃんの育児がスタート!

3時間おきに哺乳瓶でミルクをあげる日々が始まり、「私も目が開きそうとか、少し大きくなったからと、その都度、仕事帰りに実家に立ち寄り、母に「こんなに実家に帰ってきたこと今までなかったよね」と言われながら、わずかばかりのお手伝いをしました」と、子猫ちゃんの成長を見守っていったそう。

その後、「実家の家族全員で協力して2匹は無事に大きくなり、2ヶ月経った頃、クロタンは知り合いのお家に、私たち夫婦の家にはシロタン(現:はる)が来ることになりました」と、それぞれの猫生を歩むことに。

はるちゃんの名前について、「秋生まれなのに「はる」という名前は、秋生まれの野良猫は死んでしまうことが多いと聞いて、春に生まれた子と同じように無事に育って欲しいという思いが込められた名前」と、教えてくれました。

新生活スタート!!初日から〇〇♡

生後4ヶ月頃のはるちゃん

画像提供:@vDPi3lzXdcj7iR7

住み慣れたご実家を離れ、いよいよ飼い主さんのお宅に出発する日がやってきたはるちゃん。

何か察するものがあったのか、「しばらく車を走らせたところで、ミーミーと大きな声で鳴き出してしまいました」と、飼い主さんが当時を振ります。

思わず「慣れてくれなかったらどうしよう」と不安になったそう。

しかし、予想外の展開を迎えたそうで…!?

はるちゃんは、キャリーバッグから出ると、「心配をよそに、まるでもともと自分の家だったのかと思うくらい堂々とくつろいでいました」と思いのほかすんなりとお家に慣れてくれたようです。

飼い主さんは、「私が時々お世話をしていたのを覚えていてくれたのか、それとも姉と私は声が似ていると言われるので、もしかしたら私の事を姉と思って、人見知りをせずに済んだのかもしれません」と考えているそう。

それ以降も、「私が横になるとお腹の上に乗って喉をならしたり、初日から一緒に寝てくれたりと、慣れてくれないかもしれないという面では、全く困ることはなかったです」と明かしています。

こうして順調にスタートした、はるちゃんとの新生活。ただ、はるちゃんのある行動には戸惑ったといいます。

飼い主さんによると、「朝になるとザラザラの舌で人の顔をなめてきたり、私の鼻の穴に顎を入れてきてそのまま鼻をカプッとかみついてくるのには痛くて困りました」と、甘えん坊ぶりをフル発揮するはるちゃん。

「かわいいので笑いながら「痛い痛い」と言ってしまう」と、飼い主さんとラブラブの関係になったようですよ♡

甘えっ子から一変!?ツンデレさんに

生後4ヶ月頃のはるちゃん

画像提供:@vDPi3lzXdcj7iR7

初日からよく甘えていたはるちゃん。

生後10ヶ月頃から性格に変化があらわれたそうで、「ツンが多めのツンデレ猫です」と語る飼い主さん。

「子猫の時は「膝にのりたい・抱っこして!着ている服の中に入りたい!」と鳴くことが多かったのですが…今では抱っこは苦手、ほとんど膝にはのりませんし、服にはもちろん入らなくなりました」というエピソードも明かしてくれた。

はるちゃんの変化に、飼い主さんは、「大人になったのかな」と感じているようです。

それでも、1日の中で“デレ”の瞬間があるそうで、「朝方になると「ち~」とかわいい声で鳴き、布団に入れろと催促して入り込み、毛布をフミフミ、喉をゴロゴロ鳴らし、満足そうな顔をして、こちらも大変幸せになります」と、やっぱり、はるちゃんは飼い主さんに甘えるのが大好きなようです♡

寝転ぶはるちゃん

画像提供:@vDPi3lzXdcj7iR7

成長と共にツンデレ猫に転身したはるちゃんですが、飼い主さんのお出迎えは積極的なようで、「帰宅時には床にゴロンゴロンと転がって私を迎えてくれます」と熱烈な歓迎を受けるのだとか。

さらに、「その後、お尻を向けてくるので、お尻とんとんをすると喉をゴロゴロと鳴らし、10分ほどそのままでリラックスした顔をしてくれます」と、楽しい日課になっているそう。

実は、はるちゃん。お尻トントンにまつわる特技あるそうで……!?

「いつもお尻とんとんをする椅子が決まっているのですが、その椅子の座面をたたきながら「おいで」と言うと、一目散に走ってきて椅子に飛び乗ります」と、飼い主さんとのコミュニケーションもばっちりなはるちゃん♡

また、「ちょっとわがままで、要求がある時はニャオーンとちょっと偉そうに大きな声で鳴きます。一番の要求は、寝る前に私が一息ついてテレビを見ていると「暇でしょ!遊んで!」と言わんばかりにニャオンニャオン鳴きます。猫じゃらしを取り出すと目を輝かせてじゃれついてくるのがたまらなく可愛いです」と教えてくれました。

みつめるはるちゃん

画像提供:@vDPi3lzXdcj7iR7

天真爛漫で、自分の気持ちを伝えることが上手なはるちゃん。子猫時代にイタズラをして叱られた時は、飼い主さんも驚くような反応を見せたそう。

飼い主さんによると、「まだ子猫の頃、調理台の上に乗るようになってきて、猫が食べてはいけないものなど置いてあることもあるので危険だと思い、ちょっときつめに「乗っちゃダメ!」と叱ったこと」があったのだそう。

すると、はるちゃんは、「「はっ」と目を見開いてびっくりした後ムッとした顔をして台からぴょんと飛び降り、部屋の隅の植物の鉢の後ろに隠れ、顔を半分だけ出しながら「うみゃうみゃうみゃうみゃうみゃ!」と今まで聞いたことがないような声で、私に文句を言ってきました(笑)。いかにも怒っているという顔で私の目を見ながら2分ほどは怒っていました」と、飼い主さんに抗議をしたのだとか。

飼い主さんは、「小生意気なその様子がかわいくてかわいくて思わず笑ってしまいました。それ以降は1回も見たことがないので、貴重な思い出です」と、懐かしく当時を振り返っています。

はるちゃんが教えてくれたこと

はるちゃんの手

画像提供:@vDPi3lzXdcj7iR7

はるちゃんのありとあらゆる姿が可愛いと語る飼い主さん。

「今では、はるがいなかった生活をどう過ごしていたのかわからないくらい、大事な大事な家族です」と、はるちゃんへの愛で溢れた生活を送っているのだそう。

「仕事でいやなことがあったときも、慰めてくれるということはないのですが(笑)、いつも通りでいてくれるからこそ、心が安らぎます」と、はるちゃんの存在は大きいといいます。

また、はるちゃんとの生活をきっかけに、飼い主さんの考え方に変化があらわれたのだとか。

「はるを見ていると、人生は色々と思い通りになることばかりではないけれども、あまり先のことを気にせず、休む時は休む!ということを教えてくれている気がします」と語ってくれました。

猫との暮らしについて

りりしいはるちゃん

画像提供:@vDPi3lzXdcj7iR7

猫がいる暮らしについて、「はるが家にいると思うだけで、職場から帰るのが楽しみになったり、帰って掛布団がへこんでいて「ここで寝ていたんだな」と考えただけでほっこりしたり、ただあくびをしているというだけで笑ったりと、幸せそのものだと思います」と語る飼い主さん。

はるちゃんについて、「どうしても猫を飼いたいと探していたわけではなく、偶然、実家で猫を保護したという縁で我が家に迎えたはるですが、幸せを運んできてくれた大事な存在です。これからも大切にしていきたいと思います」と、温かいメッセージを送ってくれました。

はるちゃん、飼い主さん、素敵なエピソードをシェアしてくださり、本当にありがとうございました!

※この記事は、取材協力者さまのご了承をいただいたうえで制作しています

取材・編集/ねこちゃんホンポ編集部
文/めろんぱん

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