【みんなの保護猫物語〜ジロウくんのお話〜】
「保護猫の里親になろう」
画像提供:@hogonekojiro
飼い主さんに、転機が訪れたのは今から2020年11月のことだったそう。
当時のいきさつについて、「保護活動をしている職場の同僚から、保護猫についての深刻な現状を聞かされて、自分にも何かできないかを考えた時、保護猫の里親になろうと思いました」と明かしています。
さらに、「今まで犬や鳥、魚などは育てたことはありましたが、猫は初めてだったので不安でした。しかし、それ以上に、少しでも保護猫活動に貢献したいという気持ちが強かったです。どんな猫でも預かる決意をしたので、年齢や性別などの希望など、全く要望はしませんでした」と心に芽生えた思いに突き動かされたそう。
そして紹介されたのが、ジロウくんだったといいます。預かりさんとの面談やトライアルを経て、お迎えすることに。
飼い主さんによると、「ジロウ」という名前の由来は、3匹兄弟の2番目だからだそうで、保護主さんが名付け親でした。次男として誕生したジロウくんは、飼い主さんと出会った時は、1歳になっていたそう。
名前について、「変えてもいいと言われたのですが、保護してくださった方の気持ちを尊重したいため、ジロウのままにしました」と教えてくれました。
ジロウくんの第一印象は、「最初、保護された方からは、人懐っこいと言われていたのですが、緊張していたのか、静かな様子だったのを覚えています」と教えてくれました。
猫あるある「大運動会」にびっくり
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お家にやって来たジロウくんは、「預かった初日は、キャリーバックの中から出てくることはなく、こちらからも特に刺激はせずに、その日を過ごしました」と少し緊張していたそう。
次の日、ジロウくんに変化があったといいます。
「翌日にはゴハンをあげるとしっかりと完食し、近づいてきて甘えてきました。すごく懐っこい感じで、安心したのを今でも覚えております」と一晩明けて落ち着いてきたのだとか。
また、ジロウくんと暮らし始めて驚いたこともあったそう。
飼い主さん曰く、「猫について全く知識がなかったので、本を買って勉強したこと、甘えん坊すぎて、寝てる時以外はかまってほしいアピールをしてくること、寝ている時に布団の中にもぐり込んでくるため寝返りができないこと」とはじめてのことに戸惑ったこともあったといいます。
特に、「夜中や朝方でも、平気で家の中を走り回り、運動会が始まって睡眠不足になったことです」と猫ちゃんならではの習性に驚かされることもあったそう。
寝ている時以外は甘えん坊♡
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飼い主さんのことが大好きなジロウくんは、「寝てるとき以外は、常にかまってほしいアピールをしてくる甘えん坊さん」なのだとか。
そして、「他の猫ちゃんの動画などを見ると、怒る時には「シャー」とか発声しますが、2年たった今でも一度も聞いたことがないくらい、優しい性格の猫ちゃんです」と飼い主さんもまたジロウくんにメロメロのよう♡
飼い主さんが印象に残っている思い出は、「宅配便が来た時に、玄関ドアから脱走した時のこと」なのだとか。
「久しぶりの世界に戻ったためか、一気に野生猫の目になり、名前を呼んでも全く聞かずにしばらく走り回っていました。あきらめかけた頃に、走り疲れたのか、ゆっくりと戻ってきてくれました。そのままいなくなる猫ちゃんもいる中、戻ってきてくれて嬉しかったです」と明かしています。
当時のジロウくんについて、「あの時の野性的な眼力は忘れられないです。野生で生きていくことの厳しさが伝わってきました」と飼い主さんにとって忘れられない出来事になったそう。
ジロウくんは家族の「赤ちゃん」
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ジロウくんをお迎えする前、家族のムードメーカーだった長女の娘さんが、大学入学を機に、実家を離れることになったそう。
いつもお家を明るい雰囲気にしてくれていた娘さんがいなくなり、「家族の会話も減り、毎日暗い感じが漂っていた」と話す飼い主さん。
そんな中、ジロウくんをお迎えして、ご家族に嬉しい変化があったそう。
飼い主さんによると、「ジロウが来てからは、毎日、色々なことをしでかしてくれるので、家族の笑顔や会話も増えました」と、再び、明るい雰囲気が戻って来たそうです。
ジロウくんは、「慣れないうちは、かまってアピールがしつこいと思ったこともありましたが、今では家族みんなでかまってあげています。赤ちゃんが一人増えた感じでしょうか。苦労よりも癒されることが多いです」と、今ではかけがえのない家族の一員になっているといいます。
猫との暮らしについて
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猫との暮らしについて、飼い主さんは、「ペットショップに行けば、可愛い猫ちゃんたちがたくさん販売されていますが、保護された猫ちゃんも何も変わらない、同じ可愛い猫ちゃんです」と語っています。
保護される前のジロウくんの暮らしに思いをはせることもあるようで、「今まで愛情を十分にもらえてこなかったぶん、かまってアピールしてくるので、毎日たくさんの愛情を注いでいます」と飼い主さんの大きく温かいジロウくんへの愛が伝わってきます。
また、「猫と一緒に暮らすことで、家族の輪が大きくなり、笑顔も増えました。猫ちゃんにとっても、私たちにとっても、WIN-WIN(ウィンウィン)の関係でいられることが、里親になって本当に良かったと思っております」と話す飼い主さん。
今後も、「YouTubeやTwitterなどで保護猫について発信することで、少しでも多くの方に、保護猫との生活が楽しいことを知っていただけたらと思います」と、語ってくれました。
ジロウちゃん、飼い主さん、素敵なエピソードをシェアしてくださり、本当にありがとうございました!
※この記事は、取材協力者さまのご了承をいただいたうえで制作しています
取材/ねこちゃんホンポ編集部
文/めろんぱん
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