へその緒がついた乳飲み猫を保護……二人三脚で歩んだ愛猫との絆に感涙!

へその緒がついた乳飲み猫を保護……二人三脚で歩んだ愛猫との絆に感涙!

最近では、外で暮らしていた猫を保護し、家族に迎える人も増えてきました。飼い主さんと保護猫ちゃん、どのように出会って、どんなふうに共同生活を築き上げているのでしょうか?飼い主さんのリアルな声をお届けします!

【みんなの保護猫物語〜おかかちゃんのお話〜】

草むらに横たわる、乳のみ猫との出会い

草むらに横たわるおかかちゃん

画像提供:@purukyu_okaka

『メイド&サブカルカフェバー ぷるきゅー』を営む飼い主さん。ある日、常連のお客様が、家の裏で鳴いていた生後間もないおかかちゃんを発見したといいます。

「へその緒がついていること、夜通し鳴いていたことから、恐らく、野良猫のお母さんに産み捨てられてしまったようでした」と、当時の状況を振り返る飼い主さん。

その翌日、「世話用品と猫用のリュックを購入し、お客様の職場最寄り駅までお迎えに行きました」と、生後2日目と思われるおかかちゃんを迎えに行ったそう。

生後間もない子猫のケア、試行錯誤した日々

保護されたおかかちゃん

画像提供:@purukyu_okaka

お家に迎えられたおかかちゃんは、「へその緒も取れておらず、目も開いていないので、常につきっきり」だったという飼い主さん。

また、「手のひらで包んでいないと不安なようで、すぐに鳴き出してしまう」状況だったそう。

飼い主さんは、「睡眠時間もろくにとれず、正直あまりの大変さに記憶がありません(笑)幸い、お店を共同経営しているもう1人のオーナーも猫好きだったので、私の疲労が限界な時には、預けて面倒をみてもらっていました。」と、おかかちゃんにかかりきりになったようです。

その後、だんだんと目が開いて、外の世界と繋がることができるようになったおかかちゃん。

「賢く人懐っこい性格なので、しつけやトイレに苦労した覚えはあまりありませんが、私よりもオーナーに懐いてしまって複雑でした」と、ちょっと予想外の出来事に戸惑うことも。

遊ぶおかかちゃん

画像提供:@purukyu_okaka

おかかちゃんをお迎えして、大変だったことについてうかがうと、「1つめは、2日ほどうんちが出なかったこと」だといいます。

「小さいうちは脱脂綿でお尻の穴を叩いて、ウンチの補助をしないといけないのですが、ある時、何をしてもウンチをしてくれない時がありました。保護したのが冬のはじめだったので、とにかく身体を冷やさないように、温度管理を怠らないようにしました。猫用の電気毛布で温めたり、、人肌に温めたペットボトルをタオルに巻いて置いたりと様々な工夫をしました」と、排泄のケアに心を砕いたそう。

ぬいぐるみとおかかちゃん

画像提供:@purukyu_okaka

さらに、「2つめは、離乳食を食べなかったことです。柔らかいご飯があまり好きじゃないようで、ミルクばかり飲んで、とても不安でした。試しに、適齢期より少し早くはありましたが、カリカリのご飯を与えたところ食べてくれたので、無事、離乳することができました」と、おかかちゃんに合わせて対応したことが功を奏したようです。

動画が161万再生も! 可愛いおかかちゃんに胸キュン♡

ゲームで遊ぶおかかちゃん

画像提供:@purukyu_okaka

天真爛漫なおかかちゃんのひととなりが話題になったツイートについて、こちらの記事 「【160万再生】噂の猫ゲームが可愛い×可愛いでお得感が強すぎると話題」 で、ご紹介をさせていただきました♡(※2022年8月29日時点では、161.6万再生)

おかかちゃんは、「とっても甘えん坊で、常に人の後ろをついてまわる」のだそう。

飼い主さんがパソコンに向かっていると、「必ずキーボードの上で寛いだり、モニターの前に座ったり」と、“見て見てアピール”をするというおかかちゃん。

「先日、『stray』という猫が主人公のゲームをプレイしているツイートがバズりましたが、その時も、最初はテレビの前でじっと私の方を見て「かまって!」とアピールしていましたが、そのうち猫がテレビに映っていることに気づきゲーム画面に夢中になっていました」と、裏話を明かしてくれました。

危うかった小さな命、決意を新たにした出来事とは?

体重計にのるおかかちゃん

画像提供:@purukyu_okaka

おかかちゃんとの暮らしの中で、印象に残っていることについてうかがうと、「産まれたばかりにお迎えしたので、ミルクを2、3時間おきに与えねばならず、毎日、職場に連れて行っては、バックヤードで面倒をみていた」という飼い主さん。

「運動が大好きな子なので、リュックは苦手。通勤路では、いつも大きな声でにゃーにゃーと鳴いて大変でした」と、まさに二人三脚で過ごして来た様子が伝わってきます。

さらに、お迎えしてすぐに受診した動物病院で“ある決心”が固まったそう。

おかかちゃんを見た瞬間、医師から、「小さすぎて何もできない」、「死んでもしょうがない」、「死んでも落ち込まないことだね」と、言われたいいます。

飼い主さんは、「忘れられません。この言葉を聞いた時、どんなに大変でも、この子の命を絶対に守ろうと決心しました」と、当時の心境について明かしてくれました。

カメラをみつめるおかかちゃん

画像提供:@purukyu_okaka

飼い主さんにとって、おかかちゃんは、「娘に等しい感覚です。メイドバーの店長兼プレイヤーという職業柄、男性と結婚することはタブーに等しいと考えているので、今後も、私の娘は、おかかだけだと思います」と、答えてくれました。

かけがえのないパートナーとして、おかかちゃんと対等に向き合う飼い主さん。きっと、おかかちゃんもまた飼い主さんを選んで舞い降りてくれたに違いありません。

おかかちゃん、飼い主さん、素敵なエピソードをシェアしてくださり、本当にありがとうございました!

※この記事は、取材協力者さまのご了承をいただいたうえで制作しています

取材・文/Mizuka Sato

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