保健所から助け出された兄妹猫
猫のレスキュー現場は野外だけではありません。保健所もその1つです。
今回「にこねこ」さんご夫婦が向かったのは保健所。収容された猫を積極的に引き出す活動をしているボランティアさんと共同で、緊急性の高い子猫を助け出しました。その様子を紹介いたします。
緊急性の高い子猫が保健所に!!
ある日、保健所の職員さんからボランティアさんに連絡が入りました。「緊急性の高い子猫がいます」と。
猫達は「にこねこ保育園」で預かることになったので、「にこねこ」さんも同行することになりました。
無機質な部屋に置かれたケージ。中を覗くと、小さな猫達が身を寄せ合って必死に鳴いています。ペットヒーターとミルクは用意されていますが、授乳の手助けはされていません。
保健所の限界
殺処分をする方針になっている保健所では、たとえ乳飲み子でも手厚いケアをすることができないのがルールです。とても残酷なお話ですが、これが保健所の限界というものなのです。
幸い、この子達は収容されてまだ2時間。急いで帰宅すれば助かります。湯たんぽ入りのキャリーケースに入れて出発です。
「みんな生きとる」
「にこねこ保育園」に帰宅後、急いでミルクの用意をします。その間「にこパパ」さんが猫達の様子を見守ります。元気がない子もいますが、命は確実に繋がっています。
「息しよる、全員」「みんな生きとる」という言葉にほっとすると同時に、胸が締め付けられる思いです。
初めてのシリンジや飲み慣れないミルクの味に苦戦しながらも、猫達は懸命にミルクを飲みます。「生きたい」という気持ちが伝わってきますね。
少しずつ大きくなろうね
バタバタと入園した猫達が、翌朝を迎えました。みんな元気です。順番にミルクをもらい、排泄のケアを受けます。
その後は猫団子になって身を寄せ合います。たくさん飲んで、眠って、少しずつ大きくなろうね。今は300gに満たない体重ですが、すくすく育ってくれるでしょう。
猫達は「ドレミ・ファー・ソラ・シド」と名付けられ、音階兄妹が誕生しました。これからは、楽しいメロディーが流れるような猫生になると良いですね。
まとめ
なぜか母猫と離れてしまい、保健所に収容された猫達。日頃から積極的に活動されているボランティアさんがいなければ、「にこねこ」さんの元に話が繋がらなければ、猫達はどうなっていたでしょう。
まだまだ人知れず消えていく命があると思うと、胸が締め付けられますね。連携が上手くいった音階兄妹は、本当に強運です。
これからの成長が楽しみですね。もう少し大きくなったら、園の猫達とも遊べるようになるでしょう。賑やかに過ごし、笑顔で卒園出来ますように。
今回のエピソードは動画でもご覧いただけます。心優しい人々の猫に対する愛情が詰まった動画です。
※こちらの記事は情報掲載者より許可を得て掲載しております
掲載者名:にこねこ「保護猫の保育園」
にこねこ【保護猫の保育園】
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