この環境で奇跡的に健康を維持していた黒猫
最初から人なつこい
米国・インディアナ州の住宅で猫の多頭飼育崩壊現場から30匹がレスキューされました。
その様子は以前の記事、「多頭飼育崩壊「汚うち」に猫30匹!目を疑う汚染状況に言葉を失います。」で紹介されています。
こちらはその中の1匹、黒猫「シャーロット」です。
ほとんどの猫たちは1階で飼われていましたが、シャーロットは2階で発見され、メンバーの後を一生懸命ついて歩いたそうです。
静止画は、その場を離れる女性職員の後ろで、シャーロットが床にジャンプして追っていこうとしているところ。
この人について行かないといけない!と本能的に悟ったのでしょうか?
床が茶色くモリモリしているのは…。これは病気にもなりそう。この家に人が住んでいたのも信じがたいです。
シャーロットはフタのついたバケツの上などに、じっと座っていたといいます。
とてもうれしそうなシャーロット。
こんな姿を見られるから、地道なレスキュー活動を続けられるのでしょう。
まだ若いシャーロットは幸い咳などは出ていず、奇跡的に健康状態を保っているように見えます。
去来する思い
レスキューチームメンバーは自問します。
「この猫たちはいったいいつからこんな環境に置かれているんだろう。救えなかった命がいくつあるだろう。」
レスキュー活動に関わる人はいつも、心の痛みや無力感に襲われます。いくら努力し、活動を継続しても、犠牲となる猫や他の動物たちが減らないどころか、増えるようにさえ見えます。
それでも救出活動を続ける原動力は、動物たちに対する深い愛情と、人としての責任感、そして救うことができた1匹1匹の喜びです。
直接活動に関わらない多くの「私たち」も、レスキューチームを支えて行きましょう。1匹でも多くの「シャーロットたち」を救うために。
※こちらの記事は動画の制作・配信をしている団体より許可を得て掲載しております。
動画制作者:Humane Society of the United States
掲載YouTubeチャンネル:The Humane Society of the United States