多頭崩壊で助けを求める30匹の猫…目を疑う悲惨な状況とは?

多頭崩壊で助けを求める30匹の猫…目を疑う悲惨な状況とは?

多頭飼育崩壊。残念ながら日本でも他国でも聞かれます。米国・インディアナ州に見つかったこの家も、30匹の猫が一軒家の中で放置され、悲惨な状況に置かれていました。

何が「層をなしている」の?

捜索と保護

米国・インディアナ州にある民家が、凄惨(せいさん)な猫の多頭飼育崩壊に陥っていました。警察が令状をたずさえて家に入った際、動物愛護団体や保健所などが猫の保護に協力。これはその記録です。

猫が住む普通の民家の台所かな?あれ、ちょっと汚れてる?などと思ったら大間違い。この後、家の中の悲惨な状況が次々と…。

今回のレスキューに参加したメンバーは証言します。

「猫たちが暮らすのは、床にまき散らされた糞尿が層になっているような環境です。ここに足を踏み入れるのは勇気がいりますよ。」

その証言を裏付ける映像も流れます。

中には不潔きわまりないケージの中に閉じ込められている子もいました。

糞尿で汚染された室内に長く放置された結果、多くの猫は呼吸器の感染症や皮膚炎に。その他にもケガをしていたり、極度にやせ細っていたりする状態です。

この子はくしゃみが止まりません。

ハロウィーンの飾りが残っています。この家もかつて、季節の行事を楽しんだ普通の日々があったのでしょう。でもね、その後ろには大きなクリスマスツリーも映り込んでいます。つまりもう、季節を問わず何もかも出しっぱなしということ。

もちろんこの部屋の中も汚れています。家の崩壊の前兆は、こんなところから始まるのかもしれませんね。

救出された猫たちは仮設収容所に集められました。多くの猫がメンバーとの交流を喜んでいます。

立て続けにくしゃみをしていたこの子も、仮設収容所に移ってくしゃみが少し収まった様子。抱っこされて喉のゴロゴロが止まりません。

まとめ

ここで、人1人と30匹の猫が何とか生きていたというのが、にわかには信じられません。この家自体がもう修復不能、使い物にならないと警察は判断しているようです。後日、解体になるのかもしれません。

猫にも人にも不幸な状況を招かないように、まずは繁殖をコントロールすること、つまり去勢、避妊が重要です。また不幸にして飼育が行き詰まってしまいそう場合は、とにかく一刻も早く外部に助けを求めることが大切。

保護された猫たちが、これからは安心して暮らせる猫生を歩みますように。

※こちらの記事は動画の制作・配信をしている団体より許可を得て掲載しております。
 動画制作者:Humane Society of the United States
 掲載YouTubeチャンネル:The Humane Society of the United States

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