1歳という若さで数々の苦難を乗り越えた猫
「素敵なご縁が繋がりすように」をモットーに、ご夫婦で保護猫活動をされている『にこねこ』さん。保護された猫達が暮らすのは『にこねこ保育園』です。
今回は、数々の苦難を乗り越え『にこねこ保育園』の職員猫になったさえちゃんの物語を紹介いたします。
体調不良の猫を緊急保護!
猛暑が続く7月のある日。『にこねこ』さんの活動エリアに突然、長毛黒猫の女の子が現れました。体は痩せこけ、被毛はバサバサ。
黒猫にとって強い日差しは過酷そのものです。しかも、長毛という要素も相まって、熱中症のリスクが高い状態です。その場での保護を試みたものの、怯えきった様子から一旦保護を断念。後日保護する計画に切り替えます。
猫が更に危険な場所に移動しないように、地域猫ボランティア団体の方が見守ってくれることになりました。
ボランティアさんが「さえちゃん」と名前をつけてくれました。
そこから順調にお世話を続けていたある日、事態は急展開します。さえちゃんの呼吸が乱れ、緊急保護をすることになったのです。
推定1歳!でも体型はまるで子猫のよう
無事に保護されたさえちゃんは、『にこねこ』さんの元で生活することになりました。『にこねこ』さんは個人で保護猫活動をする傍ら、他の団体さんが保護した猫を預かることもあります。
保護時にお世話になった病院で、推定1歳だと判明しました。ところが体重はわずか2.5kg。生後6ヵ月の子猫と同じくらいの体型です。
改めて過酷な状況を生き抜いてきたことが分かります。
少しずつ慣れていこうね
人が怖くて仕方のなかったさえちゃんは、まず人馴れのトレーニングからスタート。
『にこねこ』さんが、手から直接おやつを食べさせます。こうすることで「人は怖くないよ」という思いを伝えると同時に、人の手に対してポジティブな印象を与えるのです。
さえちゃんは、おやつによるレッスンをクリアしました。まだまだ微妙な距離感がありますが…。それでも、いつか来る卒園の日(里子として旅立つ日)を楽しみに頑張ります。
しかし、まさかこれが病気による影響だとは思いもしませんでした。
繰り返す体調不良。検査の結果…
もうすっかり元気になったと思われたさえちゃんでしたが、その後も体調不良が続きます。ヨダレと食欲不振、一時は腹水が溜まる症状もありました。この頃から、さえちゃんの通院生活が始まります。
内科や歯科などを巡り、最終的にたどり着いた病院でエコー検査とCTスキャンが行われました。結果は門脈シャントと肝機能低下。中でもさえちゃんは、獣医さんが驚くほど稀なケースでした。
さえちゃんのためにできること
病気の影響で食後はボーッとしてしまうさえちゃん。更に体調が優れない時は、まるで初対面の猫のように威嚇してしまいます。これは肝性脳症による影響のようです。
そう、人馴れが進まずにいたのはこの病気のせいでした。
真相が分かった『にこねこ』さんは、さえちゃんからスキンシップを求めない限りは無理に触れないように配慮することにしました。
このまま『にこねこ保育園』で暮らそう!
残念ながらさえちゃんの病気は完治することがありません。予後も不明です。
それでもさえちゃんは前向きに頑張ります。肝臓ケアの療法食にしたことで、ご飯も美味しく食べられるようになりました。
『にこねこ』さんは、さえちゃんを正式な家族として迎えると決心。1歳という若さで数々の苦難を乗り越えたさえちゃん。検査の日々で辛かった今を忘れるくらい幸せにしてあげたいと思ったのです。
体調が良い日は『にこねこ保育園』の先生として活躍する予定です!
まとめ
まだ1歳という若さで多くの危機を乗り越えてきたさえちゃん。それだけ濃い猫生を歩んできた分、保育園にやってくる保護猫達に惜しみない愛情を注いでくれるでしょう。
これからの猫生が幸せに満ち溢れたものになるように、願わずにはいられません。
よろしければ『にこねこ』さんの愛が詰まった動画もご覧ください。
- 緊急保護されたさえちゃん
- 通院を頑張るさえちゃん
- 『にこねこ』さんの家族になったさえちゃん
※こちらの記事は情報掲載者より許可を得て掲載しております
掲載者名:にこねこ「保護猫の保育園」
にこねこ【保護猫の保育園】
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