壁の穴から子猫たちの鳴き声……救出後にママ役を務めたのは?

壁の穴から子猫たちの鳴き声……救出後にママ役を務めたのは?

母猫を亡くした子猫たちが住宅の壁の中で鳴いていました。壁の一部を破壊して子猫を無事に保護した後、子猫たちを育てるのは人の役目?それとも、猫の代理母?

子猫は無事に保護。その後のお世話は…

通報・発見

ある人がメスのノラ猫を避妊するためにつかまえました。ところが素人(しろうと)の詰めの甘さ、猫を移送中に逃してしまったそうです。猫は姿を消し、みつけることはできませんでした。

その猫はすでに妊娠・出産していたのです。母猫が逃げてしまい、後には子猫たちが残されてしまいました。

ある住宅の床下にいるようだというので保護団体Hope for Paws(ホープ・フォー・ポーズ)が案内されて行くと、猫の鳴き声が聞こえてきました。でも実は床下ではなく、声は壁の中から聞こえてきます。

壁の一部をはがしてそこから子猫を取り出すことができるのではないか、とのこと。さっそく作業を始めます。まず小さな穴を開け、そこから小型カメラを内部に入れると小さなスクリーン上で子猫たち発見!

ハンマーで穴を開ける作業中も子猫たちは鳴き続けます。穴が広がって手が入りました。生まれて間もない子猫たちは穴のすぐ横にかたまっていました。

そして最初の1匹が引っ張り出されます。さっそく「ウィニー」と名づけました。

お尻から引っ張り出された「ティガー」。

そして3匹目の「ピグレット」。一生懸命鳴いています。壁の中を再度確認して他に子猫がいないことを確かめました。

家の所有者はここにいなかったので、この穴許可なく開けてしまったみたい!謝って、きちんと修復しなければなりません。きれいに修復できると確信して、穴を開けたのでした。

それに実はもう1匹いて、その子は床下に落ちてすでに保護されていました。それがこの子、「ルー」。きょうだいに合流できました。

ケア

今、保護できてよかったです。子猫たちの体温は低くなってきていました。今日は病院が休みだったのか、子猫を温めながら向かった先は、猫の保護のエキスパート、職員のジョアンの元でした。

子猫たちはまだ体力があってよかった!哺乳瓶に勢いよく吸いつきます。

ジョアンの飼い犬「エレクトラ」も子猫の様子を見に来ます。この子はおなか一杯になった後のオシッコ。小さな子猫はまだ自分からすすんで排尿、排便できません。母猫がお尻をなめると、その刺激でやっと出てくるのです。

母猫を失ったこの子たちのお尻をジョアンが脱脂綿で刺激します。人間の子どもがオシッコする時、親が自然と「シー、シー」などと言うようなものですね。

人が育てるか、猫が育てるか

さて母猫を失った子猫たちを、ジョアンのように人の手でもお世話することはできます。もちろん、母猫がいるのが理想的。

その理想を実現してくれそうなメス猫がいたのです!しかも、多少授乳できる状態です。その名は「ハニーポット」。長毛種のこの子は、数週間前に自分の子猫を何かの理由で失っていました。

一時は他の子猫のお世話をしてもらいましたが、その子たちには実のお母さんが見つかったので、代理母の役目は終了。その動画を見た人たちから、「ハニーポットがかわいそう!」という声もあがったそうです。

以前の記事「排水溝で鳴く生まれたての子猫たち…緊迫する保護活動の全貌とは?」でも、代理母・ハニーポットの活躍をご紹介しています。

そんな絶妙なタイミングにやって来たのが、今回の4匹の子猫たち。ハニーポットは果たして、また代理母をかって出てくれるのでしょうか?動画をご覧ください!

※こちらの記事は動画配信をしているYouTubeチャンネルより許可を得て掲載しております。
 掲載YouTubeチャンネル:Hope For Paws - Official Rescue Channel

Hope for Paws

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